提督(う○こがしたい)
提督(入れたものは出す。排泄とは生物としての摂理)
提督(それは分かってはいるが、ヤツはいつも予告なしに現われる)
提督(食事中だろうが、仕事中だろうが、こちらの都合などおかまいなしだ)
提督(早く出せと言わんばかりに、私の括約筋を悩ませる……)
提督(つまり、何が言いたいかと言うと)
提督(う○こがしたい)
提督(この一言に集約される)
大淀「今期の大規模作戦についてですが……」
提督「ああ、聞いていたよ」キリッ
提督「航空基地設立は、今後を見据えての重要な任務だ」
提督「是非ともやり遂げたい……が、そのためには陸戦隊との連携が必要だ」
提督「駆逐艦を中心に、近海で再演習しておこう」
提督「こればかりは、やり過ぎるということはないだろう」
提督(う○こがしたい)
長門「敵の大規模艦隊も発見されている」
長門「そちらを無視するわけにもいくまい」
提督「大本営からは、航空基地設立が先だと言われているが……」
提督「当然、そちらも叩く」
提督「これには戦艦、空母を中心とした艦隊を当てる」
提督「貴様らの力、頼りにしているぞ、長門」キリッ
長門「ああ!」
提督(う○こがしたい)
曙「あれもする、これもする、どっちも上手くしてみせる、ですって?」
曙「そんなに私たちを使ったら、資源が足りなくなるでしょ!」
曙「そんなことも分からないの!?」
提督「いや、問題ない」
提督「資料の21ページ目を見てくれ……そうだ、そのページだ」
提督「我が鎮守府にも、駆逐艦戦力が充実してきた」
提督「こちらを遠征に回せば、十分、資源はまかなえる」
提督(う○こがしたい)
提督「これも日本、ひいては世界のためだ」
提督「ひとつ、よろしく頼む」ペコリ
曙「……!」
曙「ふっ、ふんっ! だらしないんだから!」
曙「いいわよ、やってあげるわよ! これでいいんでしょ!」プイッ
提督「ああ、助かる」ニコッ
曙「……!」ドキッ
提督(う○こがしたい)
大淀「それぞれの隊は、大規模作戦に向けての再演習を……」
大淀「提督。提督は、付随する書類に認可をお願いいたします」
提督「ああ、分かった」
大淀「それでは、今回の会議はここまでとします」
大淀「皆様、お疲れ様でした」
提督(う○こができる……?)
時雨「今回も僕たち駆逐艦の出番だね。頑張るよ」ギュッ
提督「こらこら、よしなさい」
響「特に、大発が積める艦が必要みたいだね」
皐月「まっかせてよ! 司令官のために頑張るよ!」
ワイワイ キャッキャッ
提督(う○こがしたい)
提督(これ以上、我慢をしてしまえば、深刻な事態に陥りそうだ)
提督(しかし、私にも帝国海軍士官としての矜持がある)
提督(間違っても、婦女子の手前、厠に行くなどと口に出すわけにはいかんのだ)
提督(ここは我慢……我慢だ……)
提督(忍耐力が試されるときだ、提督)
提督(ああ……だが……)
提督(う○こがしたい)
金剛「それじゃ、提督ぅ。また後でネー」ヒラヒラ
提督「ああ、夕食の席で会おう」
バタン
提督「……」
提督(よし、行ったか)
提督(これで厠に行ける……便意を解消できるのだ)
提督(後は刺激を与えず、なるべく早く厠へ……)
提督(そして、う○こを出すのだ)
提督(ここからが正念場だ)
提督(廊下の角を曲がって、突き当りの右にある厠へ)
提督(寄り道をするわけにはいかない。羅針盤を逸らせるのは以ての外だ)
提督(可及的速やかに、出来るだけ目立たないように……)ソソクサ
加賀「あら、提督」バッタリ
提督(う○こがしたい)
提督「どうした、会議室に忘れ物か?」
加賀「いえ、あなたを探していたの」
提督「私を? どうして?」
加賀「……航空基地のことなのだけど」
加賀「海軍は今後、空母戦力を縮小するつもりなのかしら?」
提督「なんだ、そんなことか」
提督「それはない。あり得ないぞ、加賀」
提督(う○こがしたい)
提督「それでもなお、空母の機動性、即応性には敵わない」
提督「航空基地は、あくまで補助的な役割しかなく……」
提督「航空戦の華は、やはり、加賀」
提督「貴様ら空母なのだよ」ニコッ
加賀「提督……」
提督(う○こがしたい)
加賀「ええ。煩わせてごめんなさい」
提督「いいんだ。艦娘の不安を解消するのも、提督の役目だからな」
加賀「……それだけ?」ポツリ
提督「ん? 何か言ったか?」
加賀「い、いえ、何でもないわ」カーッ
タタタッ……
提督「行ってしまった……」
提督(う○こがしたい)
提督(厠はもはや目前だ。後は入って出すだけだ)
提督(ああ、タイルの湿った香りまで届いてきたぞ……)
提督(う○こがしたい)
提督(ははは、そう急くな。今、存分に解き放って……)
空襲警報、発令!!!!
