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こちらはコメントにて当サイトに直接投稿いただきました記事です
【名無しの鬼女】 さんありがとうございます！

[投稿日時] 2016年05月13日 01:25
■体験談

私の家は兼業農家。と言っても田畑は大したことなくて父の公務員としての収入がメイン。
でも父は自分の代で先祖代々受け継いだものを絶やしてなるものかと責任感を感じている。
私は農家の娘のくせに虫が超苦手で農業は手伝ったことがない。山の守りなんて卒倒しそう。
去年、長女の私が結婚したいと彼氏を連れて来たら、父の亡き後田畑と山の管理をすることが条件だと言いだした。
彼氏の家も兼業農家で、公務員の彼は土日に田畑の面倒見るぐらいは寧ろ望むところと言う価値観の持ち主だったので無問題。
けれども山の守りはした事はなかった。






山の事を一通り教えてもらうと言うことになり、新婚なのに私をほったらかしで、夫は土日になると父と山に行き草刈したりキノコや山菜取ってきたりするようになった。
夫は不満どころか山が凄く楽しいらしかった。
取ってきた山菜やキノコに毒が混じっていて父に馬鹿にされたりすることもあるが、見分けるのは私が子供のころから母に仕込まれてるから無問題。
父は苦労して覚えた先祖伝来の秘密のキノコが生える場所なんかを教えてることで優位示したかったようだが、夫はスマフォのGPSやスケジュールソフトを駆使して、もはやオマエに教えることは何もない状態。
父はプライドを傷つけられたみたい。
ところが、このゴールデンウィークで夫がギブアップ。

父からの新しい課題は、ゴールデンウィークで沢山の余所者が山菜を盗みに来るので山をパトロールして鉈や鎌を持って追い払うこと。
勝手に取っていくぐらいは父も気にしないのだけれども、素人が採ると場を痛めて何年も採れなくなったりするのが困るからパトロールしないといけないのだそうだ。
私はゴールデンウィークは仕事だったんで、がんばってねーと送り出した。
小さいころからケンカなんか大嫌いな夫は最初は不法侵入者を見つけたら話し合いで解決しようと話しかけて私有地である旨を伝えていた。
ほとんどの不法侵入者は、こちらの姿を見ただけで逃げるらしいが、たまに逆切れしてくるのがいるそうだ。
平和主義者の夫にとっては、それが凄くストレスなのだが、それよりストレスなのが父。
父が夫と不法侵入者が揉めているのを見つけたら、鉈を持って雄叫びを上げながら斜面を駆け下りてくる。
殆どの不法侵入者は、その気合にビビって逃走する。
夫によるとジャングルで食人首狩り族に追いかけられたら、あんな感じだろうと言う恐ろしさらしい。
父は、奴らを追い払うにはコレしかない、お前もやれ！と夫に言うが、そう言うのは夫は苦手。
山菜泥棒が頻発してパトロールしないといけないゴールデンウィークが終わって夫はホッとしている。
ゴールデンウィーク以外にも山菜泥棒は発生するらしいが数が少ないのでパトロールして捕まえるのは効率が悪すぎるのでやらない。


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