9946ca46886886d25cd02bd90e0dcac5

八幡
32fedae76ceab56bfa13a9e287990361 (1)

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/10(水) 21:43:59.31 ID:oTjq1O470



葉山「おはよう!雪ノ下さん!」

雪ノ下「あら葉山くん。おはよう」

葉山「雪ノ下さんが徒歩通なんて珍しいね!どうしたの?車検?この反応は車検だなッ!?」

雪ノ下「1人で歩きたいのだけれど」イラッ

葉山「わわわ!ごめん!怒らないで!!ごめんなさいのポーズ!」シャキーン

雪ノ下「その数字の8みたいなポーズはやめなさいと何度言えばわかるのかしら・・・」

葉山「雪ノ下さん本当ごめんっ!」シャキーン

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433940229

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/10(水) 21:56:43.57 ID:oTjq1O470
葉山「ところで今朝のカウントダウン占い見た?実は僕は毎朝見てるんだけど」

雪ノ下「見てないわ」

葉山「そうか。ちなみに雪ノ下さんは何座?」

雪ノ下「てんびん座」

葉山「あー、残念!てんびん座は今日の最下位だよ!朝っぱらからツイてないね!本当に残念!」

雪ノ下「嘘。本当はかに座よ」

葉山「騙したな雪ノ下ァ!」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/10(水) 22:03:47.96 ID:oTjq1O470
葉山「そうこう言ってるうちに学校に着いちゃったぞ」

雪ノ下「誰もいないわね・・・私たちが一番乗り?」

葉山「馬鹿な。9:30だぞ。授業はもう始まっているはずだ。哀れ雪ノ下さんは遅刻届けを出さないと駄目だ」

雪ノ下「・・・大変」

葉山「どうした雪ノ下さん!?」

雪ノ下「今日は日曜日よ」

15: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/11(木) 22:12:13.57 ID:oKBliXvt0
-----------------------------------
-----------------
------


次の日

由比ヶ浜「ゆきのんおはよー!」

葉山「おはよう結衣。雪ノ下さんの車は車検だよ」

由比ヶ浜「えっ?」

雪ノ下「だから車検ではないと言っているでしょう。おはよう由比ヶ浜さん」

八幡「というか葉山。お前なんで私服なんだよ」

葉山「最近曜日感覚がむちゃくちゃでね。間違えてしまったんだ」

八幡「アホすぎだろ・・・」

16: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/11(木) 22:20:34.94 ID:oKBliXvt0
葉山「あ、そうそう。雪ノ下さん今日の占い最下位だったよ!」

雪ノ下「あなた本当にしつこいわね。いい加減にしないと殴るわよ?」

葉山「本当のことを言っただけなのだが」

雪ノ下「あなた昨日も同じこと言ってたわね。日曜日なのにカウントダウンを見たとか嘘までついて。どうせ今日も嘘なのでしょう?」

由比ヶ浜「うわっ・・・サイテー・・・」

葉山「ごめんなさいっ!」シャキーン



葉山「オボォアァ!!」

18: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/11(木) 22:50:45.73 ID:oKBliXvt0
由比ヶ浜「ゆきのん!?」

八幡「雪ノ下!落ち着け!」

雪ノ下「だ、だって・・・」

葉山「流石雪ノ下さん・・・ナイスキックだ・・・」

雪ノ下「パンチなのだけれど」


キーンコーンカーンコーン


平塚「そこまでだ。全員ペンを置け。氏名が書いてあるのを確認したら解答用紙を後ろから前へ回してくれ」

平塚「あと、葉山、比企谷、由比ヶ浜の三名は話があるのであとで職員室に来い」

19: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/11(木) 22:59:30.55 ID:oKBliXvt0
葉山「先生!話ってなんですか!?」

八幡「馬鹿かお前。テスト中喋りまくってたことに決まってんだろ」

平塚「流石は比企谷。その通りだ」

葉山「君は本当になんでも知っているな比企谷くん!まるでバンキシャだよ!」

由比ヶ浜「でもなんでゆきのんは呼ばれなかったんだろうね」

雪ノ下「先生。私はどうすればいいのでしょうか?」

平塚「雪ノ下。お前は自分の教室に戻れ」

葉山「先生!この中にバンキシャがいますよ!こりゃ大変だ!」

平塚「死ね」

30: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/13(土) 22:39:44.44 ID:4eqHzCLN0
-----------------------------------
-----------------
------

