昆布茶で合皮ができちゃったよ
タフで分厚くて茶色。
まるでレザー! でも実はこの素材は、昆布茶の残りものを材料に、ラボで作られた新たなフェイクレザー素材なんですよ。
アイオワ州立大学の研究者たちが作り出したのは、ちょっと変わった新たなタイプの人造皮革です。プラスチックの容器に入っているのは昆布茶から取られたセルロース繊維、お酢、そして砂糖です。細菌コロニーとイーストが加えられると、液体の表面にこの素材ができてきます。これをとって乾かせば…ビンゴ! 「昆布茶レザー」のできあがりです。
研究者たちはこの素材を使ってプロトタイプの服や靴、ベストなどを作ることにも成功(トップ画像のものなど)。それでもこの素材は完ぺきではありません。素材が濡れると柔らかくなり、耐久性が下がってしまいます。また、非常に気温が低い状態ではもろくなってしまいます。そのうえ作るにも時間がかかり、なんと1枚のシートを作るのに最大4週間かかってしまうため、今の状態だと大量生産は難しそうです。
まだいろいろ問題はありますが、それでも完全に自然素材でサステナブルで、生分解可能、とってもエコな合皮といえるでしょう。もしかしたら世界最初の皮っぽい昆布Teaシャツもつくれちゃうかもね!
images by Christopher Gannon/Iowa State
source: Iowa State University
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(abcxyz)
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