アクア「ねぇカズマ、あんた何だかんだ言って本命は私なんでしょ?」 カズマ「は?」
- 2016年05月13日 23:10
- SS、この素晴らしい世界に祝福を!
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屋敷
アクア「照れなくていいわよ全部分かってるから。カズマって結構ツンデレだからね!」
カズマ「そうなんだすごいね。なぁダクネス、お兄ちゃんそろそろアイリスに会いたくなってきたんだけど、お前の家のコネで何とかしてくんないか?」
ダクネス「相手は一国の王女様だぞ、そんな気軽に会えるはずがないだろう。まぁ、また魔王軍幹部でも倒せばきっと会えるさ」
めぐみん「カズマカズマ、それでは今からちょっと幹部をしばきにいきましょう! 私もアイリスには会いたいですし!」
ダクネス「もういっそ直接魔王城へ攻め込むのはどうだ? 安心しろ、お前たちは必ず私が守る。もし私が捕まってしまったとしても、遠慮なく置いて行ってくれ!」ハァハァ
カズマ「お前らそれ絶対、一番の目的はアイリスじゃないだろ。王女様をだしにすんなよ怒られるぞ」
アクア「無視しないでよー!!!!!」バンッ!!
カズマ「うるさいぞアクア、無視してないだろ。ちゃんとすごいねって言ってやっただろ」
アクア「雑! 全体的に私の扱いが雑すぎるんですけど!」
ダクネス「落ち着けアクア。話は聞いていたぞ、カズマの本命はアクア……だったか?」
めぐみん「カズマに本命なんていないでしょう。やらしてくれれば誰でもいいんですよこの男は」
カズマ「おい待て、確かにめぐみんでもダクネスでもやれそうな状況なら遠慮なく手を出す俺だが、思春期の男子的にはそれが普通なんだよ」
めぐみん「開き直りましたよこの男。そんなにやりたいなら、今度また紅魔の里に行きましょうか。カズマは道中の雌オークに預けて行きますから」
ダクネス「ふむ、カズマの遺伝子を受け継いだオークのハーフか…………わ、悪くなさそうだな」ゾクゾク
カズマ「ごめんなさい、俺が悪かったです!」
アクア「……ねぇ、私また会話の外に追いやられてない?」
カズマ「ん、その話まだ続くのか? それより昼飯は外に食いに行かないか? いい酒出す店が新しくできたらしいぞ」
アクア「えっ、本当? 行く行く…………って待ちなさいよ! 何勝手に話終わらそうとしてんのよ、危うく流されるところだったわ!」
めぐみん「あれ、いつもなら今のは完全にアクアが話を忘れる流れでしたが……そんなに大事なことなのですか?」
ダクネス「カズマ、一応話くらいは聞いてやってもいいんじゃないか?」
カズマ「はぁ……分かった分かった。ほら話せ聞いてやるから。腹減ってきたから手短にな」
アクア「その明らかに真面目に聞く気がなさそうな態度が気に入らないんですけど……まぁいいわ。今から私の名推理を披露してあげるから耳の穴かっぽじってよく聞きなさい」
アクア「まず、私はずっと不思議に思っていたのよ。カズマはめぐみんやダクネスの寝込みは襲うくせに、何故馬小屋で隣で寝ていた私には手を出さなかったのか」
アクア「もちろん性欲自体は溜まっていたはずよ。だってたまに隣でごそごそむぐっ!!!」
カズマ「おいいいいいいちょっと黙ろうか!!!!!!」ガシッ
めぐみん「あ、もうカズマに関しては、そのくらいでは特に何も思わなくなってきたので大丈夫ですよ」
ダクネス「うむ、今更だな」
カズマ「……何だろう、このもう取り返しの付かないところまで来ちゃった感じは」
アクア「ぷはっ! いきなり何すんのよクソニート! で、変態鬼畜エ口カズマが隣で寝ている超絶美人な女神に手を出さなかった理由なんだけど……」
カズマ「あぁ、それは」
アクア「そう、それはカズマが私のことを真剣に意識しているからよ!」ビシッ
三人「「「…………」」」