提督「なにぃぃぃぃぃっ!?!?!?」
大淀『至急、執務室までお越しください!』
大淀『そして、艦隊の指揮を!!』
提督「あ、あああ……!?」
提督「い、いや、しかし、う○こ、う○こが……」
提督「だが、今は数分の遅れが致命的に……」
提督「だが、だが、厠はもう目の前に……」
提督「……くそっ!!」ダッ!
提督「すまない、遅くなった!」
大淀「いえ、大丈夫です!」
大淀「しかし、予断は許されません」
大淀「敵は戦艦棲姫率いる艦隊です」
大淀「ただちに出撃命令を!」
提督「ああ!」
提督(う○こがしたい)
提督(う○こ)
提督「続いて、大和を中心とした主力艦隊を編成!」
提督(う○こが)
提督「軽巡、駆逐艦は、潜水艦、PTの警戒を!」
提督(う○こがしたい!!!!)
提督(だが、私の方は……)
提督(もう駄目だ、限界だ)
提督(厠へ行くまでの猶予は……)
提督(もう、私には残されていない……)
提督(大淀の意識が通信に向けられている今)
提督(こっそりと、湯飲みに便を排出するのだ)スルスル
提督(苦渋の決断とは、まさにこのこと)
提督(しかし、私にはもう、この道しかないのだ……)
提督「……」
提督「……いざっ!!」カッ!
二体目の戦艦棲姫が、警戒網を潜り抜け、執務室を強襲したのは。
戦艦「ハハハ! ハハハッ!」
戦艦「コレデ、オワリヨォ!」グワッ!
振り上げられる巨腕。
執務室に響く、大淀の悲鳴。
しかし、提督の心に恐怖はなかった。
あるのはただ、闖入者への苛立ちだけ。
自分はこんなにもう○こがしたいのに、なぜ、それを邪魔するのか――。
苛立ちは怒りへと代わり、怒りは心を濁らせて。
絶体絶命の窮地に立った提督は。
通常ならば、あり得ない行動に出た。
コメント一覧
-
- 2016年05月26日 22:13
- 会議中に漏らしたら、将校生活終わるナリ・・・
-
- 2016年05月26日 22:17
- >クソ提督と呼ばなくなった
これが一番きつい
-
- 2016年05月26日 22:21
- 大泉洋かと思った
-
- 2016年05月26日 22:22
- グルグルを思い出したけど何倍もシリア(ヌ)スだった
-
- 2016年05月26日 22:22
- 曙の気の使い方が一番くるな
-
- 2016年05月26日 22:23
- 戦艦棲姫を便器にするなんて!!
-
- 2016年05月26日 22:27
- 曙「この……っ…提督!」
キッツイわこれw
-
- 2016年05月26日 22:35
- こんないたたまれない気持ちになるとは
これはいい糞スレwwwみたいなコメが見たかったんだが…
この提督には強く生きてほしいね
-
- 2016年05月26日 22:42
- (ファミチキしたい)
-
- 2016年05月26日 22:43
- 曙の気遣いが逆に心を締め付ける…もうアカンやろこれ…ハッピーエンドルートはまだですか…
-
- 2016年05月26日 22:47
- ※9
カレーかけて食わせてやろう
おかわりもいいぞ
-
- 2016年05月26日 22:51
- スカ、トロまとめてもセーフなのか(困惑)
-
- 2016年05月26日 22:59
- なんで提督がptを編成できるんだ…?
-
- 2016年05月26日 23:08
- 曙ワロタ
-
- 2016年05月26日 23:09
- 提督の主砲は前でなく後ろに付いてたのデスねHAHAHAHAHA!!
・・・なアイオワが着任してくれることを望む
-
- 2016年05月26日 23:11
- この提督はすげぇよ…俺なら30分かからず漏らしてるもの…
-
- 2016年05月26日 23:12
- 美しい飛び下痢だった
-
- 2016年05月26日 23:14
- 確かに曙のが一番キツイwww
-
- 2016年05月26日 23:14
- 紛う事無きクソSSだ、なんだが
このなんとも言えない気持ちはなんだろうか
-
- 2016年05月26日 23:17
- 我慢しようと力入れてると屁が出そうになるよね
-
- 2016年05月26日 23:38
- 足柄さんのカレー(意味深)ならご褒美なんだけどな………
-
- 2016年05月26日 23:47
- う●こを漏らしたんじゃない
身体から漏れ出した何かがうん●だっただけさ
-
- 2016年05月26日 23:53
- 曙wwww止めろや・・・
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
LINE読者登録QRコード
スポンサードリンク