ジュディ「ニック・ワイルドの家宅捜査開始!」
ジュディ「私の下着の盗難届が出てるわ。開けなさい」ガッチャガッチャ
ニック「盗ってない!」
ジュディ「冗談よ。とにかくちょっと部屋見せてよ。ほら地元のにんじん酒買ってきたから」
ニック「今は散らかってるからダメだ。飲みならつき合うから車で待ってろ。いい店知ってるぞ」
ジュディ「いつもそう言って入れてくれないじゃない。なんか見られて困るもんでもあるの?」
ニック「い、いやそういうわけじゃないけど……」
ジュディ「ならいいじゃない。開けて開けて」ガチャガチャガチャガチャ
ニック「あーもう! 分かった分かった!」ガチリ
ジュディ「お邪魔しまーす!」ガチャッ ピョーン!
ニック「はぁ……」
ニック「あんまり触るなって」
ジュディ「あ、ふかふかベッドだわ!」バフン
ニック「勝手に他人のベッドで寝るな! そういうことされたら自分だってやだろ?」
ジュディ「へ? なんで?」
ニック(これだから田舎育ちは……)
ジュディ「あーなんか凄い匂いする。獣臭い」クンクン
ニック「そりゃそうだろーよ! ///」
ニック「何でもない! ソファーに座ってろ! ///」
ジュディ「エ口本?」
ニック「デリカシー無いなお前!! ///」
ジュディ「あはは、一人暮らしの男なら普通よ。パパのベッドの下なんかポルノ図書館だったし」
ニック「知るか! とにかくあまり俺のプライベートに踏み込まないでくれ、頼むから」
ジュディ「さーて、どのページがくっついてるかなー?」バラバラ
ニック「やめろおおお!」
ジュディ「あ……兎……///」
ニック「嘘!? ///」
ジュディ「嘘よ」ケタケタケタ
ニック「……。返せ馬鹿! ///」パシッ
ニック「今出すから大人しく座ってろ。ていうかにんじん酒ってなんだ? にんじんでもワインが作れるのか?」
ジュディ「高麗人参をお酒につけたものだけどね」ドン
ニック「薬酒かよ! 渋っ!」
ジュディ「体が温まっていいのよ?」スポンッ
ニック「臭っ!」
ジュディ「これこれ///」クンクン
ニック「蓋しめろ。ワイン開けるから」
ジュディ「あとおつまみににんじんスティックがあると嬉しい」
ニック「はいはい……」
ニック「乾杯」チン
ジュディ「うーん、なかなか良い味じゃない! 結構高いでしょこれ?」グビリ
ニック「一人で楽しむつもりで奮発したからな」チビリチビリ
ジュディ「またまた……ホントは私と飲めて嬉しいくせに」フフフ
ニック「誰が……」ハァ
ジュディ「だって美人と飲むお酒は何百倍も美味しいってママが言ってたもの」
ニック「……お父さんは?」
ジュディ「『パパの隠してたウィスキーが……』って泣いてた」
ニック「ほら見ろ」チビリチビリ
ニック「まぁそれなりに稼いできたからな。風呂が広いのが自慢だ」
ジュディ「私と二人で入れるくらいに?」
ニック「一人用だ///」
ジュディ「でも、あのベッドはちょっと小さすぎるかもね?」
ニック「そうか? 十分だと思うけどな……」
ジュディ「私としてはやっぱりダブルベッドの方がいいわ」
ニック「何でお前が寝る前提になってんだ」
ジュディ「まぁ今日は仕方ないから狭くても我慢するけど」
ニック「ソファーで寝ろ」
ニック「でも職場に近いんだろ? いいじゃないか」
ジュディ「今住んでるアパート、隣がゲイのカップルでさ。毎晩盛るもんだから眠れないの」
ニック「おぅ……」
ジュディ「興奮して///」
ニック「……」
ジュディ「……」
ニック「……」
ジュディ「ここは静かでいいわね……」
ニック「ああ……」
ジュディ「……」
ニック「……」
ジュディ「あそこに私の鏡台を置いたらいい感じだわ」
ニック「……ダメだぞ」
ジュディ「……ここに越してきたホップスです。よろしく」
ニック「ダメだってば!」
ニック「最悪すぎて吐血しそうだよ。俺は一人の時間を大切にしたいんだ」
ジュディ「まさか! 傍に大切な人がいつもいることほどの幸せはないのよ? これママの受け売りだけど」
ニック「お父さんは何て?」
ジュディ「『無人島に行きたい……』って」
ニック「まぁつまりそういうことだ」
ジュディ「ママと無人島で二人きりになりたいなんてパパ、ロマンチック♥」
ニック「ポジティブだな、お前……」
