ブログネタ
双亡亭壊すべし に参加中!
s写真はない1

藤田和日郎の週刊少年サンデー連載「双亡亭壊すべし」第9回です。

廃墟と化した実家に立ち寄った青一。
だが、そこは近所でも有名な幽霊屋敷となっていた。
緑朗たちが怨霊たちに襲われる中、腕のドリルで全てを蹴散らした青一。
ただの廃屋に戻った実家を後にし、再び走り出した青一だったのだが…!?

248億円の報奨金を狙って集まった日本中の工務店や建築会社の解体やはつり職人たち。
途方もない金額に飛びついて来た職人たちですけど、あまりにも事情を知らな過ぎます。
そんな彼らに<双亡亭>破壊実行委員会は説明会を行う事にしたらしい。
環境省<特殊災害対策室>室長の斑目から説明を受ける事になった破壊者たち。
文句を言いながらも同席する事になった凧葉ですけど、数少ない情報を持つ者だけに嫌でも最後まで関わるのは間違いありません。

そんな説明会によると双亡亭の住所は東京都豊島区沼半井町2-5-29になるんだとか。
7200平方メートル、2178坪の広大な敷地に建つ木造家屋であり、廊下によって連絡される棟が複雑に並んでいるのだという。
1925年(大正15年)坂巻泥務によって建て始められ、完成に10年の歳月を要したと言う斑目。
その坂巻泥務の説明をする斑目だが、一次大戦による綿糸紡績業の景気高騰で財を築いた坂巻家の長男として明治34年に生まれたのだという。
その映像の表情がハッキリしない事にクレームをつける参加者だが、何と彼には写真がなくわずかに本人による肖像画が残っているだけらしい。

幼い頃り芸術の才能を認められ、画家を志していたという坂巻泥務。
だが、大正12年の大震災を機に少しずつ言動がおかしくなり、当時珍しかった海外旅行から帰ると大正14年から全財産をつぎ込んで双亡亭を建て始めたのだという。
それより10年後の1935年に完成した双亡亭だが、それから35年間に渡って何の記録も残ってはいないらしい。

何やら建てられた時点で色々裏がありそうな双亡亭ですけど、この説明からすると全ての謎は坂巻泥務にある気がします。
似顔絵の時点で何か病んでいる雰囲気ですし、何かに取り憑かれている様にも見えます。
となると、全ての謎が明かされるには彼の過去編を待つしかないのかな?
藤田作品といえば壮大な過去編がつきものですが、これで少なくとも旅客機が失踪する45年前と大正時代の2回の過去編は確定したといえるのかも知れません。

sサイン通り2

双亡亭が知られる事になった事件として「心霊特番」の放送中止の件を紹介した斑目。
1970年9月、事件の知らせを受けて双亡亭に警察官20数名が踏み込んだのだが、一人を除いて全員が戻っては来なかったのだという。
その一人も玄関から出てきた時点で「最早人ではなかった」と記録されているという斑目。
目や口から触手の様なものが飛び出しており、不可解な言動の後自らの頭を撃って死に、その体は液状に溶けてしまったらしい。

その後も犠牲者が続き、捜査は半永久的に打ち切られたと言う斑目。
双亡亭は立ち入り禁止物件として警察の未解決案件のファイルに長い期間に渡り封印されていたのだという。
それに関しては特殊災害対策室が発足する以前のため、自分もよく分からないと言う斑目。
一方で、過去において双亡亭に関わった者に聞き取り調査を行ってきた結果、正常な者はどの関係者も口を堅くつぐむか、不思議な事に全て忘却しているらしい。

何やら関わるだけで情報を持ち出せなくなるらしい双亡亭ですけど、だとしたら誰にも頼らず独力で攻略するしか手段はないのかな?
口をつぐんでいる者から聞き出すという手はあるはずですが、堅く閉じているのは理由があるはずで、何かを発した途端に口から触手を吐いて死に至るという事は十分考えられます。

2004年に大規模な機動隊の投入があったと説明する斑目。
だが、隊員がおかしくなってしまい、互いに殺しあう結果になってしまったらしい。
s人影3

アメリカの遠隔操作型カメラ搭載ロボットもイギリスのドローンも内部に入った直後に画像を送らなくなったと言う斑目。
その画像を見る事になった凧葉たちだが、画家だった坂巻泥務の意向なのか、壁には沢山の絵が飾られている様子。
そんな画像が途切れる一瞬に人影が映っている事を指摘した斑目。
旧警官や機動隊員の装備品の様なものが確認できるとの事ですが、何やらかつて中に入っていった者たちが何かに取り憑かれて立っている様に感じられます。
sつわもの5

そんな説明を受け、一斉に席を立ってしまった参加者たち。
これには驚いた凧葉だが、普通の人間に相手できるはずがなく紅は冷静に受け止める事に。
一方で、微動だらせずに残る者たちもおり、彼らは紅も知っていたらしい。
命知らずの対超常現象のプロだと言う紅ですが、だとしたらこんな説明を受けなくても彼らは双亡亭がどんなところか知っていたはずです。

