トランプ氏「同盟国が駐留米軍の全額負担を」 持論変えず
2016年5月6日 夕刊
【ワシントン=石川智規】
米大統領選で共和党候補の指名獲得を確実にした不動産王ドナルド・トランプ氏(69)は四日、米CNNテレビのインタビューで、日本や韓国などの同盟国が負担する米軍駐留経費について「なぜ100%(負担)じゃないのか」と強調。大統領に就任すれば日本などに駐留経費などの全額負担を求める考えを示した。
トランプ氏はこれまでも、各国との同盟関係見直しや軍事費のさらなる負担を求める発言を繰り返してきた。指名を確実にした後も、軍事外交面での持論は変えなかった。
トランプ氏は「われわれ米国は世界の警察になる余裕はない」と指摘。米国が多額の軍事費を計上している現状に不満を示した。さらに「もし彼らがわれわれに敬意を示さず負担もしないなら、自分たちで守らせればいい」とし、同盟国からの米軍撤退をあらためて口にした。
日韓核武装についても「北朝鮮の脅威から自分たちを自分たちで守ることだ」と容認した。
トランプ氏=ロイター・共同