幸子「ボクはカワイイですからね!」 P「はいはいカワイイカワイイ」
幸子「はい。こんなにカワイイボクをプロデュースできるなんて、アナタは幸せ者ですね!」
P「……それ、地でやってる?」
幸子「む、失礼なことを言いますね!ボクがカワイイのは事実じゃないですか!」
P「オーディションの時はそういうキャラ作りかと思ってたが……」
P「まぁいい、売り出す方向性も変わらないし輿水さんはそのままでも問題ないか」
幸子「ボクのことは幸子って呼んでください。苗字で呼ばれるのは他人行儀ですし、呼び捨てで構いませんから」
P「そうか?じゃあ幸子、改めてよろしくな」
幸子「プロデューサーさんにはボクのカワイさを世間にプッシュするお手伝いをさせてあげますね♪」
P「はいはいカワイイカワイイ」
幸子「なんですかそのやる気のない感じは!」
幸子「汗を流す健康的なボクも素敵ですからね!」
P(キレは悪くないし魅せ方もわかってる……ただ)
幸子「プ、プロデューサーさん……どうですか、やっぱりボクは、カンペキ、ですね!」ゼーハー
P(小柄ゆえに体力が少し不安だな、こりゃ)
P「うん、想像以上に踊れていて驚いてる。この調子でレッスンを続ければライブも思ったより早く立てそうだ」
幸子「ほんとですか!あ、いえ!当然ですよね!ボクはカワイイですから!」
P「はいはいカワイイカワイイ。今日はここまでにしよう。ほら、送ってくからシャワー浴びて着替えてこい」
幸子「はい。トレーナーさんもありがとうございました!」
P「あ、トレーナーさん。……はい、今後は持久力をつけるような内容中心で……はい、よろしくお願いします」
幸子「当たり前です。ボクを誰だと思ってるんですか!フフーン!」
P「敬語や礼儀作法もしっかりしてたし、アピールも忘れない。いい感じだったな」
幸子「そうでしょう、そうでしょう!もっと褒めていいんですよ、プロデューサーさん♪」
P「ん?もっと褒めろってのは……こういう感じことか」ワシャワシャ
幸子「わわ!セットがメチャクチャになっちゃうじゃないですか!」
幸子「それとこれとは別です!まったく、プロデューサーさんは乙女心がわかってませんね!」
P「あいにく男心しか持ち合わせてないんでね。髪の毛わしゃわしゃな幸子もカワイイぞ」
幸子「どんなボクでもカワイイのは当然ですからね!」
P「はいはいカワイイカワイイ」
幸子「素直じゃないですねぇ。でも許してあげますよ、ボクは優しいですから♪」
幸子「ボクに調子の悪い瞬間なんて存在しません!いつでもこのカワイイ声を届けてみせますよ!」
P「はいはいカワイイカワイイ。うん、いつも通りでいいぞ。いってこい」
P(何度かのリテイクを重ねて休憩となった……)
幸子「プロデューサーさん、ちょっと相談なんですけどいいですか……」
P「ん、Cメロのところだよな。そこはリズムより歌詞の感情に力こめた方がいいと思うぞ」
幸子「え……なんでボクが聞きたかったことわかったんですか?」
P「そりゃ幸子のプロデューサーだからな」
幸子「答えになってますか、それ?いやそれより、リズムより感情、ですか?」
P「それなら多少外しても感情込めて歌ってみたほうが良いかもしれんぞ」
P「いつも通りでいいって言ったろ?外さないようにって大人しくなるくらいなら、幸子らしく自分をもっと出していけ」
幸子「ボクらしく、いつも通り……そうですね、カワイイボクの気持ちを全力で伝えるだけで、名曲間違いなしですからね!」
幸子「~♪」
P(吹っ切れたみたいだな。良く歌えてる)
幸子「ついにステージに立てるんですね!やっぱりボクの魅力は生で伝えるのが一番ですから!」
P「そこまで大きくないライブ会場だが、まずは一歩ずつだ」
幸子「フフーン!ボクのカワイさを世間にアピールすることに場所や規模は関係ありませんよ!」
P「うん、幸子のそういう前向きさが好きだよ」
幸子「す、好きなのは当然です!プロデューサーさんはなんといってもこのボクを一番近くで見られる最初のファンでもあるんですから!」
P「そうだな。それじゃ、これからライブに向けての調整をしていくぞ」
P「気にってくれたようで何よりだ。動きずらいとかないか?軽くステップしてみろ」
幸子「……体は問題ないですね。ただブーツのヒールが少し高くて……」
P「身長を考えてちょっと高めにしたからな。よし、もう少し低めでかけあってみる」
幸子「いいじゃないですか!」
P「初CDになるからな。まずは興味を引くようにと幸子のビジュアルで押す形になった」
幸子「さすがプロデューサーさんはわかってますね。こんなにカワイイボクがジャケットになっていたら誰もが手に取ってしまいますよ!」
P「俺もいいと思うし、んじゃこれで決定かけるぞ」
幸子「CDの手売りと握手会、ですか」
P「ライブ前だし、ここでしっかりアピールしてこい」
幸子「任せてください!ここに居合わせた人は余さずファンになっちゃいますよ。なんてたってボクはカワイイですから!」
P「はいはいカワイイカワイイ。その調子で頼むぞ」
幸子「カワイイボクのデビューCDです!ぜひ聞いてください!……ありがとうございます!」
幸子「今度ライブもするので絶対来てください!貴方の顔もう覚えましたからね!」
P(一歩間違えたら高飛車な振る舞いに取られかねんが、幸子はそこのところのラインを読むのが上手いな。ウザカワイイ、とでもいうのか)
P(レスポンスも早くてしっかり拾っていくし、案外バラエティ向きかもしれんな)
幸子「ボ、ボクに限って緊張なんてし、してませんよ……!」
P(ガクガクじゃねぇか)
P「……幸子。ちょっと手、出してみろ」
幸子「ふぇ?て、手ですか?はい、それでどうし……あ、プロデューサーさんの手……」ギュ
P「わかるか?俺もこんなにブルっちまってる。大の大人なのにな」
P「でもこれは緊張とか不安、というより武者震いなんだ」
P「もうすぐ幸子が初めてステージに立つ。その晴れ舞台をこんなに近くで見られるんだからな」
P「プロデューサーとして、ファン第一号として、幸子がこのステージに上がるのが楽しみで仕方なかったんだ」
P「緊張するな、なんて無理な話だ。その緊張ごと楽しんで、幸子のカワイさを見せつけてこい」
幸子「その震えはカワイイボクの責任ですから、もう少しだけ手を握ることを許可します!ほ、ほらもっと強くギュッとしてください!」
ワーワー キャー
ボクノカワイサニメロメロデスネ!!