アクア「素直じゃないわねぇ、カズマも。まぁ当然私があんたみたいな童貞ニートを相手にするわけないんだけど、私に対する良いアプローチの仕方くらいは教えてあげるわ」
アクア「まずはお酒ね。毎日欠かさずいいお酒を私に供えること。おつまみもセットだとポイント上がるわよ」
アクア「あと私がいかに偉大なのか人々に伝え、アクシズ教徒を増やして全力で私を崇めて甘やかしていれば、もしかしたら」
カズマ「よし話は終わりだな。飯食いに行こうぜー」
めぐみん「結局そのいいお酒を出してくれるお店に行くのですか? それならちゃんと私にも飲ませてくださいよ?」
ダクネス「ダメに決まっているだろう。そもそもカズマ、いくら何でもこんな日の高い内から酒というのもどうかと思うぞ」
カズマ「分かってねーな、これだからなんちゃってお嬢様は。皆があくせく働いている時間帯に飲むのがいいんだろうが」
ダクネス「な、なんちゃってお嬢様……」ズーン
カズマ「ほらさっさと行くぞ。そこの自称なんとかも……」
アクア「わああああああああああああああああっっっ!!!!!!」ガッ
カズマ「いてえ! コラ離せ何なんだよお前は!!」ジタバタ
アクア「ふざけんじゃないわよ、ふざけんじゃないわよ! もっと私の話聞いてよ!!! もっと私に関心持ってよおおおおお!!!!!!!」ブンブン
めぐみん「……あの、カズマ。流石にこんな大泣きしてる人を外に連れて行くというのもアレなんで、どうにかしてください」
カズマ「だーもう面倒くせえな! はいはい、分かったよ、言いたいことがあるなら全部言えよ聞くから!!」
アクア「だから、あんた私のこと好きなんでしょ!? なんでこんな酷いことするの!? 好きな子は虐めたくなっちゃうっていうアレなの!?」
ダクネス「……ん? 好きな相手には虐められたいという方が普通じゃないのか?」
カズマ「よしお前は黙ってようか。あとアクア、俺がお前に手を出さないのはお前のことが好きだからとかいう、頭おかしい前提からちゃんと説明しろよ」
アクア「え、だって、めぐみんよりナイスバディで、ダクネスみたいに変な性癖もない私に手を出さない理由なんてそれくらいしかないでしょ。
結局は本命の子には手を出せないヘタレなんでしょ?」
めぐみん「なんかさらっとケンカを売られた気がするのですが気のせいでしょうか」
カズマ「そこは流せ面倒だから。アクア、俺がお前に手を出さないのはもっと単純な理由だ。前にも言ったが、要はカテゴリが違うんだよ」
アクア「カテゴリ? なに、もしかして女神様には恐れ多くて手を出せないなんて、まともな人間みたいなことを言うんじゃないでしょうね」
カズマ「それはない。エリス様には普通にセクハラしたくなるし」
ダクネス「罰当たりにも程があるだろう……エリス教徒の私としてはあまり聞き流したくはないぞ……」
アクア「じゃあ何よカテゴリって。エリスと私の何が違うのよ」
カズマ「エリス様は正統派ヒロイン枠」
アクア「……はい?」
カズマ「めぐみんは口リ枠、ダクネスはエ口枠、アイリスは妹枠、ウィズはお姉さん枠」
めぐみん「おい何度も言っているが、私を口リ扱いするのはやめてもらおうか!」
ダクネス「私だって他にも色々あると思うのだが……お嬢様枠とか」
カズマ「バツイチ枠とかな……うおっ、ちょ、やめろ落ち着け筋肉枠!」
アクア「あー、そういえば前にそんなこと言ってたわねあんた。確か私は……」
カズマ「ペット枠。つまり俺がちょむすけやゼル帝に欲情することがないように、お前にも欲情なんざするはずないってわけだ」
ウィズ魔道具店
アクア「ちょっとウィズいるわよね!? ウィズー!!!」ドカドカ
バニル「やかましい! もっと静かに入って来られんのか貴様は! 商品を落としたら買い取らせた上で即刻叩き出すぞ!」
アクア「うっさいわね雑魚悪魔! 今はあんたをぶっ飛ばしてる暇はないのよ!」
