734 名前:大人の名無しさん[] 投稿日:2001/07/10(火) 00:32
花屋の知人から聞いた話。

その花屋に、夕方になると毎日花を1輪ずつ買いに来る青年がいた。
店の人は青年の照れた様子が微笑ましく、彼女にでもあげるのかな、
うまくいくといいね、等と噂していた。
しばらくして、その青年は店に来なくなった。
うまくいったのかな、別れたのかな。引っ越したのかな。

ある日店の奥さんが葬儀花の配達に出かけると、玄関からその青年が出てきた。
「あら、この家の方だったの。」
「はい。もう、花がいらなくなっちゃいました。
母が、ずっと入院してたんですけど。花の好きな人でした。」
最後の一ヶ月ほどは、遠くの病院に転院していたそうだ。