モバP「俺と楓さんが付き合ってるなどと………滅相もございません」
P「私と楓さんが付き合ってるですって?」
美城「そうだ。そのような噂が会社内で飛び回っている………事実なのか?」
P「滅相もございません! 美城専務、そのようなことあろうはずがございません!」
P「プロデューサーである私が、担当アイドルと付き合うだなどと………」
P「ねぇ、楓さん?」
楓「そうですね………私達が恋人同士になって、濃い微糖コーヒーを飲みあう関係になったらまずいですしね」
P「か、楓さん………」
楓「あっ、わかりました? 『恋人』と『濃い微糖』をかけたんです。ふふふっ♪」ニコッ
P「こんな状況でそんな力抜けること言わないでくださいよぉ………」
P「と、ともかく! そのような噂は事実無根です!」
美城「本当か?」
P「はい。346に所属するプロデューサーとして、そして一社会人として、会社と上司に対し嘘などつきません」
P「私達は付き合ってなどいません。本当です」
美城「ふむ………そうか」
美城「なら、この写真はなんだ?」スッ
つ <Pと楓が仲良く手を組みあいながら町を歩いてる写真>
P「」
美城「どういうことか説明してもらおうか………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
P「あばばばばばばばば!!」
美城「とあるパパラッチから押収したものだ」
美城「この写真の男女は君達だな? なぜ二人で歩いてる?」
美城「しかも恋人同士のように腕を組んで………」ゴゴゴゴゴ
P「た、他人の空似ではないでしょうか!?」アセアセアセ
P「ほ、ほら! よく見ると別人ですよ!」
楓「あっ、これはこの前原宿でショッピングした時のやつですね」
P「ちょ、楓さん!?」
楓「私が欲しい洋服があったから、プロデューサーと一緒に見に行ったのですよね」
楓「その後、喫茶店でお茶をしたり、映画を観に行ったりして……」
楓「『シビル・ウォー』面白かったですよね。ウフフッ♪」
美城「ずいぶんと堪能したようだな………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
P「あばばばばばばばば!!」
P「せ、専務………確かに私は楓さんと原宿でショッピングしていました」
P「し、しかし!! 専務がお考えになっているような関係ではございません!」
美城「ほう………じゃあ、なんでこんな恋人同士みたいに手を繋ぎあっているのかね?」
P「そ、それは………わ、私が楓さんを警護していたからです!」
美城「なにぃ?」
P「ハリウッドのスーパースター達は、プライベートの時には必ずSP等を雇って、身の安全を守っています」
P「楓さんも今じゃ立派なトップアイドルです。故に危険なファンやストーカーやらに常に狙われているようなものです!」
P「なので私は担当プロデューサーとして、彼女の身を守るためにプライベートを共にしていたわけでございます!」
美城「………その割にはずいぶんと仲良く手を組みあってるように見えるが?」
P「ど、どんな状況においても素早く対応するためにやむをえずです!」
美城「つまり、君は自主的に高垣さんのSPをやっていると言いたいわけか?」
P「そ、その通りです!」
美城「高垣さん、彼の話は本当か?」
楓「はい……本当です。プロデューサーにはいつも守ってもらっています♪」
楓「そういえばこの前、私をナンパしに来た男性が近づいて来た時に――」
楓「『俺の大切な人に近づくんじゃねぇ!!』って、顔を真っ赤にして追い払ってくれたんですよ。ウフフッ♪」
P「ちょ!」
美城「おい」
P「お、俺と(346プロにとって)大事な人をって意味です………それ以上の意味なんてありません!!」
楓「あの時、プロデューサーってばヤキモチ妬いてくれたんですよね♪」
楓「プロデューサーって、意外と独占欲が強いんですよ?」
楓「仕事の時も、私に近づこうとする共演者達に対しても必要以上に牽制していますし」
楓「まぁ、私としては、ヤキモチ妬いてくれて嬉しいんですけどね♪ ふふっ」ニコッ
美城「ほう………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
P「や、やめて楓さん! 色々な意味でやめてぇぇぇ!!」
美城「まぁいい。実際アイドルという職業柄、変な男が寄ってくる事は確かにあるだろう」
美城「高垣さんほどの人気アイドルならば、警護が必要なのは本当かもしれない」
美城「わかった。この件についてはこれでよしとしよう」
P「な、納得してくれたのですか………?」
美城「これ以上の追求はしない」
P「よ、よかった………あ、ありがとうございます!」ホッ
P「えっ……次!?」
美城「これだ」スッ
つ<温泉街らしき場所で、浴衣姿で仲良く一緒に歩いているPと楓の写真>
P「」
美城「これもパパラッチから押収したものだ」
美城「どういうことか説明してもらおうか………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
P「あばばばばばばば!」
P「し、仕事です!! 温泉でのイベントに参加した時のものでしょう!!」
美城「いつの話だ?」
P「え、え~と……いつだったかな~………す、すいません。覚えていません………」
美城「ちなみにここ一年、高垣さんは温泉での仕事をとっていない!」
P「」ギクッ!
美城「仕事もしたのも三年前のイベント以来だ!!
