夏海「姉ちゃんのバカ!!」
小鞠「馬鹿って…!馬鹿って言った方が馬鹿なんじゃん!」
夏海「その発想が馬鹿なんだよ!姉ちゃんなんか知るか!背縮め!120センチまで縮め!」
小鞠「夏海の身長が縮め!」
雪子「なにドタバタしてんのさ!もう夜なんだから静かにしなさい!」
夏海「だって姉ちゃんが…」
小鞠「だって夏海が…」
雪子「どっちが悪いとかいいから、もう寝なさいな」
夏海「聞いてよ母ちゃん!姉ちゃんがウチが大事に飼ってたカブトムシを殺したんだよ!」
夏海「でもあそこまですることないじゃん!転んだ後に手でカブトムシはたくなんて!」
小鞠「それは悪いと思ってるけど…まさか死んじゃうとは思ってなくて…」
夏海「あのカブトムシはめちゃくちゃ苦労して捕まえたんだよ!毎日ちゃんと餌もあげて大事にしてたのに…」
小鞠「だから…ごめんって謝ったじゃん…」
夏海「だって!すごい大事に…育ててたんだよ…名前までつけてさ…うっ…蔵王丸ぅ…」ポロポロ
小鞠「うぅ…」
雪子「夏海…」
夏海「うぅっ…ウチもう寝るよ…」
夏海「う、ウチも…ちょっと騒ぎ過ぎた…ごめん…」
小鞠「……うん…明日さ!カブトムシ取り行こ!」
夏海「……うん。蔵王丸のお墓も作ってあげなきゃだね」
ウチは越谷夏海。中学1年。ウチには姉ちゃんと兄ちゃんがいる。こんな感じで姉ちゃんと喧嘩することも多いけどなんだかんだで姉ちゃんとは仲がいい。喧嘩するほど仲がいいというのはよく言ったものだと思う。
夏海「ってことが夏休み中にあってさ、あの時は確かにウチが悪かったのに姉ちゃんに気ぃ使わせちゃってさ。カブトムシも結局一緒に取りに行ってくれたんだよ。姉ちゃん虫苦手なのにさ」
蛍「そんなことがあったんですね」
夏海「そこでちょっと夏海ちゃんは考えた。そろそろ姉ちゃんの誕生日なんだよね。だからその…みんなで姉ちゃんにサプライズ誕生パーティみたいのをお詫びで開こうかなぁって…まぁ、結果的にウチの罪滅ぼしに付き合ってもらっちゃう形になるんだけど…」
れんげ「パーティやるん?!ウチパーティやりたいん!」
蛍「いいですね!私もやりたいです!きっと先輩も喜んでくれますよ!」
夏海「だといいんだけどね。兄ちゃんもいいかな?」
卓「…」コクッ
夏海「よしっじゃあやるか!勿論この話は絶対に姉ちゃんに言っちゃダメだよ」
一同 コクッ
夏海「おおっと」
小鞠「ん?なんか夏海隠してない?」
夏海「え、え?別に何も隠してないけど」
小鞠「怪しいなぁ…あんたがそう言う時は大体イタズラ仕掛けてる時だし…机の中になんかいれたんじゃ」
蛍「先輩!夏海先輩は何もしてませんでしたよ!」
小鞠「え?そうなの?まぁ机の中には何も仕掛けられてなかったし、他にも異常はない…ね」
夏海「も~こまちゃんは疑り深いんだからぁ…そんなんだから背のびないんでちゅよ?」
夏海「ごめんごめん怒んないでよこまちゃん」
小鞠「ったくぅ…」
~放課後~
小鞠「じゃ、また明日ね。蛍」
蛍「はい。それではまた明日」
夏海「れんちょん、今から駄菓子屋いかない?」
れんげ「行くーん」
小鞠「私も行きたいけど、今日は私だけ宿題多いからなぁ…仕方ない、断念するよ」
夏海「大変ですなぁ中学2年生は」
夏海「はいはい、じゃウチらは駄菓子屋行くからここで」
小鞠「変なイタズラグッズとか買ってこないでよ?」
夏海「買わないって、安心して宿題してな姉ちゃんは」
小鞠「本当かな?ま、れんげがいるし、ちゃんと見張っててもらお」
れんげ「任せてください、見張りには自信がありますん!」
小鞠「任せたよーじゃ、バイバイ」
夏海「うぃー」
れんげ「こまちゃん行けなくて可哀想なんな」
れんげ「なんと!策士なんな!流石なっつん!」
夏海「いやぁそれほどでもあるけどねぇ…///」
~駄菓子屋~
ガラガラガラガラ
夏海「駄菓子屋~売り上げに貢献しに来たぞ~」
れんげ「にゃんぱすー」
夏海「まぁまぁそう怒りなさんな。でさ、駄菓子屋に質問なんだけどね」
楓「なんだ?くだらん質問なら答えんぞ」
夏海「姉ちゃんが好きな駄菓子ってわかる?」
楓「小鞠のか?なんだ、いきなりどうした夏海。いつもなら小鞠が嫌がりそうなものとか聞いてくるのに」
夏海「実は…」
楓「なるほど、夏海にしては良い考えじゃないか。夏海にしては」
