大惨事。事故現場を描いたイタリアのイラストレーターWalter Molino

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イタリアのイラストレーターWalter Molino(ウォルター・モリノ)(1915〜1997)がイタリアの新聞などで描いた挿絵の数々です。

いろんな事故現場、自動車の衝突事故、花火大会の爆発事故、転落事故、トルネードに巻き込まれる家族など、かなり誇張された場面が描かれており、その迫力は目を見張るものがあります。場面を見せる構図感覚が素晴らしく、構図の中に配置された人物のポーズや状況説明が誰が見てもわかるように的確に描かれています。

人が潰されたり、凄惨でグロテスクな描写があるものの、誇張しすぎているせいか、現実感が希薄となり、 事実としての事故としては悲惨であるものの、絵的な嫌悪感はあまり感じさせません。

1935年にイタリアの新聞「Il Popolo d’Italia(イルポポロディタリア)」、コミック雑誌「Il Monello」で風刺画家としてプロデビューしています。1941年以降、週刊誌「La Domenica del Corriere」の表紙絵を手掛け、冒険活劇を描いた漫画や版画なども制作し活動しました。

Walter Molinoのこれまでの足跡を顧みた画集や作品集は、見当たらず、再評価が待ち遠しいイラストレーターの1人です。
















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