中国レノボは9日(現地時間)、6月9日に同社の年次カンファレンス「Tech World 2016」を開催すると発表しました。
レノボは今回、世界で初めて「Project Tango」を実装するAndroidスマートフォンをTech World 2016で発表することを正式に予告。詳細なスペックなどに関する言及は避けたものの、優れたAR(オーグメンテッド・リアリティ)体験を実現することを明らかにしました。
なお、Project Tangoとは、“スマートフォンやタブレットに複数のカメラを搭載することにより、端末に「立体空間認識」機能を加える” ことを目的に、米グーグルが開発を主導しているAR関連のシステムとなります。
例えば、Project Tangoに対応したデバイスを使用することで、誰でも手軽に自宅の中で「室内版ストリートビュー(おみせフォト)」を実現することや、屋内で3Dゲームを楽しんだり、あるいは家具やインテリアの配置などをシミュレーションすることも可能になるとのことです。
今年1月のCES 2016でお披露目されたレノボ製「Project Tango」搭載ファブレット
既に今年1月には、グーグルおよびレノボの間でProject Tangoの開発に関するパートナーシップを形成したことが発表されています。今夏頃までには同システムを搭載するファブレット端末の登場も予告されていましたが(過去記事[1]、[2])、ついに今回、具体的な発表日が明示される形となりました。
なお、開発者向けのリファレンスモデルは399ドル(約4万4000円)で提供されていますが、レノボ製のProject Tango端末は、6.5インチ以下のディスプレイを搭載し、最大でも500ドル程度(約5万4000円)で販売が開始される見通しとのことです。
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著者
2014年10月1日より、縁あってGGSOKUメインライターに正式に就任。ここ最近は、スマートフォンやタブレットを始めとするガジェット類全般から、各種周辺機器にデジタルカメラ。果ては自作PCパーツやソフトウェア類にまでも食指を動かすに至る始末。イロモノ・キワモノガジェットもこよなく愛する、興味と好奇心の赴くままに生きる元人力車夫。2015年元日より、Twitterアカウント開設。
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