Bloombergは23日(現地時間)、2017年に登場する次々世代iPhoneシリーズへの有機ELディスプレイ採用に向け、各サプライヤーが量産の準備を本格化させていることを報じています。
Bloombergによると、アップルのサプライチェーンにおいてディスプレイ製造メーカーの生産施設に必要な部品の供給を担う米Applied Materialsが、2016年第2四半期を通して総計7億ドル(約766億円)分の受注を獲得したとのことです。
同社の前四半期における総受注額は1億8000万ドル(約197億円)であり、わずか1四半期の間に実に4倍近い増収を達成することとなりました。先日の決算報告において、Applied MaterialsのCEOは、この急激な成長は一過性のものではなく、持続性のある変化であることを強調しています。
また、アップルにディスプレイを供給しているシャープ、LGおよびサムスンも、直近の2ヶ月の間にこぞってディスプレイ技術に注ぎ込む予算を増額させたことが報じられており、これらの動きはすべて有機ELディスプレイの量産体制を整えるための布石の1つとのことです。
なお、省電力性能と色再現性、および動画応答性能の高さは有機ELディスプレイの大きな利点となりますが、構造上の弱点でもある “焼き付き” 問題の発生を危惧する声も少なくはありません。
現時点においても、適切に取り扱うことで発生のリスクを最小限にまで抑え込むことは可能ですが、アップルがどのような対策を講じるのかを含め、続報には注目したいところです。
ソーシャルシェア
著者
2014年10月1日より、縁あってGGSOKUメインライターに正式に就任。ここ最近は、スマートフォンやタブレットを始めとするガジェット類全般から、各種周辺機器にデジタルカメラ。果ては自作PCパーツやソフトウェア類にまでも食指を動かすに至る始末。イロモノ・キワモノガジェットもこよなく愛する、興味と好奇心の赴くままに生きる元人力車夫。2015年元日より、Twitterアカウント開設。
コメント投稿