それは8bitの魔法。「魔法つかいプリキュア」のエンディングをファミコン実機で演奏
キュアップ・ラパパ!(あいさつ)
以前、キュアヤマダが「魔法つかいプリキュア」のエンディングの素晴らしさをひたすら語ったコラムがありました。内容としては、全てにおいて同意です。これは尊い。
歴代プリキュアの中でも、屈指のエンディングではないでしょうか? 曲の良さもさることながら、CGモデリング、モーションもついにここまで来たか!という出来栄え。最新のテクノロジーを使って、90秒のステージを演出するといった勝負に挑み、見事に勝利したのがこのエンディングであると思っています。
その素晴らしさは、きっとどう形を変えても保たれるものです。
たとえば、BGMの音色が減ったとしても。具体的にはパルス波と三角波とノイズとDPCMだけになろうとも!
…逆にすごいわ!
と変な汗が出ました。こちらは、とらぷ@taivatriによる動画で、不思議な魔法で8bitサウンドへと変換された「CURE_UP↑RA♡PA☆PA!~ほほえみになる魔法~」の演奏です。
「凍てつく波動」のドァアアアアァ!という音から始まるあたりに、ドラクエ世代としては心が打たれました。わずか5音色ですが、見事なアレンジで、ファミコンの底力を感じます。そして、制作者の能力の高さに心の震えが止まりません。貴殿は魔法つかいか……。
なお、この方は他にも、
キメラのようなファミコン音源システムを構築していたりします。コナミの拡張音源であるVRC6(たぶん「MADARA」)の3本刺しやサンソフトの「ギミック!」の利用を可能にする怪しい基盤、そして基盤下にこっそりと刺さったFDS(ディスクシステム)カートリッジなど、ぜいたくかつカオスな構造。かつてファミコン全盛期に、
「こんな音源じゃ満足できない!」
というクリエイターたちの思いで創りだされた、拡張音源チップたち。それらがまるで七英雄のように合体して、1つの音源として出現。そこから発せられるファミコンらしからぬ豪勢な8bitサウンドにヤられます。
発売から33年経ってもこうやって遊ばれているファミコンって、本当にミラクルな存在です。まぁ、本来の遊び方とはだいぶ方向性は変わっていますけどね。
(キュアコグレ)
- 魔法つかいプリキュア! 主題歌シングル
- Marvelous Entertainment Inc.LDC(PLC)(M)
- 魔法つかいプリキュア! Blu-ray vol.1
- ポニーキャニオン