スペースシャトルの燃料タンク=約29トンが、LAの街中を運ばれていく画がシュール
ちょっとしたパレードのような。
スペースシャトルの燃料タンクである「ET-94」。スペースシャトル引退にともない、この燃料タンクも役目が終了しました。今後は、スペースシャトルオービタのエンデバーも展示される、カリフォルニア・サイエンス・センターにて余生をおくります。と、なればそこまで移動せねばなりません。現地時間で5月21日の土曜日、LAの街を通り抜ける燃料タンクの一大イベント、大輸送が行なわれました。
スペースシャトルの燃料タンクですから、もうそりゃとにかくデカイ。総重量は6万5000ポンド(約29トン)。ルイジアナ州ニューオーリンズにあるNASAの基地から、カリフォルニア州のサイエンス・センターまで、その距離4,400マイル(約7,100km)を移動。船でパナマ運河を通り、1カ月を経て、マリナ・デル・レイに到着したET-94は都市を通過する16.5マイル(約27km)の陸路で旅はフィナーレを迎えました。
ネタ元のAPによれば、タンクを乗せたトラックがスタートしたのは真夜中。時速5マイル(約8km)で進みながらも、道路整備のために何回か立ち止まり、ゴールしたのは19時間後でした。警察、市役所職員、宇宙飛行士に誘導されLAの街を進む巨大タンクの様子は、SNSにも多数投稿されています。あまりの大きさになんだかシュール。タンクの周りには人が集まり、ちょっとしたお祭り騒ぎのパレード状態に。ET-94、カリフォルニアの人々から熱烈な歓迎をうけました。
燃料タンクは、打ち上げ後上空70マイル(約113km)で切り離され、落下時に大気圏で燃え尽きてしまうので、今回輸送されたET-94は、現存する最後のスペースシャトル燃料タンクとなります。
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source: NPR, Californiasciencecenter.org, AP, LA Times
Carli Velocci - Gizmodo US[原文]
(そうこ)
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