P「幸子、よかったぞ!良いステージだった」
幸子「プロデューサーさん!大成功ですよ!ボクはカワイイですからね……ってまた髪を……いえ、もっと褒めてください!フフーン!」
P「まだ買うのか?俺の腕は2本しか生えてないから持てる量に限界がだな……」
幸子「もうお疲れですか。本来ならボクの荷物持ちが出来ることを光栄に思うくらいですよ!」
幸子「でもそうですね、そこの公園のベンチでひと休みましょうか!ボクは優しいですからね!」
P「ふう、一息ついた。ちょっと飲み物買ってくるわ。待っててくれ」
幸子「はい、あまりレディを待たせちゃいけませんからね!ダッシュで行ってきてください!」
P「へいへい、今日の幸子テンション高いな……」
幸子「誘う前のボクのドキドキは何だったんですか……もう」
P「お待たせ。紅茶とコーヒーどっちがいい?」
幸子「絶対ボクがブラックコーヒー飲めないのを知ってて聞いてますよね……紅茶いただきます」
P「ほい……っぷはー。生き返るわー」
幸子「缶コーヒーをエナドリばりに飲む人初めて見ました」
P「いやー、癖になってんだな。ドリングはがぶ飲みするもの」
幸子「お腹壊しても知りませんよ。それにしたってよくそんな苦いの飲めますね」
幸子「子供扱いしないでください。ボクだってコーヒーくらい飲めますよ!その、ミルクとお砂糖たくさん入れれば!」
P「そうムキになるなって、ありすみたいだぞ」
幸子「……女の子と二人で出掛けてる時にほかの子の名前を出すのはどうかと思いますよ」
幸子「プロデューサーさん、女の子の扱いも知らないなんて可哀想ですね!」
P「仕事の移動中とかにもよく事務所の子たちの話するだろ?」
幸子「それはそれです!今はプライベートの時間なんですよ!こんなカワイイボクと折角のデ、デートのときくらいは」
P「お、いまの見たか幸子!犬が空中でフリスビーキャッチしたぞ!」
幸子「……」
幸子「しかもアイドルに激辛のおまんじゅう食べさせるなんて!ボクのカワイイ喉が傷ついたらどうするんですか!」ケホケホ
P「その点は大丈夫だ、大事を取ってこの先しばらくはライブやレコーディングや歌番組の予定入れてないから
コメント一覧
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- 2016年06月08日 21:58
- 幸子さんのデート中でも名前がしっかり出てくるなんてやっぱり橘さんが一番Pさんに相応しいですね
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- 2016年06月08日 22:04
- 幸子を一番に出来なかったお前等は、このssの幸子ファン以下だと自覚しないとな?
幸子だぞ?
シンデレラガールになれないのは異常だぞ?
…………まあ、励め。
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- 2016年06月08日 22:06
- 気になったのは、幸子の年齢が14才のままだった事だな。
もっと時間を経過させても良かったんじゃないか?
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- 2016年06月08日 22:07
- ふーん…
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- 2016年06月08日 22:09
- >>3
よくわからないけど幸子の年齢は14歳だろ?
菜々さんみたいなもんだ
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- 2016年06月08日 22:15
- 元になった同人があるよな?
タイトル忘れたけど
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- 2016年06月08日 22:17
- とこみちの
「シンデレラストーリー」
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- 2016年06月08日 22:23
- 違うSSなのはわかっているつもりなのに…
どうしても「落下中」に結び付けてしまい、変にドキドキしてしまったよ。
やっぱり幸子はカワイイままで良い!
-
- 2016年06月08日 22:57
- 幸子かわいい
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- 2016年06月08日 23:01
- カワイイ幸子を見ると、屹立してくるよ ビキビキ
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- 2016年06月08日 23:04
- 幸子って......カワイイよな...
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- 2016年06月08日 23:05
- 幸子とみくにゃんがド真ん中ストライクなんだ!!おれは!!!!
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- 2016年06月08日 23:09
- カワイすぎ
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- 2016年06月08日 23:17
- 枕に幸子って名前付けてる俺は勝ち組
今から幸子抱いてくるわ
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- 2016年06月08日 23:22
- 幸子は甘やかして可愛がるに限るな
もし自分の娘が幸子だったら毎日が楽しいだろうなぁ
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- 2016年06月08日 23:32
- 幸子を想い続ければ夢で逢えるってばっちゃが言ってた
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- 2016年06月08日 23:55
- 素晴らしい
このSSは素晴らしい
素晴らしい
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- 2016年06月08日 23:56
- 何となく、落ち着いた話の流れと此又、同じ様に落ち着いた幸子って…
凄くイィ~(o≧▽゜)o
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