キーンコーンカーンコーン

葉山「ようやく給食の時間だ!」

戸部「隼人くんーうちは給食じゃなくて弁当だから!」

葉山「弁当・・・持ってきてない・・・」ショボン

海老名「馬鹿すぎ・・・」

あーし「結衣ー。一緒に弁当食べよ」

由比ヶ浜「ご、ごめん!私ちょっと今日は・・・」

あーし「なに?アンタ私と一緒に弁当食べたくないわけ?」

由比ヶ浜「そ、それは・・・」

葉山「ストップストッーーーーープ!!」

31: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/13(土) 22:50:33.38 ID:4eqHzCLN0
葉山「優美子、今の言葉もう一度言ってみろ」

あーし「え・・・ア、アンタ私と一」

葉山「ストップ!」

由比ヶ浜「隼人くん・・・?」

葉山「青のりついてる」

33: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/13(土) 23:15:48.14 ID:4eqHzCLN0
あーし「・・・」

由比ヶ浜「ち、ちょっと隼人くん!?」

葉山「かーらーのー・・・!比企谷!あれ?比企谷は?」

戸部「ヒキタニくんは教室出てったみたいな?」

葉山「くそ・・・俺のこの観察力をバンキシャに見せつけてやりたかったんだがな・・・」

海老名「バンキシャってなに?」

葉山「それすら知らないか。君はバンキシャにはなれない」

海老名「いや、バンキシャの意味じゃなくてね、」

葉山「言い訳するな!見苦しいぞ!」

34: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/13(土) 23:29:50.82 ID:4eqHzCLN0
葉山「それによく見たら雪ノ下さんもいないじゃないか。一体どうなってるんだ」

由比ヶ浜「いや、ゆきのんは別のクラスだから」

葉山「いやそれだけじゃない。異常なことに気付かないか?」

戸部「異常なのは隼人くんだけでしょー!?」

葉山「気付いたのは俺だけか・・・周りをよく見てみろ」

戸部「周り?」

由比ヶ浜「見たけど・・・どうかしたの?」





キーンコーンカーンコーン


平塚「そこまでだ。全員ペンを置け。氏名が書いてあるのを確認したら解答用紙を後ろから前へ回してくれ」

平塚「あと、海老名、葉山、戸部、三浦、由比ヶ浜の五名は話があるのであとで職員室に来い」

43: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/14(日) 22:51:02.68 ID:nJqjvO0+0
職員室

平塚「まったく・・・試験中に弁当を展開するとはなにごとだ。馬鹿かね君たちは」

海老名「すみません・・・昼休みと間違えてしまって・・・」

平塚「そもそも、今は試験期間中だから弁当の時間は無い」

葉山「つまり、給食の時間はあるということですね」

平塚「君のアタマは小学生で止まっているようだな・・・」

葉山「よく御存じで。先生もバンキシャ?」

平塚「お前反省の色無しだな」

44: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/14(日) 23:14:56.85 ID:nJqjvO0+0
葉山「してますよ。次の試験時間に反省文を書くつもりですから」

平塚「だからなんでテスト中に別のことするんだよ!テスト受けろよ!お前絶対反省してないだろ!」

葉山「むしろ先生こそ反省してないのでは?」イラッ

平塚「なんで私が反省しなくちゃ駄目なんだよ!お前マジで殴るぞ!」

葉山「じ、じぇじぇじぇーーー!?」

平塚「プツン」

あーし「ちょっと隼人!?流石に煽りすぎでしょ!?」

由比ヶ浜「先生!落ち着いてください!」

46: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/14(日) 23:32:23.20 ID:nJqjvO0+0
八幡「葉山。先生に謝れ」

葉山「本当に申し訳ありません。次やったらみんなで自殺しますので許してもらえないでしょうか?」

あーし「は?なに言ってんの!?」

戸部「勝手に心中とか意味不明なんですけどーっ!」

葉山「君たちが謝れと言ったんだろう!みんなそろって自分勝手だっ!」プンスカ

八幡「お前本当にクズだな・・・」

葉山「両生類の君には言われたくないな!げろげーろ!くわくわっ!」

48: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/14(日) 23:42:10.66 ID:nJqjvO0+0
葉山「僕は、村の主、ヒキガエルゲコ。生息地は、年越し派遣村だゲコ。ヨロシクゲコ。くわっくわっ」

