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http://japanese.engadget.com/2016/05/31/paperlike-13-3/


電子ペーパー採用ディスプレイ「PaperLike」がクラウドファンディングで出資募集中。目に優しく、サイズは13.3型 - Engadget Japanese
Paper
中国のスタートアップDASUNGは、E Ink(電子ペーパー)を使用したPC用ディスプレイ「PaperLink」を製品化すべく、クラウドファンディングIndiegogoにて出資を募集中です。従来は電子書籍リーダーに用いられてきたE Inkですが、本製品はPCモニターに設計されており、サイズは13.3インチもの大きさ。「紙のような」見やすさと従来よりも速い表示スピードを両立し、長時間モニターを見つめるデスクワーカやプログラマー向けの製品であるとうたっています。

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一日中デスクワークをしたり文章やブログラムを書く人にとって、PC用ディスプレイは長時間にわたって向き合っている表示デバイスです。それゆえに目の疲れや痛み、頭痛や不眠症など様々な症状の原因とされ、ブルーライトをカットするレンズもブームとなっています。

「PaperLike」は、液晶の代わりにE Inkを採用して開発されたPC用ディスプレイ。E InkはKindle Paperwhiteなど電子書籍リーダーでもおなじみですが、画面そのものが発光しないため、液晶ディスプレイほど目は疲れません。ただし、現状の技術で製品化できるものはモノクロに限られ、表示スピードも遅くて画面書き換え時に残像が残るといった難点もありました。

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独自技術の採用により、Paperlinkは従来の電子ペーパーよりも高リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)と低レイテンシー(画面表示の遅延)を実現。執筆活動やプログラムのコーディング、Excel表の作成やWebブラウジングする上で満足できる水準を実現したとしています。またE Inkは低消費電力のため、PCとmicroUSBコードで接続すればすぐ使用でき、別途バッテリーや充電コードは不要。どこにでもラップトップ感覚で持ち歩けるとアピールされています。


実際にPCに接続して使用している動画が公開されていますが、固定した画面でテキストを執筆するさいには表示の追随もまずまずで、ストレスが少なそうな印象です。一方でWebブラウズ時にスクロールするとやや残像が目立っており、液晶ディスプレイと同じ感覚には及んでいません。とはいえ、PC-98LTなど過去の白黒液晶ラップトップの記憶と比べれば、30年なりの進歩は見て取れます。


解像度は800×600~1600×1200の範囲内で調整でき、E-Inkゆえに太陽光の下でも実用に耐えられるとのこと。対応OSはWindows XP、Windows 7、Windows 8/8.1/10、Mac OSまで、幅広くサポートされています。現時点では目標額10,000ドル(約111万円)に対して44,060ドル(約490万円)が集まっており、製品化は確実です。今でも出資は受付中で、799ドル((約8万9千円)を支払えば本体およびmicroUSBケーブル、ポータブルスタンドが手に入ります。送料は無料とのことなので、目に疲れを覚えている人、日光浴をしながらExcelファイルを作りたい人、白黒時代のラップトップが懐かしい人は出資してみてもいいかもしれません。
電子ペーパー採用ディスプレイ「PaperLike」がクラウドファンディングで出資募集中。目に優しく、サイズは13.3型
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