300 名前:いくら[age] 投稿日:03/03/28 01:43 ID:qgXEnsCW
高校の時の弁当の時間、友達と弁当のおかずの「いくら」を一粒  口に含み
いつまでつぶさずにキープできるかという競争をした。弁当の時間がすぎ、
5時間目がはじまった。だんだん口の中が生臭くなってきた、授業の中盤には
唾液が溜まり油断すると口からこぼれそうになった。それでも私は耐えた、この
勝負に勝つと大学に合格するという勝手なジンクスを脳内で練り上げ、なんとして
もいくらを潰してはならないとムキになって頑張った。しかし、斜め向かいの席
の友人もしぶとい、待っても待っても降参する気配すらない。5時間目が終了
した時、私はひょっとして敗北するのではないかと思った。

6時間目の休み時間、そいつと目があった。そいつは口を開けて話し掛けて
きた。ニヤリと口元がほころんでいる所を見るといくらを潰してしまったの
だろうと予測できた。
友人「あんなー、初めから無いんやってー」
私 「???」
友人 「実は、いくらを貰った瞬間に潰してしもたんよなーー アハハ」

それを聞いた時、もう我を忘れた。
涙が頬をつたい、口の中に溜めていた唾液がボトボトと教室の床に散った。
「死ね!!!!!!おまえ 最低やぁぁぁぁああああああああ!!!!!」
涙でぐちゃぐちゃになりながら涎を制服につけ、私は大声で友人を罵倒しだした
そんな騒動にクラスの中ではちょっとした人垣ができた。
基地外行動なのに みんな引きながら私を擁護してその友人を責めてくれた。
それだけは少し嬉しかった。
私の猜疑心は それ以来強く 強くなってしまった。
自分が気が違ったと認識したのはその時だけだが、気が違うというのは
ある日突然やってくる。
ちなみに当方女。共学の高校。当時17歳でした。