『ヤングマガジン』連載、「少女不十分」の1巻です。
西尾維新が2011年に発表した小説をコミカライズ。2011年は西尾維新が30歳だった年。この作品の主人公は30歳の小説家で、10年前の大学生時代の出来事を振り返って書いてます。つまり当作品の主人公は西尾維新自身? と思わせます。ちなみに小説のキャッチコピーは「この本を書くのに、10年かかった。」です。
主人公は小説家志望の大学生。昔から作文を書くのは早かったし、今でもレポートや論文を早く終えているので文人の道を選ぶのは自然の成り行きかもしれません。けれど彼は文章を書くのが早いのであって、小説を書くこととは別問題。雑誌社に持ち込んだところで何の反応も返ってこないのが現状でした。けれどあの出来事が彼を大きく変えた。だから あの少女に感謝しなければならない──とのモノローグから始まります。
そしてそれは突然 起きた。目の前に居た女子小学生が車に轢かれたのだ! けれど本当の衝撃はその後にありました。
その女の子は友達が轢かれたというのにゲームをやっており、ちゃんとセーブをしてから轢かれた友達のところに駆け寄って泣き始めたのだ。出す言葉も無くその場所から立ち去る彼。けれど彼は知らなかった。彼がずっと見ていたことを少女は気付いており、彼の姿を目に焼き付けていたことを…
それから数日後、否応なしに彼女と再会することになります。いや、全て彼女の思惑通りでした。自転車の転倒→鍵の紛失と続き、部屋の中で彼が帰ってくるのを待っていたのです。
「見られた」ことを理由に小刀で彼を脅してどこかに連れて行こうとします。ちなみに彼女の名前はU・U。もちろん実際には本名を名乗っているけれど事件であり未成年だから本名を明かさずにU・Uとしているんだそうだ。
連れて行かれたのは彼女の家。無論 来るまでの途中で走り出すなり大声を上げて逃げ出すことも可能だっただろう。いや、部屋の中に居た時点で強硬策を取っていれば連れていかれること自体ありませんでした。でも出来なかったのは彼の性格から。何より「女子小学生に脅された」だなんて報道されたら一生の恥になるのは間違いありませんから。
家の中に入ってクローゼットに閉じ込められる彼。「こうするしかないんです 閉じ込めて飼うしか」「喋るかもしれないから 本当の私を」との言葉にさすがにキれて大声を上げる彼。ここでも本気で暴れればクローゼットの扉を破壊できたでしょう。さらに携帯を持っているので「最後の手段」として警察を呼ぶことも可能。けれど彼はしないのですね。そういう内面の葛藤を描くシーンが多く、イライラする人も当然居ると思われます。そこのところが評価の分かれ目ではないでしょうか。
このまま監禁生活を続けるのか、それとも脱出するのかは続巻を待とう。
講談社 (2016-05-06)
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「わたしの知らないうちに、この変なおじちゃんが私の部屋に忍び込んで、クローゼットの中でハァハァと息をしてたんです。すごく恐かったです。えーんえーん。」
でめでたくタイーホな気が。
監禁の証拠はないけど、不法侵入した証拠の捏造なら警察の十八番だ。
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「わたしの知らないうちに、この変なおじちゃんが私の部屋に忍び込んで、クローゼットの中でハァハァと息をしてたんです。すごく恐かったです。えーん名無しコラボ読切「変態仮面」 今度の敵は宇宙人! 変態の血は宇宙にも通じる!矢吹神がパロディやった事へ今更報復か?オリジナル知っている読者なら伏兵ドッキリ「それは私のおいなりさんだ」無いのは残念だけど、実写版と同じでヒロインが正体知ってやるっきゃ記事艦隊これくしょん いつか静かな海で カ号観測機の運用は現代艦とリンクする学園黙示録…そういえばそんな漫画ありましたね名無し艦隊これくしょん いつか静かな海で カ号観測機の運用は現代艦とリンクする仕方がないのだけど、ドラム缶を飛行甲板にあの乗せ方だと、 蓮コラとか、虫の卵みたいで、ちょっと気持ち悪い。名無し「とある科学の超電磁砲」 魂の生成とインディアンポーカーはどう交差する?身体をサイボーグ化して二つに分けて再統合化か
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