WWDC 2016での発表が見込まれる新しいOS Xには、iPhoneのTouch IDやApple WatchでMacのロックを解除できるようになるかもしれません。アップルはこの3月に「iPhone とMac をワイヤレス接続し、iPhoneのTouch IDをMacのパスワード入力の代用とする技術」を特許申請していました。
iPhoneのTouch IDでMacのロックを解除する機能は、すでに「MacID」や「Knock」といったサードパーティアプリが実現しており、取り立てて騒ぐほどのものでもありません。とはいえOSの標準機能として搭載されるとなれば(Touch ID搭載のiPhoneなどが必須ではあるものの)指紋認証スキャナーを持たないMacのセキュリティも、より高められると言えそうです。
またiPhoneの持ち主がMacの管理者ユーザーであれば、たとえばソフトウェアのインストール時に求められる管理者パスワードの入力をTouch IDで代用できる可能性もありそうです。
Touch IDにはほかにもiPhoneのSafariブラウザーと連携して、ウェブサイト上での商品購入にApple Payを利用可能とするうわさが報じられており、アップルがTouch IDのセキュリティ機能を積極的に応用しようとしていることがうかがえます。
例によってこれらの情報はアップルがコメントしたわけでもなんでもなく、噂が本当かどうかは6月13日に始まるWWDC 2016までわかりません。WWDC 2016に関してはOS XへのSiri搭載の話もあります。長年のアップルファンにはむしろ、この待ちの期間が楽しかったりもするものです。