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P「真美は合法、亜美は非合法?」|エレファント速報:SSまとめブログ

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P「真美は合法、亜美は非合法?」

2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:21:49.85 ID:XzStQYvUO


「真美は合法、亜美は非合法」


とある掲示板を見ていたら、こんな書き込みを見つけた。

プロデューサーをやっている身としては多少の危機感を覚えなくもない言葉だが、どこか歪んではいるがファンの愛を感じる気もする。

ここのところウチのアイドルたちのメディアへの露出が少しずつ増え、知名度も上がってきている。

それは喜ばしい事だが、知名度が上がればそれに比例してネットでの誹謗中傷まがいの書き込みも増えていくわけで。

今回見つけたこの書き込みはそこまで酷いというわけではないが、こうしたものを極力アイドルたちが目にしないように裏方である俺が注意しなければならないだろう。



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:22:48.26 ID:XzStQYvUO


ファン(おそらくファンだと思う)は何を以って真美を合法、亜美を非合法と判断したのだろうか。

現役中学生に、いや、未成年に手を出す事自体が法に触れる事だと思うのだが。

真美の方がお姉さんだからか。

亜美の方が幼く見えるからか。

ニュアンス的にはきっとそんな感じだろうか。

とにかく、ただでさえ多忙で、それでいて多感な年頃の少女たちに余計な心労をかけないために、俺はその書き込みに削除依頼を出す事にした。



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:24:00.66 ID:XzStQYvUO


P「……コーヒーでも淹れるか」

朝、まだ誰もいない事務所で一人つぶやいて給湯室へ向かう。

朝の事務所に一人きりというのは珍しい事だ。

いつもなら音無さんか律子のどちらか、もしくはその両方がいて、こんな風に話し相手に困る事はないのだが。

しかし、今日は音無さんは有給、律子は銀行へ寄ってから来ると連絡があり、アイドルたちが来るまで俺は一人ぼっちだ。

既に今日一日の業務の準備はひととおり整ってしまっているので、俺はコーヒー片手に朝の優雅なひとときを楽しむ事にした。

自分の席に戻ってPCの画面を見ると、先ほどのネット掲示板が表示されたまま。

思考は自然とさっきのレスに傾いていく。



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:25:22.44 ID:XzStQYvUO


そういえば、ここのところ真美の様子が微妙に変化しているような気がしないでもない。

なんというか、前ほど物理的な接触が減ったというか、恥じらいを覚えたというか。

中学ニ年生といえば、思春期真っ只中だ。

今まで俺みたいなおっさんにベタベタしていた事を急に恥ずかしく感じたんだろう。

ようやく真美も大人の階段を登りはじめた、といったところか。

あまりベタベタされるのも対応に困るのだが、今まであったものが急になくなるとそれはそれで寂しく感じるものだ。

真美の成長を嬉しく思う反面、いつか訪れるであろう巣立ちの時を思うと胸がチクリと痛む。

ふと気づくとカップが空になっていたので、コーヒーのおかわりを求めて再び給湯室へと向かう。



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:27:44.58 ID:XzStQYvUO


亜美はどうだろうか。

あいつは今でも所構わず俺にベタベタしてくるし、イタズラをして律子に怒られているところもしょっちゅう見かける。

真美とは違い、まだあまり成長は見られないように思える。

身体の成長は同じ速度でも、精神の成長に差が出てきているという事なのか。

つまり、真美は精神的に成長しているので大人と見なして合法、逆に亜美にはあまり成長は見られない子供のままなので非合法。

なるほど、あのレスもなかなか的を射ていると言えるかもしれない。

そんな風に給湯室で考察を続けていると、遠くから勢いよく階段を登ってくる足音が聞こえた。

そしてすぐに事務所のドアが豪快に開け放たれ、

亜美「っはよー! 亜美だよー! ……ってあれ、誰もいないのー?」

静かな朝のひとときをパワフルな声で塗り替えたのは、巷で話題沸騰中の娘さんだった。



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:30:54.13 ID:XzStQYvUO


P「おはよう亜美。ここだここ」

給湯室から顔だけ出して亜美に軽く挨拶する。

俺の顔を見るなり亜美は満面の笑みを浮かべ、いつものように腰を低く落としたタックルをかましてきた。

いつからはじまったのかは覚えていないが、毎朝の恒例行事だ。

亜美「兄ちゃんおっはよー! 久しぶりだねー」

P「おっと……いや、昨日会ったばっかりだと思うぞ」

亜美「そーゆーのはいいの! 会えない時間が二人の愛を育むんだからー」

軽い身体を受け止め、まとわり付いた亜美を俺の身体から引き剥がすと、亜美は不満そうな顔で抗議する。

てか、どこのドラマの台詞だそれは。

この場合はもちろん亜美と俺が愛し合っているわけではなく、きっと亜美なりの寂しかったよというメッセージなのだ。



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:32:58.07 ID:XzStQYvUO


一種の儀式のような朝の挨拶が終わると、亜美は俺が手に持ったカップを見て言った。

亜美「兄ちゃんおいしそーなの飲んでるね。亜美にもちょーだい」

P「分かった、紅茶でいいよな。ソファで待ってろ」

亜美「了解であります、隊長」

ビシッと敬礼して、亜美は元気よくかけて行く。


給湯室の戸棚で紅茶の茶葉を探しながら思った。

真美は前述の通り、朝の挨拶で猪のように突進してくる事はもうない。

毎朝のように触れ合いを求めてくるのは、やっぱり亜美はまだまだ子供ってことなんだろう。

これは非合法と言われても仕方ないのかもしれない。

まあ、亜美はウチの事務所の人間なら誰にでも抱きつくので、癖と言ってしまえばそれまでだが。



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:34:57.65 ID:XzStQYvUO


ソファへ行くと、亜美はすごい体勢で寝転がって携帯ゲーム機に熱中していた。

毎度の事だがまるで我が家のようなくつろぎ方だ。

P「ほい紅茶。そんな格好してたらパンツ見えるぞ」

亜美「見せてるんだよー。どう、コーフンした?」

