『漫画ゴラク スペシャル』連載、「男塾外伝　伊達臣人」の第24話
武闘大会『教天　死婁駆道(シルクロード)』が始まり、伊達たちの最初の相手は「平頂山蓮」というチーム。金角と銀角という独眼鉄のそっくりさん達が相手でしたが、月光はゴルフの起源という説が支配的な纏劾狙振弾(てんがいそしんだん)を使って難なく倒します。

そして唯一残った大将格の男が姿を現した。その名も牛魔王！　いよいよ敵にも西遊記な名前が登場ですヨ。「息子たちを倒すとは見事よ　名を聞こう」と訊き、月光は答えた。でもこれがマズかった！　西遊記にて名を告げると壺に閉じ込められるのがありますよね？　それが発動！　地中から壺が現れて伊達は閉じ込められてしまいました。これぞ名魂壺中縛(みょうこんごちゅうばく)！　もう月光は外に出られないらしい。
西遊記のストーリーに沿うなら そのうち芭蕉扇も出て来るのは確実でしょうね。

さぁ次は誰だと牛魔王は自信満々。ここで剏戒(しょうかい)が読者の誰もが思っていたことを代弁してくれました。

そうだそうだその通りだ！　守 八戒よ、お前はどう見たって実力不足なんだよ！　なのに強がっちゃって「私の力量も計れんとはいいだろう…　見ておるがよい」と返答。口ではそう言っても汗が出てるよ、汗が！

そして予想通りに吹っ飛ばされる八戒。こうなることは誰もが予想してましたよ。ええ。けれど強がりなのか実力なのか、全身の骨が砕けたと思われながらも立ち上がります。これはいったい？
事態を案じて飛燕は止めようとするも、伊達がそれを許しませんでした。

ここで止めるのは殺すと同じ。無様に他人に助けられ、信念も誇りも失ったら男として生きてはいけないと！　伊達の言うことはもっともです。もっともだけれど このままでは確実に殺されるだろう。いったいどうすれば!?
ここで不戒老師が前に出た。この不戒に任せていただこうと言うや、八戒の眉間に指を突き刺したー！　まさか敵わないので自らの手で葬ろうというのかーーっ!?

いや、そうではありませんでした。空いた眉間の傷口から出たのは血ではなく光。いったい何が!?
　これより先!! 死よりも辛い道を歩むであろう
　いまわしき自分を思い出し…立ち向かえ!!

朱点童子　八戒！！
なにーー！　言葉からして八戒は「いまわしき」過去があったのは確実。それを封印していたというわけか。そしてその正体とは朱点童子！　酒呑童子とも呼ばれる鬼です。まぁ本当に鬼のわけがないので、鬼のように強い人物ってことでしょうよ。
ちなみに今回のサブタイトルは「八つの戒めを持つ男」なんです。ここからも昔はワルだったことが窺えます。