9257638平成26年10月、京都府南部の山田家の愛犬がスズメバチに刺され死亡。さらに長男も刺される被害に遭った。一家は母屋のかやぶきのどこかに、巣があると確信した。長男はネットでスズメバチ駆除業者を検索。すると大阪市内のある業者がヒットした。



次の日の夕刻、作業員2人が山田家に臨場した。だが、スペシャリストであるはずの2人の行動は、素人目にもどこかおかしかった。

どこに巣があるのか特定しないまま作業をスタートさせ、いきなり薬剤のスプレーを散布した。どこからともなく飛来したハチにおびえたのか、2人は頭上のかやぶきの中に発煙装置をほうり込み、煙幕を張った。


スズメバチの巣を火炎放射器で駆除



これが災難の引き金となった。散布したスプレーのガスが充満しているところに、発煙装置を投入したのだ。当たり前の帰結として、引火した。

だが、作業員らは当時家にいた夫婦らに火災発生を知らせず、「水を使いたい」とだけ申し出たという。自分たちだけで消火しようと試みたようだが、火はみるみるうちに広がっていく。そのうち、爆発音がとどろいた。


スズメバチが巨大な巣を作ったので、高圧洗浄機で粉々にしてみた



孫娘と命からがら、逃げ出すので精いっぱいだった。貴重品や位牌、思い出の品など何一つ持ち出すことができなかった。蜂の巣を駆除するはずがマイホームを焼失した山田家。計約5800万円の賠償を求めて提訴に踏み切った。

詳細は(source: 産経ニュース - スズメバチ駆除で爆発、自宅炎上 「どこがスペシャリストやねん!」家族怒り心頭、法廷闘争の行方

ハチの巣を大爆発させて処理する業者