P「色気が足りん。出直して来い」

亜美「うそだー、ぜったいやせガマンだよー」

ぶーぶー言いながら大量の砂糖とミルクをカップへ。

茶色く透明だった液体は、すぐにどろりと濁っていく。

P「そんなに入れたら太るぞ?」

亜美「いーの。亜美は成長期だからへーきだもん。それに砂糖とミルクはたっぷり入れた方がおいしーし」

P「……味覚まで子供なのか」

亜美「え? なんか言った?」

P「ああ、なんでもない」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:37:26.64 ID:XzStQYvUO


亜美「あ、それよりもさ」

亜美は一口紅茶を啜ると、ゲーム機の電源を切りソファから降りた。

そしておもむろに俺の目の前でくるりと一回り回った。

亜美「今日の亜美、なかなかイイ感じっしょ?」

一瞬亜美が何の事を言っているのか分からなかったが、亜美の着ている服を見て思い出した。

今日の亜美の服装は、足の露出度が高いのはいつも通りだが、全体的には大人っぽくまとまっていて確かに良い雰囲気だ。

P「その服って確か、この前一緒に買いに行った服か。へぇ、なかなか似合ってるじゃないか」

亜美「えへへっ、でしょー?」

ご満悦の亜美はもう一度嬉しそうにくるりと回った。



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:39:40.70 ID:XzStQYvUO


自分のデスクへ戻った俺はPCの掲示板を開いたままだった事を思い出し、慌てて画面を閉じた。

今はまだ亜美しかいないが、そのうち他のアイドルも来るだろう。

アイドルたちのモチベーションの維持の為にも余計な要素は排除しないといけない。


とりあえず始業時間までやる事がないので適当に芸能記事を見ていると、無言で亜美がやってきて俺の膝の上に座った。

無駄のない、流れるような動作だ。

亜美はそのまま何事も無かったように俺の膝の上でゲームを続ける。

亜美「……お、ダイヤ発見。たくさんあるっぽい!」

P「いや、その前に俺の膝は椅子じゃないんですが」

亜美「まあまあ、気にしない気にしない」

P「まったく……ダイヤ取る前に周り掘った方がいいぞ。溶岩流があるかもしれないからな」

亜美「あ、そだね」

と、そこで一旦会話は途絶えた。



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:41:16.34 ID:XzStQYvUO


カチカチ、カチカチ。

亜美がボタンを押す音と、俺がマウスをクリックする音。

静かな事務所に響く不規則な音を聞いていると、無言のまま会話をしているような不思議な錯覚に陥る。

膝に乗った体重は軽くもなく重くもなく、丁度良い。

亜美にしては静かなのが少し気になったが、まあこんな時間もたまには悪くないだろう。



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:44:46.83 ID:XzStQYvUO


それから少しして、芸能記事に飽きた俺はすぐ目の前の亜美の後頭部を観察してみた。

千早のようなサラサラした髪というよりは、艶とハリのある滑らかな髪質。

手ぐしはなんの抵抗もなく通りそうだ。

今日も今日とて頭頂部よりやや右で結わえられたちょんまげが自己主張している。

この位置だとうなじもよく見える。

亜美の肌はきめ細かく、きっと触れたらぷるぷるのぷにぷにだろう。

肩を見せる服装なので、うなじから肩、鎖骨の方までが丸見えだ。

亜美は年齢の割に身長が高い方だと思うが、こうして改めて近くで見るとかなり華奢なんだと感じる。



14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:46:34.62 ID:XzStQYvUO


そして鎖骨のさらに先の方には、ささやかな膨らみが二つ、服の隙間からその姿をちらりと覗かせていた。

特別大きいという訳ではないが、中学生でこの大きさならばこれからの成長に大いに期待が持てる。

亜美「ねー兄ちゃん」

P「あああいやこれは日々のケアをちゃんとやってるかのチェックであって決してじろじろ見るつもりはなくてだな」

亜美「? ……なにあせってんの?」

P「な、なんでもない」

危ないところだった。

まだまだ子供だとか言っておきながらその子供の身体を視姦するなんて、ただの変態じゃないか。

ちょっと落ち着こう。

コーヒーを一口啜る。

亜美「『亜美はヒゴーホー』ってどーゆー意味?」

P「ぶふぅっ!?」

あまりのぶしつけな質問に、俺はコーヒーをジェット噴射のように吹き出した。



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/02(月) 18:49:17.73 ID:XzStQYvUO


盛大に吹いたコーヒーは、目の前の亜美にもれなく吹きかかる。

それを全身で受け止めた亜美の服には、大雨に降られたかのようなシミができた。

亜美「うわあ!? 兄ちゃん汚いよー!」

P「ゲホッ……す、すまん、大丈夫か?」

亜美「服が大丈夫じ
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年05月02日 23:17
      • なんで俺は目から塩辛い液体を流してるんだ…?
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年05月02日 23:20
      • Pは通報
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年05月02日 23:21
      • えっ、中2だろ?
        2人とも合法に決まってるじゃん
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年05月02日 23:28
      • おいおい最高かよ
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年05月02日 23:32
      • ※3
        こいつです
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年05月02日 23:36
      • 思春期ってむずかちいね。
        面白かったです。


        あと俺も舞さんと飲ませろください。
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年05月02日 23:39
      • ※1
        ペロッ…これは青酸カリ!?

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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