京都市でゴミ処理施設をめぐり、大きな問題が生じています。
画像:【ゴミ処理施設(完成図)】
http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000034238.html
2014年5月、京都市は大手企業の住友重機械工業(東京都品川区)を相手どり、京都地裁に裁判
を起こしていました。
訴状によると、京都市と住友重機械工業は2005年に約100億円でゴミ焼却灰溶融施設(伏見区)
の建設を契約。
しかし、建設途中で基準値を超えるダイオキシンが検出されたり、溶融炉内でダストが堆積するトラ
ブルなどが発生。
画像:【建設中のゴミ処理施設】
http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000034247.html
完成を待たずに不具合が続出したことで、市は引き渡し期限内の完成は無理と判断し、契約の解除
と損害賠償を求めて、提訴に至りました。
そして今月27日、意外にも京都地裁は市の訴えを
「完成に向けて始動しなければ、社会経済上の損失が大きい」
との判断で棄却する判決を下しました。
市側は控訴する方針とのこと。
とはいえ、最終的に勝訴できない場合、市は国から受けた補助金47億円の返還や施設解体などで
最大65億円の負担が生じ、100億円もの費用をかけたゴミ処理施設は一度も使われることなく、そ
のまま「廃墟」となる恐れが出てきました。
市は
「トラブル続出で同社への信頼は全くなくなったが、ゴミ処理施設は他の用途に使えない。
無価値の建設を解体するのに税金はかけられない。
敗訴が確定したら、放置するしかない」
と語っています。
どうなるんでしょうね・・?