9249956オリエンタルランドは4月27日、2016年3月期のテーマパーク事業の売上高が前年同期比0.8%減の3846億円、本業の儲けを示す営業利益が2.9%減の1073億円と発表した。減収減益となった要因は、15年度の入園者数が4年ぶりに前年度を下回ったためだ・・・



入園者数の減少は、15年4月に実施したチケット価格の値上げの影響が大きいだろう。値上げによる入園者数の減少は織り込み済みだったと思われるが、1人当たりの売上高の上昇が予想に追いつかなかったため減収となっている。

値上げをしても、その価格に見合った価値を提供できれば問題はないはずだ。しかし、売上高が減少したということは、以前との比較で価格に見合った価値を提供できなかったと考えることができる。


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「夢の国」東京ディズニーリゾートに異変の兆し
「『日本版顧客満足度指数(JCSI)』という日本の小売サービス業32業種・上位企業約400社を対象にした日本最大規模の消費者調査がある。
顧客満足度(CS)上位企業のランキングに変化が起こった。2009年以来、劇団四季とトップを争ってきたTDRが、トップ10位のリストから外れてしまった」

ここで、「有形固定資産回転率」という経営指標に注目したい。これは有形固定資産と売上高の比率で、構造物や建物といった固定資産がどれだけ売上高に結びついているのかを表す。


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オリエンタルランドの直近10年の有形固定資産回転率を見てみると、06~12年度は0.64~0.87回で推移し上昇傾向にあった。
13年度はTDRが30周年を迎えたこともあり、1.08回に上昇した。14年度は1.07回、15年度は1.06回となっている。13年度からは緩やかながらも下降している。

この結果から、アトラクションなどが生み出す付加価値の頭打ち感が見て取れる。

詳細は(source: ビジネスジャーナル - ディズニーR、客離れ深刻…アトラクション「飽き飽き感」で顧客満足度低下か

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