戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://elephant.2chblog.jp/archives/52166039.html


後輩「……」 先輩「……なにしてんの?」|エレファント速報:SSまとめブログ

TOP

後輩「……」 先輩「……なにしてんの?」

1: ◆TMTTBwd/ok 2016/05/09(月) 20:36:15.30 ID:stXpQZ5j0

以前書いたSSのリテイク版です。

よろしくお願いします。



3: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 20:38:17.28 ID:stXpQZ5j0

昼休み 屋上

後輩「女の子が目を瞑ってるんですよ? 答えは明らかですよね」

先輩「……なんとなくわかるけど、教えてくれる?」

後輩「仕方ないですね。特別に教えてあげます。キスを待ってたんですよ」

先輩「……はぁ? なんでそうなるの?」

後輩「さぁ、私の唇を奪ってください!」

先輩「……」

後輩「何を躊躇してるんですか!」

先輩「……」

後輩「もう、私からしちゃいますからね!」

先輩「死にたいならいいよ」



4: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 20:43:25.82 ID:stXpQZ5j0

後輩「先輩のいじわる……」

先輩「いつまで、そうやって拗ねてるの?」

後輩「先輩がキスしてくれるまで、です……」

先輩「……面倒くさいなあ」

後輩「なんでダメなんです。付き合ってないからですか?」

先輩「それ以前の問題かな」

後輩「えっ?」

先輩「私もあなたも女だからよ」



5: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 20:44:55.08 ID:stXpQZ5j0

後輩「……好きな人がたまたま女性だった。それのなにが悪いんですか?」

先輩「悪くはないけど……」

後輩「自分の気持ちにウソつきたくないんです」

先輩「後輩……」

後輩「だからキスしてください! いえ、もう抱いてください! 明日、疲れ果てて動けないくらい激しく抱いてください!」

先輩「落ち着け! この変態!」



6: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 20:47:47.28 ID:stXpQZ5j0

後輩「ごべんなざい……」

先輩「ほんと、いい加減にしなさいよ」

後輩「はい……」シュン

先輩「……まぁ、好意を示されるのは悪い気はしないけどさ」

後輩「! せんぱーい!」ギュウ

先輩「重い!」

後輩「いいじゃないですかー」

先輩「……少しだけよ」

後輩「わかってますって」スリスリ

先輩「まったくもう……」ナデナデ



7: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 20:50:57.56 ID:stXpQZ5j0

先輩友「やっほー」

先輩「ゲッ……」

後輩「あ、友先輩じゃないですか」

先輩友「おー、女ちゃん。今日もラブラブだねー」

先輩「違うってば!」

後輩「えへへ」デレデレ

先輩「あんたもニヤニヤすんな! 違うんだから!



8: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 21:00:34.26 ID:stXpQZ5j0

先輩「ほら、離れて」

後輩「なんでですかー」

先輩友「そうだよー。私に隠すことないじゃん」

先輩「だから、違うんだってば!」

先輩友「えー。でもさ、昼休みに屋上で抱き合ってるなんてそういうことじゃないの?」

後輩「そういうことですよ」

先輩「ちょっと! 本当に勘違いされたらどうするのよ!」

後輩「別に私は構いませんよ?」

先輩友「そうそう。セ○クスなんて誰だってするんだしさ。」

先輩「セ、セ○クス!?」

先輩友「えっ? 違うの?」

先輩「当たり前でしょ! 後輩も否定しなさいよ!」

後輩「先輩と青姦……。素敵……」ニヤニヤ

先輩「この変態共!」



9: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 21:07:10.12 ID:stXpQZ5j0

先輩友「ごめんごめん。対面座位で抱き合ってたから、勘違いしちゃったよ」

先輩「どうしたら、そう勘違いできるのよ……」

先輩友「普通だよ」

後輩「普通ですね」

先輩「……女同士なんだけど」

先輩友「関係ないでしょ」

後輩「ですよねー」

先輩友&後輩「ねー!」

先輩「棒がついてないから対面座位じゃできないわよ!」

先輩友「いや、道具を使えばどうとでもなるでしょ」

後輩「ホント先輩はうぶなんだから」

先輩「駄目だこいつら……」



10: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 21:10:40.94 ID:stXpQZ5j0

