続編でキャラクターがいなくなった言い訳がひどい映画10選
前の彼女どこいった!
シリーズの途中で重要なポジションのキャラクターが突然いなくなってしまうことはあります。
ストーリー上という場合だけでなく、大人の事情がからんでいるケースもあり、言い訳がましい理由でキャラを消す、もしくは交代させ、ファンの気持ちを置き去りにすることも……。
そこで今回は、ScreenRantがまとめた「続編でキャラが消えたひどい理由」の数々をご紹介します。各作品のネタバレがありますので、ご注意ください。
「オースティン・パワーズ」ヴァネッサ・ケンジントン
オースティン・パワーズとパートナーを組み、結婚した女スパイのヴァネッサ。
「2」の冒頭でヴァネッサはドクター・イーブルの女刺客ロボットであることが判明し、乳首マシンガンでオースティンを狙い撃ちにした後、自爆してしまいました。
「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」ミカエラ
「トランスフォーマー」、「トランスフォーマー:リベンジ」で愛を育んできたサム(シャイア・ラブーフ)と恋人ミカエラ(ミーガン・フォックス)ですが、「リベンジ」とシリーズ3作目の「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」の間に破局したことになっていたらしく、「ダークサイド・ムーン」ではしれっと新恋人が登場しました。
ミーガン・フォックスの降板は彼女の現場での態度と監督に対する発言が原因と言われています。彼女はマイケル・ベイ監督に「撮影がクレイジーでひどい。まるでヒトラー、いやヒトラーそのものだわ!」と発言し、それを聞いたユダヤ系のスティーブン・スピルバーグの逆鱗に触れたそうです。
「スピード2」ジャック・トラヴェン
バスへのテロを乗り切ったジャック・トラヴェン(キアヌ・リーブス)とアニー(サンドラ・ブロック)は両思いになりますが、続編の「スピード2」前に破局しています。
その理由は「ジャックは危険なことばかりする上に、誕生日に防犯スプレーをくれた」から。香水と勘違いしたアニーは自分にスプレーを振りかけてしまい阿鼻叫喚。いい加減愛想が尽きて別れてしまった、というものでした。
「トリプルX ネクスト・レベル」ザンダー・ケイジ
「トリプルX」で自他ともに認めるヒーローになったザンダー・ケイジですが、「ネクスト・レベル」では爆発によって死亡したことになっています。
「スーパーガール」スーパーマン
1984年公開の「スーパーガール」は、スーパーマンの従姉妹スーパーガールが主人公の映画。スーパーマン役のクリストファー・リーブも登場する予定だったそうですが、プロダクションの初期にその話は立ち消えています。
そこで、従姉妹が頑張って地球を守ろうとしているにもかかわらずスーパーマンが出てこないという不自然な設定を正当化するために、「スーパーマンは他の惑星の平和を守るミッションがあるため、地球を離れた」というラジオ放送の説明が作中に入りました。
「ジョーズ'87 復讐篇」マーティン・ブロディ
巨大人食いザメと幾度となく戦って勝利してきたマーティン・ブロディですが、心臓発作には勝てなかったようです。
「X-MEN: ファイナル ディシジョン」スコット・サマーズ(サイクロップス)
前2作の監督をつとめたブライアン・シンガーが「スーパーマン・リターンズ」でメガホンを握ることが決定したので、監督を降板。彼がサイクロプス役のジェームズ・マースデンを引き連れて行ってしまったため、スケジュールの都合上、サイクロップスの出番は大幅に削られることになります。
そのため、前作で湖に沈んで死んだと思われていたジーン(フェニックス)が復活。その場にいた恋人のスコット(サイクロップス)と喜んで抱き合うものの、フェニックスの人格が暴走してサイクロップスを殺害してしまう――という無理やり感たっぷりで呆気ないシナリオが展開されました。
「007 ユア・アイズ・オンリー」エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド
「007」シリーズのヴィランでも印象的な、スキンヘッドで常に白いペルシャ猫を膝の上に抱いている、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド。その特徴的な姿はさまざまな映画でパロディ化されていますが(「オースティン・パワーズ」のドクター・イーブルなど)、彼の終わりはなんとも情けないものでした。
「ユア・アイズ・オンリー」のアヴァンタイトルで、彼はボンドが乗ったヘリコプターを遠隔操作して墜落させようとしますが、手動操縦に切り替えたボンドが反撃。ヘリコプターで車椅子ごと持ち上げ、工場の煙突に落とされてしまいました。ただし、ここで死んだのはブロフェルドと思しき人物であって、ブロフェルド本人が確実に死んだかどうかは明かされていません。
これは、当時イオン・プロとケヴィン・マクローリーが「サンダーボール作戦」の映画化権とブロフェルドのキャラクター著作権を巡って裁判をしており、引き続きブロフェルドを登場させないようにするためだったとか。
なお、2015年に公開された「スペクター」でのブロフェルドの再登場は、2006年にマクローリーが死去し、イオン・プロが遺族と和解交渉して実現したそうです。
「ターミネーター3」サラ・コナー
「ターミネーター」、「ターミネーター2」とシリーズを引っ張ってきたサラ・コナーですが、「ターミネーター3」では白血病で死んだことになっていました。
サラを演じたリンダ・ハミルトンは「T3」のオファーを受けていたものの、「サラ・コナーのキャラクターアークはすでに完成されているし、この作品だったらサラが絶対に必要なわけでもない」と断ったそうです。
「エイリアン3」ビショップ、ニュート、ドウェイン
「エイリアン2」でリプリーとともに生存したアンドロイドのビショップ、開拓者団のニュート、そして海兵隊伍長のドウェインはファンに愛されるキャラクターでしたが、デビッド・フィンチャー監督が手がけた「3」の序盤で死んでしまいます。
ビショップは脱出ポッドの着陸時に壊れ、リプリーに回収されるものの自ら電源を切ってくれるように懇願し、機能を停止。ニュート、ドウェインも脱出ポッドの着陸時に死亡し、遺体は溶鉱炉に投げ捨てられました。
実はニュートを演じたキャリー・ヘンは演技にまったく興味がなく、ドウェインのマイケル・ビーンにいたっては役の話すら本人に伝わっていなかったそうです。
「エイリアン3」が公開されると、ジェームズ・キャメロン監督すら言及したほど、この3人のキャラクターはぞんざいな扱いをされました。
Copyright (C) 2009 DW Studios L.L.C. and Paramount Pictures Corporation.
Image by ScreenRant
source: ScreenRant, YouTube1,2,3,4,5,6,7,8,9,10
(中川真知子)
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