八幡「てめっ・・・!言わせておけば・・・」

由比ヶ浜「はいストップストーーーーップ!喧嘩はそこまで!!おしまい!!!」

葉山「最期に言っておくが悪いのは絶対に君だからな比企谷!!!」

由比ヶ浜「ちょっと隼人くん!いい加減に!」

葉山「わかってる!はい!終わり!この話はこれでおしまい!」

あーし「隼人・・・」

海老名「サイッテー・・・」

52: ◆ub.AcMoGxTyB 2015/06/14(日) 23:57:05.68 ID:nJqjvO0+0
平塚「しかし試験時間を昼休憩と間違えるとは・・・前代未聞だぞ・・・」

八幡「何をどうやったら間違えるんだよ」

葉山「比企谷くん。君は見切り発車した前の車につられて赤信号なのに進んでしまった経験はないか?つまりそういうことだ」

八幡「どういうことだよ・・・」

葉山「車と言えば雪ノ下さんだったな。すまない。例えが悪かったかな」

平塚「つまり最初に昼休みだと言い出した奴に釣られて勘違いしてしまったと?」

葉山「はい。つまり諸悪の根源があの教室にいます」

平塚「なるほど・・・そんなことを言うのは彼しかいないな」

八幡「・・・材木座か」

77: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/07/26(日) 23:37:04.32 ID:sXx0fRh80
-----------------------------------
-----------------
------

数日後

由比ヶ浜「ヒッキー、京都まであとどれくらいかなー!?」

戸塚「次が名古屋だから・・・まだまだだね」

八幡「そのさりげないテニス部アピール、嫌いじゃない」

戸塚「えっ、僕そんなつもり・・・」

葉山「さあさあみんな!俺の新しいスマホで写真撮るよー!」

雪ノ下「比企谷君!はやくはやく!」

78: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/07/26(日) 23:54:36.73 ID:sXx0fRh80
葉山「さあ行くよ!笑って笑ってー!」

葉山&雪ノ下「はい!チーズ!」

カシャッ

葉山「おっ!きれいにとれてる!」

由比ヶ浜「ちょっとゆきのん!ゆきのん口元が尖った形になってるよ!」

戸塚「雪ノ下さん、葉山君といっしょにハイチーズ言うから・・・」

雪ノ下「ごめんなさい。ちょっとウンコに行ってくるわ」スタスタ

葉山「あ、逃げた」

79: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/07/27(月) 00:23:10.21 ID:nRe3y2T/0
八幡「というか葉山。そのスマホって自作か?」

葉山「よく気付いたね。その名も葉山フォン」

戸部「葉山フォンって頭おかしすぎるでしょー!?」

葉山「葉山フォン。葉山言語で書かれたOS、『葉山OS』を搭載した純葉山製スマートフォンだ」

八幡「御託はいい。もう一度写真を撮るぞ」

由比ヶ浜「えっ今取り直してもゆきのんいないよ」

戸部「結衣、ヒキタニ君が言ってるのはそうじゃないっしょー」

葉山「そうだ。問題なのはさっきの写真で変な口をした人間がいたことだ」

80: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/07/27(月) 00:31:12.90 ID:nRe3y2T/0
葉山「よし、もう一度撮るぞ」

アナウンス『名古屋ー。名古屋ですー。扉にご注意くださいー』

葉山「名古屋を背景にー!ハイチーズ!」

カシャッ

由比ヶ浜「見せて見せてー」

八幡「っておいこれ・・・なんで雪ノ下が映ってんだよ・・・」

葉山「これはとんでもない心霊写真が撮れてしまったみたいだ・・・」








81: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/07/27(月) 00:41:16.52 ID:nRe3y2T/0
アナウンス『ドアが閉まりますー。扉にご注意くださいー』

葉山「気を取り直しそう。せっかくの修学旅行だ」

由比ヶ浜「楽しめないよ!なにさっきの写真!めっちゃ怖いんだけど!」

戸塚「あれ?葉山フォンのレンズに何か付いてるよ」

由比ヶ浜「これ・・・ゆきのんの姿をかたどったフィルムじゃん!」

八幡「なるほど。これのせいで雪ノ下が写真に写ったんだな」

由比ヶ浜「全然心霊じゃないし!死ね!」

82: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/07/27(月) 00:49:38.53 ID:nRe3y2T/0
八幡「・・・え?」

