ジョジョの奇妙な冒険DU第08話「山岸由花子は恋をする その1」感想
和製ミザリーこと、由花子さんの魅力がこれでもかと詰まった第8話。
引用している画像のように太陽を背に立っているシーンだなんて、究極カーズ以来の恐怖感と言っても良いぐらいです。
随分と似ているでしょう?
山岸由花子の本性を既に知っている既読者の先入観からなのか、はたまた演技なのかは分かりませんが
上品で清楚でおしとやかな状態の由花子さんの声色が凄い無理して猫を被っているように聞こえてなりません。
おそらく康一の前でのしとやかな態度は、どちらかと言えばいわゆる他所行きようの態度であって
素の由花子さんは小説「THE BOOK」で形容されていたようにライオンのような雰囲気の女性なのでしょう。
女性ですけど、髪の毛が獅子の鬣にしか見えないほどの圧倒的な威圧感です。- 知らず知らずのうちに引き合うんだ
- 似たような発言として、人と人の出会いには引力がある、とDIOは言っていましたが
スタンド使い同士は波長が合うために出会い系引力が強く働くという事なのでしょうか。
ちなみにジョルノも似たようなスタンド能力であるベイビィフェイス(息子)との出会いに運命的なものを感じていました。
スタンド使い同士が引かれ合う理由は何でもいいのでしょうが、こういう経験則のお陰でスタンドバトルが多発する状況でも
「スタンド使いとスタンド使いは引かれ合う」と言っておけば、万事解決する便利な言葉です。
汎用性は高そうなので、「探偵と殺人事件は引かれ合う」と言っておけば金田一やコナンも死神扱いはされないかも。多分。 - ボリスってボケ犬がいるから…
- 康一君が自分の所の犬を謙遜してるだけの台詞かと思いきや、今回のラストシーンでの由花子さん侵入に
全く反応しないというボケ犬っぷりを披露。ただし下手に、番犬していたら由花子さんに何されていたか分かりません。
流石に好きな男の子の飼い犬をダニーみたいに燃やしたりは、いくら由花子さんでもしないとは思いますが…。
康一君に優しくしたってだけの理由で学級委員長の頭を燃やす女性だから、油断はできません。 - 嫌われてもいいから勇気を出して告白しようと思ったんです
- ただし、嫌われても諦めるとは言ってません。もしくは語尾に(大嘘)と付けるべきでしょうか。
由花子さんの絞り出した勇気は、恋する乙女のまさしく人間の素晴らしさでありツェペリ師匠も大絶賛するはず。
康一君の意見をガン無視さえしなければ。と言いますか、由花子さん的にはカフェでの康一のやや優柔不断な態度から
強気でモーションかければ康一君は落ちると思ったのかもしれません。押す力がドテっ腹ぶち抜きパンチレベルだっただけで。 - う、うれしい!
- だらしねぇニヤケ面の顔芸をする康一君と、これまた顔芸レベルで号泣する億泰。
ギャグ的なリアクションとは言え、形兆兄貴死んだ時より遥かにショック受けてるように見えます。流石の仗助もこれは引く。 - どっちなの!? あたしのこと愛しているの愛していないの!?
- 大切な場面なので、由花子さんの激おこプンプン顔を三回ぶち抜きました。
いや本当に、ここのアニメーションは怖いです。緩急つけるにしても急が強すぎです。 - コーラに髪の毛が!?
- 訴訟も辞さないってレベルじゃあない異物混入ぶりです。と言いますか、髪質的にどう考えても由花子さん。
康一君がこの異物をどう処理したかは分かりませんが、髪の毛が山岸由花子である可能性は考えなかったのでしょうか。
お店にクレームしようにも、どう考えても従業員が運んで来た時に気付かない混入量じゃあないので
康一君がイタズラしたとさえ疑われかねません。康一君のことですから、由花子さんのストレスがマッハで
脱毛してしまい、それが偶然コーラに入り込んだと自分に言い聞かせたのかもしれません。
由花子さんがテンパってしまった結果、混入しただけで意図的なものでは無いにしろ康一君はいい迷惑です。
康一君の性格的に髪の毛コーラ放置してカフェを後にはできなさそうですもの。お店に謝るくらいはしてそう。 - クツ下くさいってのはキツいぞ!
- 「男らしくない男」としての要素をノリノリで並べる仗助と億泰。億泰は本当に楽しそうで何よりです。
原作漫画では「自分はホモですって告白する」案まで上がってましたが、アニメでは省略です。
アニメ版の仗助は「男らしくない男」=ホモという偏見を持たない人間の鑑ですね、この野郎。 - Cの箱は石鹸でした
- 今時のバラエティでもお目にかかれないような鬼畜ゲーム。遊戯王の闇のゲームに近いぐらいです。
もしかしら1999年当時のバラエティでは、こんな罰ゲームもあったかもしれません。まったく杜王町は世紀末だぜ。 - 口を開けなさい! 食べさせてあげるわ!
- 石鹸に比べればまだ食べられそうな気がするアスパラの英語辞書巻き。むしろ美味しそうにすら思えるのは
やはり消しゴムと石鹸の前フリがあったからでしょうか。悪い警官良い警官メソッドのようでもあります。
由花子さんとしてはドラえもんの暗記パンをリスペクトしているのでしょうが、由花子さんの顔が怖すぎます。
凄味に溢れすぎたその顔は、アーンさせる人の顔じゃない、舌を抜く悪鬼の顔でした。泣く子も黙る張遼レベル。
全体を通して、康一君の驚いている顔と由花子さんの凄んでいる顔のクオリティに力が入っていて
非情に見応えがありました。特に由花子さんの怒り顔は漫画よりも激化しており、ほぼホラー。
それでいて恋する乙女のロマンスもあり、ジョジョがロマンホラーであることを再確認した今週の感想です。
以上です、ありがとうございました。
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