P「」
楓「そういえばそうですねぇ~………懐かしい」
楓「あれから三年ですか………そういえば私、アイドルになってからというもの、25歳から歳とっていませんね………これはどういうことでしょう?」
P「そ、それは追求してない問題でので………」
美城「さてと、これで仕事でないのはハッキリしたな」
美城「もう一度聞く。二人して温泉旅館に何しに行った?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
P「あわわわわわわ」
P「こ、これも警護を目的として同行したまでであります………」
P「楓さんは温泉が大好きです! なのでよくプライベートで度々温泉街に訪れるのですが」
P「やはり温泉街といえば歓楽地、その分変な輩に絡まれることが多いのです!」
P「なので楓さんが温泉に行く際は、警護のため私も同伴することにしているのです!」
美城「………本当か? 高垣さん?」
楓「この写真………私達が初めて外泊した時のものですね。懐かしい………」
楓「ここで私達は………『初めて』をしたんですよね///」ポッ
P「ファッ!?」
美城「おい」
美城「おい」
P「ち、違います!! 初めての温泉旅館だったって意味です
楓「実はですね専務。私達、互いに経験無くて………お互いがこの時初体験だったんですよ? フフフッ///」
美城「」
P「初温泉です!! 温泉が初体験だったんです俺!! 今までの人生で温泉行ったことなかったんです俺ッ!!!」
美城「ま、まぁいい………確かに確たる証拠はない」
美城「この件に関しては終わりにしよう」
P「よ、よかったぁ………」ホッ
美城「では次の写真だ」
P「まだあるんですか!?」
美城「次はこれだ」
つ[マンションの一室から出て行くPと楓の写真]
P「」
美城「これもパパラッチから押収したものだ」
美城「まるで二人は一緒に生活してるかのように見える一枚だな」
美城「さて、どういうことなんだ………?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
P「あがっ、あがががが………」
P「こ、これは………え、えっと………」
美城「同棲してるのか?」ギロッ
P「し、ししていません!! 同棲なんて絶対!」
楓「はい。同棲はしていません」
美城「むっ、君もか」
楓「確かにプロデューサーとはこのマンションで一緒に暮らしています」
楓「一緒にご飯を食べたり、テレビを見たり、意味も無くキスし合ったりしていますし」
楓「一緒にお風呂にも入って、おなじ布団の中で抱き合って眠っていたりもします」
楓「だけど、同棲はしていません」
美城「これで同棲してないと言い張るつもりなのか………!」ワナワナワナ
P「」
コメント一覧
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- 2016年04月29日 22:14
- パラガスの出来損ない
-
- 2016年04月29日 22:27
- パラガス真似すんなら本気でやれや
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- 2016年04月29日 22:30
- 白々しいだけだなー
まあ、不快じゃないから
オマケして★3
-
- 2016年04月29日 22:32
- ぶっちゃけいつか誰かがパラガスPの真似すると思ってた
-
- 2016年04月29日 22:34
- どっちもどっち
-
- 2016年04月29日 22:42
- これ偽物か
なんか面白くなかったなぁとは思ったけど別人だとは気づかなかった
-
- 2016年04月29日 22:43
- これ偽物?
全くといっていいほど面白くなかったんだけど
-
- 2016年04月29日 22:46
- 勢いが足りない気がする
-
- 2016年04月29日 22:47
- スターの球団にあっさり打たれる岩瀬を思わせるような衰えを感じさせるSS…と思ったら偽物だったか
よかった、スターの球団に打たれる老いた死神はいなかったんだね(安堵)
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- 2016年04月29日 22:47
- パラガスPの楓さんの駄洒落の切れ味は
コンドーさんはまた今度
って凄い切れ味だぞ
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- 2016年04月29日 22:49
- 本物にしても偽物にしてもどっちでもいいが、パラガスってそこまで面白いか?
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- 2016年04月29日 22:53
- 最後に過去SSのリンクがないから偽物なの?
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- 2016年04月29日 23:00
- 久々のパラガスさんかと思ったら偽物か
後書きに切れがない
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- 2016年04月29日 23:03
- パクられるSS書きって一体なんなんだろうか
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- 2016年04月29日 23:11
- 偽者なのか?速報の本スレではいつも通りスレの最後に山のごとく過去作載せてたが
まあキレがイマイチなのは同意
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- 2016年04月29日 23:22
- 晴ちんに何をしていたのか追求してからかいたいだけの人生だった
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- 2016年04月29日 23:22
- 本物じゃないな、テンションが低すぎる
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- 2016年04月29日 23:30
- MJって楓さんのことさん付けで呼んでたっけ?
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- 2016年04月29日 23:38
- 本スレを見る限りは本物のはず
テンション低いとか言ってる人は本当にパラガスの全作見てるんだろうか?それこそ最初期の加蓮とか美玲の話はこれと比較にならないほど(パラガス的には)あっさりしてるぞ
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- 2016年04月29日 23:41
- おじさん「楓さん『うまく』やってるねぇ。さてご褒美を用意してあげないとね」←白い粉末の入った袋を取り出しながら
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- 2016年04月29日 23:51
- ※20
maple poison……
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- 2016年04月29日 23:57
- パラガスPだよ。これ
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- 2016年04月29日 23:58
- SSVIP(本スレ)で確認したけど、どうやら本物ですな。
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