ニック「嫌だって言ってんだろ!」
ジュディ「署のデータベースでニック・ワイルドを検索したら怪しい案件が出るわ出るわ。これ全部調べて立証したら懲役10年じゃ済まないかもね」
ニック「もう詐欺師からは足を洗ったって!」
ジュディ「残念ながら過去は消せません」
ニック「ぐぬぬ……」
ジュディ「ささ、飲んで飲んで」トクトクトク
ニック「うぅ……」シクシク
***
ジュディ「あーん酔っちゃったあ///」スリスリ
ニック「おひ寄るな。あざといろ///」ヒック グイッ
ジュディ「なんでよう。少しは喜びなさいよう///」
ニック「種族が違っらら興奮なんか出来るかっれ///」
ジュディ「だって署長もトムソンガゼルに欲情してるしい……。署長のやつ、いつも私を馬鹿にしやがって……。死ね署長! ///」ガンガン
ニック「死ねとまれ言うか……///」
ジュディ「パワハラの容疑で絞首台に送ってや……うおぶるおぼぼぼぼぼえッ! ///」ビチチチチチチチ
ニック「吐いれんじゃねえ! ///」
ジュディ「ごめん、なんか拭くもの拭くもの……。あ、ここに良さげなシャツが……///」
ニック「うわあ! やめれ! ///」
ジュディ「あひゃひゃ、ジョークジョー……おぼるぶるえれッ! ///」ビチチチチチチチ
ニック「俺のシャツが! ///」
***
ジュディ「ごめん……本当にごめん……///」
ニック「わかったわかった。もう気にしてないって……///」
ジュディ「本当? あなたにまで嫌われちゃったら私、ズートピアで生きてけない///」シクシク
ニック「大げさだなジュディ///」
ジュディ「だって友達が居ないもの! 上司には強く当たられ、取り締まったら悪態をつかれ、家に帰ったら隣人のギシアンを壁にコップ当てて聞くだけの毎日。もう実家に帰りたい……///」ポロポロ
ニック「実家に帰ったらいいじゃないか。ズートピアじゃなくても警察は出来るだろ? ///」
ジュディ「でもせっかくいい宿を見つけたし……///」
ニック(ちくしょう……)シクシク
ニック「意外と酒に弱いな。今毛布出してやる」
ジュディ「その前にシャワー浴びさせて……。今日も炎天下の中取り締まりまくって汗臭いの」
ニック「風呂は玄関横の扉だ。っていうか汗臭いの分かってんならここ来る前に浴びて来い。さっきから臭かったぞお前」
ジュディ「特に脇なんかほら! 嗅いでみて? すごいから!」
ニック「臭いのは分かったから、さっさと行け!」
ジュディ「じゃあお先に」ガチャ バタン
ニック「やれやれ……」
ジュディ「覗いちゃだめよ?」ガチャッ
ニック「うるさいっ! 誰が覗くかっ! ///」
ジュディ「かっこつけちゃって///」バタン
ニック「つ、疲れる……」
***
ジュディ「♪おっおっおっおおー(^ω^ ≡ ^ω^)」シャワー
ニック(音痴だなあいつ……)
ジュディ「♪おっおっおっおおー(^ω^ ≡ ^ω^)」シャワー
ニック(……)
ジュディ「♪おっおっおっおおー(^ω^ ≡ ^ω^)」シャワー
ニック(……)
ジュディ「♪おっおっおっおおー(^ω^ ≡ ^ω^)」シャワー
ニック(……)
ジュディ「♪おっおっおっおおー(^ω^ ≡ ^ω^)」シャワー
ニック(早よ歌えよ!)イライラ
***
10分後
ジュディ「♪おっおっおっおおー(^ω^ ≡ ^ω^)」シャワー
ニック(頭痛くなってきた……。いつまで待ってもサビが来ねえ……)
ジュディ「♪やーってみるぅの……」キュッ
ニック「終わっちゃったよ!」
ジュディ「何がー?」ゴシゴシ
ニック「いや、何でもない……」
ニック「そりゃよか……服着ろオイ! ///」
ジュディ「なんで? 種族違ったら興奮しないんでしょ?」ゴシゴシ
ニック「モラルの問題だ! 風呂上がりに裸でうろつくとかオッサンかお前! ///」
ジュディ「だって私たち毛皮着てんのよ? 暑すぎていつも服着てベッドになんか入んないわ。そもそも今、着替え持ってないし」
ニック「マジか……田舎者ってすげえな……」
ジュディ「
コメント一覧
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
LINE読者登録QRコード
スポンサードリンク
ジュディかわいい