カズマ「アクアー、もういいだろ。流石に腹減ったよ、さっさと店行こうぜ」
アクア「いいわけないでしょうが!! ほんっっっっとにあったまきた!!!」
ダクネス「す、少し落ち着けアクア。あれのゲスな物言いはいつものことだろう?」
めぐみん「そうですよ、これはいつだってそうだったじゃないですか」
カズマ「なぁ、あれとかこれとかで人を指すのやめてくんない?」
ウィズ「ど、どうしましたアクア様!? そんなに血相変えて……」オロオロ
アクア「ウィズ、あんた心の声が聞こえる帽子持ってんでしょ!? それ貸して!」
ウィズ「あ、それならまだ一つだけありますけど…………はい、これですね!」スッ
カズマ「悪いなウィズ。いつも迷惑かけて。何か買って行くからさ……」
ウィズ「いえいえ……でも急にどうしたのですか?」
カズマ「大したことじゃないよ、よくあるコイツの暴走だ。俺の言葉が余程気に入らなかったみたいで、心の声を聞いて確かめてやるとか言ってんだ」
バニル「どうでもいいが、そこの騒音女にいられると営業妨害もいいところなので、さっさと用を済ませてそいつを引っ張り出すがよい。
第一王女の婿となって城でちやほやされつつも、仲間の爆裂娘や鎧娘との爛れた関係を築いていきたいと思っている小僧よ」
カズマ「お前俺のこと呼ぶ度に俺の株落としまくるのやめろよ! めぐみんやダクネス、ウィズまでゴミを見るような目で俺を見てんじゃん!!」
アクア「いいからこれ被りなさいよクズマ! そして私の質問に心から答えなさい!」スッ
カズマ「わ、分かったって。ほら、聞けよ」
アクア「あんた、私のことペット枠とか本気じゃないわよね!? 本当は意識しまくってんでしょ!?」
カズマ『はぁ? 何言ってんだこいつ。……まぁ、でも、確かにペット枠ってのは流石になかったかもな』
アクア「っ!! そ、そうよね!! いくら何でもペット枠はないわよね!!!」
カズマ『そうだな。ちょむすけやゼル帝は愛嬌あるし、一緒にしたら可哀想だ。考えてみればアクアにピッタリな枠があったじゃん、年齢不詳のババ』
アクア「わあああああああああああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!!!」ダダッ!!
バタン!!
カズマ「よし、ありがとなウィズ。帽子返すよ」スッ
ウィズ「え、えぇ……このくらいなら別に……」
ダクネス「今カズマは何と言おうとしたんだ? アクアのあの様子を見る限り相当ゲスいことなのだろうが……」
めぐみん「何にしても、まったく気にした様子を見せない辺りこの男らしいですね」
バニル「ふむ、やはり貴様は悪魔より悪魔らしいな。地獄の公爵である我輩が保証してやろう。次は悪魔に転生するが吉」
カズマ「ほっとけ!」
数日後 屋敷
アクア「ふふふ……ふふふふふふふ……」ニヤニヤ
めぐみん「アクア、何を笑っているのですか? かなり不気味なのですが……」
ダクネス「ここのところ、ウィズの店に通い詰めていたようだが……そのクッキーは何だ?」
アクア「よく聞いてくれたわね! これは惚れ薬よ!!」ビシッ
めぐみん「……あの、もしかしなくてもそれを」
アクア「そう、これをカズマのアホに食べさせるの! これであいつは私にメロメロって寸法よ!
液体だとうっかり私が触れて浄化しちゃうかもしれなかったから、クッキーに練り込んでもらったの。よく考えたでしょ私!」
ダクネス「おい待てやめておけアクア、ウィズが作ったものだろうそれは? 何かろくでもないデメリットがあるに決まっている」
めぐみん「そうですよ、大方理性が吹き飛んで所構わず襲い掛かってくるとかそう
コメント一覧
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- 2016年05月14日 00:01
- 最初の方は流石に言動がクズマ過ぎて引いたわ
読むけどさ