全てを知り、緑朗を双亡亭に近づけてはいけないと理解した凧葉。
「あの家に復讐をするとかで入りこむ前に、私が先にあの<双亡亭>にあがって、壊して来ます!」

同じ参加者と一緒に戦う事を考える紅ですけど、何やらクセ者ばかりの様ですし、なかなか上手くはいかない気もします。
そんな連中の中に坂巻泥務の関係者もいそうな気がしますけど、彼らと組む事で新たな情報を得る可能性もあるかも知れません。

そんなやる気の紅に対し、緑朗がああなったのは自分がそそのかしたのが原因だと責任を痛感する凧葉。
相当気にしている様ですし、もし緑朗たちが中に入ってしまったら感情的になって無謀にも突入する事になるのかも知れませんね。

ウィキペディア:藤田和日郎
少年サンデーWEBコミックサイト:クラブサンデー

【関連記事】
◎藤田和日郎が少年サンデーに帰還!震撼のスペクタルモダンホラー「双亡亭壊すべし」連載開始!!
◎「双亡亭壊すべし」~行方不明者は身内?謎のドリル少年と緑朗・怒りの目覚め!!
◎「双亡亭壊すべし」~刀巫覡・柘植紅参戦!連れ去られた緑朗と厭魅を断ち切る巫女!!
◎「双亡亭壊すべし」~勝てるのは、きっと!全身ドリルの猛威と“キョウダイ”への思い!!
◎「双亡亭壊すべし」~紅はヤバイ女?鉄球を食う家と“ジョガクセー”の涙!!
◎「双亡亭壊すべし」~みんな壊してくれ!食べられた父とドリル少年の帰還!!
◎「双亡亭壊すべし」~報奨金額は248億円!斯波総理の決断と幽霊屋敷の記憶!!
◎「双亡亭壊すべし」~ウチカラデテイケ!取り憑かれた少女と全てを吸い込むドリル!!

◎「月光条例」~オレたシアたワセだ!藤田版“御伽草子”ついに完結!!
◎ヒーローズ・カムバック!16年の時を経て「うしおととら」が復活!!
◎「うしおととら」特別編・後編~出会えてよかった!少女の勇気と妖と獣の槍の逆襲!!


◎TVアニメ「うしおととら」ブルーレイが発売!
うしおととら 第1巻 [Blu-ray]うしおととら 第1巻 [Blu-ray]

うしおととら 第2巻 [Blu-ray] うしおととら 第3巻 [Blu-ray] うしおととら 第4巻 [Blu-ray] うしおととら 第5巻 [Blu-ray] うしおととら 第6巻 [Blu-ray] うしおととら 第7巻 [Blu-ray] うしおととら 第8巻 [Blu-ray] うしおととら 第9巻 [Blu-ray] うしおととら 第10巻 [Blu-ray] うしおととら 第11巻 [Blu-ray] うしおととら 第12巻 [Blu-ray] うしおととら 第13巻 [Blu-ray]

◎「うしおととら」完全版がついに発売!
うしおととら 完全版 1 (少年サンデーコミックススペシャル)うしおととら 完全版 1 (少年サンデーコミックススペシャル)
藤田 和日郎

うしおととら 完全版 2 (少年サンデーコミックススペシャル) うしおととら 完全版 3 (少年サンデーコミックススペシャル) うしおととら 完全版 4 (少年サンデーコミックススペシャル) うしおととら 完全版 5 (少年サンデーコミックススペシャル) うしおととら 完全版 6 (少年サンデーコミックススペシャル) うしおととら 完全版 7 (少年サンデーコミックススペシャル) うしおととら 完全版 8 (少年サンデーコミックススペシャル) うしおととら 完全版 9 (少年サンデーコミックススペシャル) うしおととら 完全版 10 (少年サンデーコミックススペシャル) うしおととら 完全版 11 (少年サンデーコミックススペシャル) うしおととら 完全版 12 (少年サンデーコミックススペシャル) うしおととら 完全版 13 (少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)

◎「うしおととら」全集上下巻がリリース!
うしおととら全集(上)原画集 月と太陽 新装版 (コミックス単行本)うしおととら全集(上)原画集 月と太陽 新装版 (コミックス単行本)
藤田 和日郎 キャラメル・ママ

うしおととら全集(下)大図鑑 森羅万象 新装版 (コミックス単行本)

◎「月光条例」ついに完結!!
月光条例 コミック 全29巻完結セット (少年サンデーコミックス)月光条例 コミック 全29巻完結セット (少年サンデーコミックス)
藤田 和日郎

小学館 2014-05-16
売り上げランキング : 53548

Amazonで詳しく見る

黒博物館 ゴースト アンド レディ 上 (モーニング KC)黒博物館 ゴースト アンド レディ 上 (モーニング KC)
藤田 和日郎

黒博物館 ゴースト アンド レディ 下 (モーニング KC) 黒博物館 スプリンガルド (モーニング KC) 邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス) 暁の歌 (小学館文庫―藤田和日郎短編集 (ふD-22)) 夜の歌 (小学館文庫―藤田和日郎短編集 (ふD-21))