平塚「どうした比企谷」

八幡「窓の外に・・・」

由比ヶ浜「ちょっと、あれってゆきのん!?なんで途中下車してるの!?」

戸部「京都と間違えっちゃった感じ?ありえねー!」

八幡「事実は小説よりも奇なりってか。笑えねえよ」

92: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/09/10(木) 01:25:35.54 ID:xsVZWhSKo
海老名「先生!大変です!雪ノ下さんが名古屋で途中下車しました!」

平塚「ん?別に名古屋に用があっただけじゃないのか?」

由比ヶ浜「ウェイウェイウェイ!ちょっと待ってよ!今修学旅行でしょ!?途中下車なんてするわけないじゃん!」

平塚「決めつけは良くないぞ。私自身修学旅行は北海道だったが途中下車して青森で降りた覚えがある」

あーし「何故わざわざ青森で・・・」

八幡「マジでそれ言ってるんなら格好よすぎでしょそれ・・・」

平塚「格好つけてるからな」

八幡「いや、誉め言葉じゃないんで・・・」

93: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/09/10(木) 01:32:21.48 ID:xsVZWhSKo
葉山「頭のボルトふっ飛んだ先生は放っておいて雪ノ下さんの救助に向かうぞ」

戸塚「ボ、ボルトて・・・」

八幡「それに救助って・・・どうやって名古屋に行くんだよ。新幹線も動いてるし」

葉山「確かに。流石だな君は」

八幡「ネジ飛んでんのはどっちだよ・・・」

葉山「先生。残念ながら雪ノ下さんは救助不可能です。至急自衛隊に依頼を」

平塚「モグモグ。ん?何か言ったか?」

由比ヶ浜「って駅弁食ってるし!」

あーし「いつの間に!?」

平塚「残念。これは海鮮丼だ」

94: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/09/10(木) 01:35:13.50 ID:xsVZWhSKo
-----------------------------------
-----------------
------

京都

あーし「ついに・・・」

葉山「京都キター!」

雪ノ下「みんな遅いわよ」

由比ヶ浜「ゆきのん!?なんで先に京都着いてるの!?」

雪ノ下「 ニード ノット トゥ ノウ」

由比ヶ浜「!?」

雪ノ下「ア シークレット メイクス ア ウーマン ウーマン」

96: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/09/10(木) 01:42:00.03 ID:xsVZWhSKo
由比ヶ浜「ゆきのんの言ってることわかんないし!もうついていけない!」

葉山「結衣。雪ノ下さんと言えば?」

由比ヶ浜「・・・車検?」

葉山「そういうことだ」

雪ノ下「なにそれ。失礼しちゃうわね」

由比ヶ浜「えっ!?どういうこと!?」

雪ノ下「 ニード ノット トゥ ノウ」

98: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/09/10(木) 01:51:02.30 ID:xsVZWhSKo
平塚「にしてもお前たち、たかが京都ではしゃぎすぎだぞ」

海老名「はしゃぎますよ。私含め京都初めての人結構いるみたいですし」

平塚「おいおいマジか。どんだけ貧しいんだよ」

雪ノ下「いえ、金銭的な話ではなく・・・」

平塚「バブル後生まれ世代か。そう言えば君たち世代は百均大好きだよな・・・泣けるな・・・」

由比ヶ浜「人の話聞けよ」

100: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/09/10(木) 01:59:22.85 ID:xsVZWhSKo
平塚「とにかく!これからの時間は自由行動だ。他人に迷惑をかけないよう行動してくれ」

葉山「ハイっ!!」

戸部「隼人くん、返事元気良すぎでしょー!?」

平塚「例え経済力で負けていても時間だけは皆に平等にある。この修学旅行でぜひ有意義な時間を過ごしてくれ」

葉山「ハイっ!!」

あーし「隼人っ、ちょっと耳元でうるさいからやめてっ」

葉山「ハイっ!!」

あーし「っ、だからうるさいって!ちょっ、耳元に近づいて来な・・・」

葉山「ハイッッッ!!!」

101: 雪ノ下サーガ ◆ub.AcMoGxTyB 2015/09/10(木) 02:02:26.32 ID:xsVZWhSKo
今日はここまで

気が向いたらそのうち過去作晒します