先輩「はぁ……」

先輩友「ため息ついたら駄目だよ。幸せが逃げちゃうよ」

先輩「誰のせいよ……」

後輩「そういえば、友先輩はなにしに来たんですか?」

先輩友「ああ、そうだ。後輩ちゃんに放課後、会議があるって伝えにきたの」

後輩「会議?」

先輩友「うん。委員会の会議」

後輩「そんなぁ……」

先輩友「なんか用事あるの? あるなら休んでもいいけど」

後輩「先輩とデートの約束が」

先輩「ないわよ」



11: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 21:16:12.59 ID:stXpQZ5j0

先輩「ちゃんと出席しなさい」

後輩「先輩、待っててくれるなら……」

先輩「嫌よ。私、勉強しなきゃいけないんだから」

後輩「えっ? 期末試験はまだまだ先ですけど」

先輩「……私、3年生なんだけど」

後輩「先輩、期末試験の時期は学年によって変わったりしませんよ」

先輩「そういう意味じゃない」



12: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 21:23:12.04 ID:stXpQZ5j0

先輩「受験生ってことよ」

後輩「ああ。そういうことですか」

先輩「だから、悪いんだけど、これからはあんまり遊んだりできないからね」

後輩「……ちょっと待ってください。付属の大学に進学するんだから、そんなに勉強する必要ないですよね?」

先輩友「えっ……?」

先輩「……」

後輩「あやうく騙されるところでしたよ。まったく。こんなウソに騙されるほど、私はバカじゃないですから!」

先輩友「ち、ちょっと、後輩ちゃん……」

後輩「なんですか?」

先輩友「えっと、その……」

先輩「……気が向いたら待っててあげる」

後輩「ホントですかー!?」

先輩「気が向いたらよ」

後輩「そんなこと言わないで、ちゃんと待っててくださいよ!」

先輩「さあ、どうかしらね」

先輩友「……」



14: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 21:27:02.40 ID:stXpQZ5j0

後輩「先輩、ちゃんと待っててくださいね!」

先輩「わかったから、早く行きなさい。授業遅れるわよ」

後輩「先輩がキスしてくれないと……ごめんなさい。ちゃんと行きますから、そんな怖い顔しないでください……」

先輩「まったく……」



15: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 21:31:53.67 ID:stXpQZ5j0

先輩「私たちも行こうか」

先輩友「……後輩ちゃんに言ってないの?」

先輩「……そのうち言うわよ」

先輩友「もしかして、後輩ちゃんの気持ちに応えてあげないのは……」

先輩「そのことは関係ないから。私とあの子は女の子同士よ? 恋愛感情が湧くはずがないわ」

先輩友「……本当にそう思ってる?」

先輩「……思ってるわよ」

先輩友「そう……」



16: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 21:34:30.12 ID:stXpQZ5j0

