262 名前:k[sage] 投稿日:04/06/28 16:51 ID:fRn4gpA4
去年の10月に母親が血を吐いて倒れた。
十二指腸に穴が空いたそうだ。
手術後極度の貧血状態になり意識がなくなった。
医者からは覚悟したほうがいいと言われた。
俺は耐えられなくなり見守る兄弟を残して家に帰ってしまった。
病院にいるだけで涙が止まらなくなる。
俺がいたっていなくたって死ぬ時は死ぬんだと思った。

幸い母は意識を取り戻し3週間の入院で退院できることになった。
しばらくして見舞いに行くと俺は母にこう言って笑った。
「あんたも悪運がつよいなあ。死ぬかと思ったよ」
母は
「お母さんも死ぬかとおもったよ。
先生やみんなが呼び掛ける声はきこえるんだけど、
ふあーっと頭の中が真っ白になってね。もうどうでもよくなるんよ。
痛くもなんともなくて気持ちがすごく楽になって、
死ぬってことも分からないくらいよ」
そのあと俺に
「ごめんね、あれから何ヶ月もたってないのに
病院来たくなかったでしょ。もうお見舞いもこなくていいよ。」
と言った。
「そんな事ないよ、又くるよ」と言うと
「お母さん思うけど○○ちゃん(俺の嫁さん)は
いっぱい頑張ったけどね、
うまく言えないけど最後の亡くなる時は、
痛くなかったよ。全然痛くなかったはずよ。」
と言って泣きだした。
その日の夜俺は声を出して子供みたいに泣いた。