夏海「なにその言い方?!そんなウチがいつもまともなことを言わないt…」
楓「言わないじゃないか」
夏海「うっ…早いな…まぁとにかくこういうわけだから教えて欲しいんだけど」
楓「そうだな…こういうキャ○ツ太郎とかスナック系のをよく買うなあいつは」
夏海「なるほど。じゃあそれ箱でちょうだい」
れんげ「ウチはこれが欲しいーん!」
夏海「へぇ~駄菓子屋にしては良いこと言うじゃん駄菓子屋にしては」
楓「関節キメたあとにタニシ食わすぞ」
夏海「スンマセン!もうお菓子も買ったので帰らせていただきます!」
楓「ったく」
れんげ「ばいばいなん駄菓子屋」
楓「おう、気をつけて帰れよ」
夏海「よし、姉ちゃんは兄ちゃんと一緒にかずねぇの教材運びを手伝っている…ほたるん、れんちょんこっち来て!」
蛍「はい」
れんげ「はーい」
夏海「姉ちゃんの誕生日まであと3日でしょ?誕生日プレゼントとかはもう用意できてる?」
蛍「私は今日お母さんと町まで出掛けるのでその時に買ってきます」
れんげ「ウチはもう用意してるん!きっとこまちゃんも喜んでくれるん!」
蛍「3日後となると月曜日ですね。土日の間でパーティの飾り付けとかを買いに行くのはどうですか?駄菓子屋さんにちょっとした飾り付け用グッズとかも置いてありましたし」
夏海「そうだね。じゃあ明日3人で駄菓子屋行こう。姉ちゃんは上手く巻いとくから。あとほたるんに頼みがあるんだけどさ。月曜日ウチと兄ちゃんとれんちょんで飾り付けしとくから姉ちゃんの足止めお願い」
蛍「はい!わかりました」
れんげ「こまちゃんびっくりするのんな」
ガラガラガラガラ
一穂「ごめんねぇちょっと遅れちゃった~、小鞠と兄ちゃんありがとね。さて、じゃあ授業始めますかぁ」
夏海「オペレーション…スタートッ!」
小鞠「はぁ?どしたの急に」
蛍「あっ先輩!ちょっと付き合って貰えませんか?行きたいところがあって…」
小鞠「え?行きたいところ?うん…まぁいいけど」
夏海「じゃあほたるん達はここでお別れだね」
れんげ「短い間だったけど楽しかったん…」
小鞠「そんな永久の別れじゃないんだから…夏海たちは来ないの?」
夏海「ウチとれんちょんはちょいと用事がありまして…」
蛍「はい!(先輩後は頼みましたよ!)」
夏海「じゃーねー(任せてほたるん!いい飾り付けしてきますから!)」
~越谷家~
夏海「母ちゃん!料理の準備はできてる?」
雪子「もうすぐだよ」
夏海「うしっ、じゃあ兄ちゃんれんちょん飾り付けしよう!」
れんげ「ラジャー!」
夏海「これをこうして…と」
れんげ「見てくださいなっつん。小吉さんをぶら下げてみたん!これでこまちゃんも喜んでくれるはずですん」
れんげ「そ、そんな…これは大成功だと思ったのん」
夏海「兄ちゃんは?って兄ちゃんすげぇ!!」
れんげ「どうしたん?」
夏海「折り紙で猫の顔めちゃくちゃ作ってる!これなら姉ちゃん喜びそうだよ!さっすが兄ちゃん!」
卓「…///」
蛍(先輩が家に来て欲しいって言った時間は6時半…後30分か…)
小鞠「もう6時だね。そろそろ帰ろっか」
蛍「…!先輩!実はもう1つどうしても先輩と行きたいところがあって…」
小鞠「んーでも遅いし…お母さん達心配するよ?」
蛍「あと少しだけお願いします!(ここから先輩の家まで歩いて約15分…あと15分稼げば…)」
小鞠「んーじゃああと少しだけね。15分くらい」
蛍「はい!ありがとうございます!」
夏海「よっしゃあ飾り付け出来たぁ!あとは料理完成を待つだけ。姉ちゃん来るまであと10分くらいかな?」
雪子「出来たよ~並べるの手伝ってくれない?」
夏海「おっ噂をすればぁ!はいはい、今行きますよ~」
れんげ「ウチもお手伝いするーん
コメント一覧
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- 2016年04月28日 19:36
- いつなっつんがイモムシになふかとハラハラして読んでたが普通にホノボノじゃねーか。
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- 2016年04月28日 22:32
- 名前が夏海の俺、スレタイ見てちょっとビビる
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