放課後
先輩友「後輩ちゃん、ちょっといいかな……?」

後輩「なんでしょう?」

先輩友「昼休みのことなんだけど……」

後輩「ああ、そのことですか。私、気にしてませんよ」

先輩友「えっ! 後輩ちゃん知ってたの!?」

後輩「もちろんですよ。先輩のことなら、顔を観ればわかります」

先輩友「そ、そうなんだ。でもさ、教えてもらえないって辛くない?」

後輩「そんなことないですよ? むしろ、どうやって言わせようか考えるとワクワクしますね」

先輩友「まぁ、そのうち話すとは思うんだけどね……」

後輩「どうでしょう。先輩は頑固ですからねー。そう簡単に口を割るとは思いません」

先輩友「確かに……」

後輩「ですが、わたしの愛の力で先輩の閉じた心をこじ開けてみせます」

先輩友「後輩ちゃん……。そうだね。後輩ちゃんならきっと……」

後輩「ええ。必ず『キスして……』と言わせてみせます」

先輩友「……えっ?」

後輩「帰り際、あんなにわたしの唇を物欲しそうに見つめるんですもん。そろそろ我慢できなくなってきた証拠です」

先輩友「……」

後輩「友先輩もそう思いますよね?」

先輩友「……そんなこと思うわけないでしょうが!」ベシッ

後輩「な、なにするんですか!」



17: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 21:39:25.44 ID:stXpQZ5j0

後輩「いきなり叩くなんて酷いじゃないですか! 先輩に言いつけちゃいますからね!」

先輩友「もっと強く叩かれるだけだと思うけどね……」

後輩「それはそれで興奮しちゃいますね」

先輩友「……確かに」

後輩「ですよね!」

先輩友「うん。それでさ、「叩かれて興奮するなんて、本当に変態ね」なんて蔑んだ目で言われたりなんかしたら、たまんないよね」

後輩「いいですねそれ! 今晩のおかずにしよう!」

教師「おい変態共、会議を始めるから卑猥な話をやめろ」



18: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 21:42:36.15 ID:stXpQZ5j0

会議後 職員室
教師「今後は会話の内容には気をつけるように」

後輩「……わかりました」

教師「うむ。……もうこんな時間か。長いこと説教して悪かったな。もう帰っていいぞ」

後輩「失礼しました……」

教師「あ、ちょっと待て」

後輩「まだなにか?」

教師「この後、会う約束してるのか?」

後輩「先輩とですか? 約束はしてますけど……」

教師「そうか。良かったら、これを渡しておいてくれないか」

後輩「……大学のパンフレット?」



19: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 21:50:56.62 ID:stXpQZ5j0

後輩「……」

先輩「ずいぶん遅かったわね」

後輩「……先輩」

先輩「一体、どんな議題だったのよ。……って、なんであんた泣いてるの!?」

後輩「これ……」

先輩「どうして、あんたが持ってるの……」

後輩「先生に渡してくれって頼まれたんです」

先輩「そう……」



20: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 22:10:14.69 ID:stXpQZ5j0

後輩「……」

先輩「……ごめん」

後輩「それはなんの謝罪ですか? 付属の大学じゃなくて、ここから遠い大学に進学することですか?」

先輩「……うん」

後輩「そんなことはどうでもいいですよ。わたしが悲しいのは、そのことを秘密にされていたことです」

先輩「そ、それは……」

後輩「どうして教えてくれなかったんですか……」

先輩「……あなたを苦しめてしまうから」

後輩「だから、わたしは先輩がどんな進路を選んでも受け入れる覚悟は……」

先輩「そうじゃないの……」

後輩「えっ……?」

先輩「……あなたに私の進路を伝えるとき、間違いなく私はこう言うわ、「卒業するまでの間、私と付き合ってほしい」って」




21: ◆LbeDggmp36 2016/05/09(月) 22:16:11.02 ID:stXpQZ5j0

後輩「……」

先輩「ずっとあなたが好きだった。でも、その気持ちは言わないつもりでいた。けど、進路を決めて、卒業すればあなたと会えなくなるって思ったとき、せめて卒業までの間はあなたを独占した
このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote
    • 月間ランキング
    • はてぶ新着
    • アクセスランキング

    SSをツイートする

    SSをはてブする

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

    カテゴリ別アーカイブ
    月別アーカイブ
    記事検索
    スポンサードリンク
    最新記事
    新着コメント
    LINE読者登録QRコード
    LINE読者登録QRコード
    解析タグ
    ブログパーツ
    ツヴァイ料金
    スポンサードリンク

    • ライブドアブログ

    ページトップへ

    © 2011 エレファント速報:SSまとめブログ. Customize by yoshihira Powered by ライブドアブログ