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http://japanese.engadget.com/2016/05/07/vr-stealth-vr-360/


VRゴーグル「STEALTH VR」で360度世界を堪能。しっかり映像だけが浮かび上がるので没入感バツグン - Engadget Japanese


VR元年と言われる今。すでに出荷が開始されている「Oculus Rift」や「Vive」をはじめ、秋に登場する「PlayStation VR」と話題に事欠きません。一方で、スマホを利用しVR映像を楽しむ簡易的なVRゴーグルはいくつも登場しています。その中のひとつ、イギリスのAccessories 4 Technologyが制作した「STEALTH VR」が日本で発売。さっそく体験してみました。


「STEALTH VR」はスマホを装着してVRを楽しむタイプの製品。ヘッドバンドを装備し、頭に装着することで手放しで利用でき、画面サイズが4インチ~6インチ、本体サイズは170×80×12mm以下のスマホに対応しています。特定のスマホ専用というわけではないので、iPhoneユーザーもAndroidスマホユーザーも楽しめるのが特徴です。

▲イギリスのAccessories 4 Technology製。パッケージは英語だが、日本語で書かれたシールが貼られ、日本語の説明書も同梱。


▲プラスチック製の本体にゴムバンドが装着され、頭にフィット。バンドは調整可能だ。

本体は、レンズが装着され、2眼タイプの映像を流すことにより3D映像も楽しめます。レンズは目と目の幅に合わせて調整可能で、焦点距離も調整できます。ただ、構造上メガネを掛けたままの装着は無理で、視力の悪い人は焦点距離の調整によってクリアな映像を楽しむのは難しいかもしれません。


▲レンズから覗くことで、没入感が増す。レンズを拭くクロスも同梱されていた。


▲センターのダイヤルを回すことで、レンズの位置を広げたり狭めたりできる。最適な位置に調整可能だ。

▲左右についているダイヤルは、スマホの位置を前後に移動することで、ピントの調整ができる。

スマホは、本体前面のパネルを開けて装着します。マグネットでカチッと閉まるので、開閉はカンタン。スマホを横にして、上下で挟みますが、その位置に電源やボリュームなどのボタンがあると、装着時に誤動作しがちなので注意が必要です。


▲前面のフタはマグネット式なので、開閉しやすい。スマホは上下で挟むが、装着時にボタンを押してしまいがち。ただ、視聴中に誤動作はなかった。

「STEALTH VR」専用のアプリはまだ公開されていないので、一般に公開されているVRアプリやVR動画を視聴してみました。頭に装着してしまうと、操作ができないため、装着前に動画をスタートさせます。このとき、正面に映す映像を左右に動かして調整してから体験するのがいいでしょう。

まず試したのがXperia Z5 Premium。5.5インチと大画面で4Kも楽しめますが、今回はフルHDの映像を流してみてみました。横への広がり感は欠けますが、画面が大きいので没入感はあります。3D感もバッチリで、液晶のドットもあまり感じられません。動画の解像度を下げてしまうと、映像の粗さが目立って没入感は薄れてしまいますが、フルHDあればかなりいけます。音声は、ヘッドホンを装着して聴くのがベストですが、そのまま流してもよく聴こえるので臨場感は得られました。


▲映像は、Discovery VRアプリのコンテンツ。スマホ装着時は、映像が分割される位置と写真下の仕切りの位置を合わせるのがポイント。

次にiPhone 6sを装着してみました。4.7インチの画面は、さきほどの5.5インチに比べてしまうと一回りぐらい小さく感じますが、暗めの映像だと没入感があります。ベゼル部分は白いですが、しっかり暗くなるので気になりません。ただ明るめの映像を見てると、液晶のドットが感じられるため、その点ではXperia Z5 Premiumのほうがいいですが、Android OSのホームボタンなどの表示がないのがいいですね。ただiPhone 6s Plusといった大画面高精細のスマホを装着したほうがよさそうです。


▲映像はInMind VRアプリのゲーム。iPhone 6sでも、このゲームは没入感があった。

THETA Sで撮影した動画を2眼で再生しようとしたところ、Androidのアプリは対応しておらず、しかたがないのでiPhoneで試してみました。ちょうど箱根へ行ってロープウェイに乗ったときに撮影したものを見たのですが、自分が映っているということ意外は、ロープウェイの窓から実際に見ている感じで、テレビに映像を映して鑑賞するより断然いいですね。THETA Sとの組み合せはかなりオススメです。


▲THETA Sで撮影した動画を2眼表示したもの。思い出が蘇るほど没入感あり。

装着感は、ヘッドバンドも調整でき、目の周りにクッションも備わっているので特に痛くもなく、しっかり固定されます。ただスマホの重さも加わるとちょっと重量感がありますね。ずっと装着していると疲れます。気になったのは、Xperia Z5 Premiumの本体がハンパなく熱くなった点。iPhone 6sも多少熱くはなりましたが、Xperia Z5 Premiumに比べれば心配するレベルじゃありません。熱がこもらないように通気口がありますが、長時間使うと熱暴走とか起きそうで心配です。


▲前面のパネルはマグネット式でカンタンに外せる。写真はiPhone 6sを装着しているが、パネルを外しても明るくなることもなく没入感が薄れることはない。カメラを使ったAR(仮想現実)のような使い方もできる。

価格は9800円(税別)とプラスチック製でしっかりした構造としては、お手頃価格かと思います。ダンボールタイプの安い製品もありますが、手で持つより手ぶらのほうが断然いいですし、調整機能が付いているから、老眼な人でもちゃんとピントが合います。

あとは何を見るかでしょう。今回、THETA Sで撮影した思い出を堪能するのにVRはかなりいいと思いました。また、こういう最新映像技術の登場たびに牽引役となる(?)アダルト系VRも出回ってきていますが、3D映像のときも各メーカーが参入してきたものの、その後廃れてしまいました。その二の舞いにならないコンテンツ作りに期待したいところですが、VRゴーグルを装着してニヤけている姿は見られたくないし、ヘッドホンまでつけていたら、家族が部屋に入ってきてもまったく気が付かないという可能性も。「STEALTH VR」のようなしっかりした構造の製品なら、何を見ているかまで気づかれにくいと思うので、そういう意味でもオススメなのかもしれませんよ。


▲InMind VRのゲーム画面。シューティングゲームだが、コントローラーがなくても、照準を一定時間合わせると発射する仕組みなので、STEALTH VRでも楽しめた。
VRゴーグル「STEALTH VR」で360度世界を堪能。しっかり映像だけが浮かび上がるので没入感バツグン
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