Facebookの未来を担うのは、ザッカーバーグ家か否か
Facebookは、君主制ではありません。
マーク・ザッカーバーグの退任後について、先日、FacebookがSEC(米国証券取引委員会)に委任した株主総会招集通知で、こっそりと開示した声明があります。
注目すべきは、「マーク・ザッカーバーグの子孫は、Facebookの主導権を後継できない」という申し出。Facebookの取締役会は、次のように見解を明らかにしています。
「現行のままでは、ザッカーバーグの死後、彼の子孫に株式を引き継ぐことが可能です。これは、議決権の過半数を多世代的に支配させることになります。創立者主導の会社でなくなったときに、 「Facebookの主導権を後継できない」という新たな条件が、創立者に支配されたままの会社とならないことを保証するのです」
ただ、事態はもっと複雑なもの。取締役会の動機のひとつは、「ザッカーバーグが現職を退任した場合に、Facebookが優れたリーダーを採用しやすくするため」だと見られています。現在、ザッカーバーグは全体の議決権のうち60%を保有していることから、彼がFacebookを去るときには支配権をも取り上げられるようにルールを改正しようとしているのです。優秀な経営者は、王のもとで働きたがらないということでしょう。愛娘のマキシマちゃんがFacebookのプリンセスとなる可能性は、一切無くなるかもしれません。
またこのことは、Facebookが今春に発表した「クラスC」とよばれる議決権のない新たなタイプの株式を発行する計画にも影響がありそうです。この計画はザッカーバーグの支配権を強化し、自身がコントロール可能な団体への寄付をしやすくさせるというもの。
米Gizmodo記者が「Facebookを君主制にしないための防災計画」だと表現する今回の申し出は、6月20日に株主たちの投票によって採決が行なわれる予定です。
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source: SEC, Business Insider
Adam Clark Estes - Gizmodo US [原文]
(Rina Fukazu)
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