【はいふり】リン「岬さんがちっちゃくなっちゃったのぉ!?」
ましろ「艦長は一体いつまで寝てるんだ!?」
メイ「いつもならもう起きてきてるのにねー」
タマ「……ウィ」
ココ「変ですねぇ……ちょっと様子見てきましょうか?」
リン「あっ、じゃあ私が……」
コンコン
リン「岬さん。起きてる?」
「…………」
リン「…………まだ寝てるのかな」
ガチャ
リン「岬さん?」
ミケ「…………スゥ……スゥ……」
リン「やっぱり寝てる……」
リン「あれ?」
リン「なんだかちょっと……」
ましろ「全く…二人揃って何をやってるんだ!」
メイ「やっぱり何かあったんじゃないの?」
『た……』
ましろ「ん?」
『大変ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!』
メイ「うわっ!ビックリした!!」
タマ「……ビッ……クリ……」
ココ「知床さんの声です!」
ましろ「仕方がない。艦長の部屋に行くぞ!」
リン「た、大変です……」
ましろ「だから何があった!」
リン「岬さんが……!岬さんが……!」
ココ「艦長が?」
リン「ちっちゃくなっちゃったんですぅ!」
メイ「ふんふん。艦長がちっちゃくねぇ……え?」
ましろ「………」
ましろ「…………は?」
ましろ「ほら艦長。何時までも寝ていないで起きて下さい」
ミケ「ムニャ……あと5分~……」
ましろ「……っ」イラッ
メイ「ねぇタマ。私の気のせいかな?」
タマ「小……さい……」
ましろ「艦長!!いい加減にして下さい!!」ガバッ
ましろ「!!」
幼ミケ「ムニャ……」
ましろ「か……艦長が…………」
ましろ「艦長が…小さくなってるぅぅぅぅぅぅぅ!?」
リン「さっきそう言ったのにぃ~!」
ココ「艦長が起きそうです!」
ミケ「ふわぁ……おはよう。お母さん」
ましろ「お……おはようございます」
ましろ「って!私は艦長のお母さんじゃない!!」
ミケ「ひっ」
メイ「ちょっとー。こんな小さな子に怒鳴ることないじゃん」
ましろ「うぐ……」
ミケ「あれ……?ここどこ!?お姉ちゃん達誰!?」
リン「私達のことも分からないみたい……」
ココ「こ、これはもしや!」
ましろ「何か心当たりがあるのか?」
ココ「俺は高校生探偵、工藤新一。
幼馴染で同級生の毛利蘭と遊園地へ遊びに行って
黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した。
取引を見るのに夢中になっていた俺は、
背後から近づいてくるもう一人の仲間に気づかなかった。
俺はその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら・・・」
スゥッ
ココ「体が縮んでしまっていた!!」
ココ「工藤新一が生きているとやつらにばれたら
また命を狙われ、周りの人間にも危害が及ぶ。
阿笠博士の助言で正体を隠すことにした俺は、
蘭に名前を聞かれて、とっさに江戸川コナンと名乗り、
やつらの情報をつかむ為に、
父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ」
ココ「たった一つの真実見抜く!見た目は子供!頭脳は大人!
その名はッ!名探t」
ましろ「こうしていても仕方ない。とりあえず皆に知らせよう」
メイ「そうだねー」
タマ「…ウィ」
「……は?」
「いやいやありえないでしょ」
「宗谷さん今日も素敵!」
「きっと頭でも打ったぞな」
ましろ「やっぱり誰も信じてくれないか……」
メイ「ま、そりゃそーだよね」
ましろ「仕方ない…知床さん。艦長をこっちへ」
リン「は、はい!」
リン「岬さん。こっちだよ」
ミケ「うん……」
ましろ「これで本当に小さくなったって分かっただろう」
「………」
ましろ「………?」
ましろ「皆どうしたんだ?」
「か………」
「「「かわいい~~~!!」」」
「キャー!なにこれすっごくかわいい!」
「これホントに艦長!?」
「私には宗谷さんという心に決めた人が……!小さい艦長になんか絶対に屈しない……!」
「クロちゃんマジでなに言ってんの……?」
「お肌スベスベ~!」
「超プニプニしてるー!」
「私にも触らせてー!!」
ココ「ミニ艦長大人気ですねぇ」
ミケ「だ……誰か……助け………」
メイ「って艦長死にかけじゃん!」
「えーもっと触りたいよー」
「そうだよーもうちょっとだけー」
「ええじゃないかええじゃないか!」
ましろ「だっ、駄目だ!全員離れて!」
ましろ「知床さん。艦長を連れて逃げて!」
リン「は。はいぃ~」
ミケ「うわぁぁぁぁん!リンちゃん怖かったよぉぉぉぉ!」
リン「よしよし、大丈夫だよ。もしもの時の逃走経路は常に確保してるから」
「悪いことしちゃったね…」
ココ「皆さん頭が冷えたみたいですね」
ましろ「ああ」
ましろ「みんな落ち着いて聞いて欲しい」
ましろ「さっき見た通り、今朝、突然艦長が小さくなっていた」
ココ「ちなみに発見したのは知床さんです」
「質もーん」
ましろ「なんだ?」
「今の艦長って何歳ぐらいなの?」
ましろ「それは……」
美波「……恐らく4,5歳と言った所だろう」
「おお……流石みなみさん」
ココ「そうなりますね」
ましろ「そして、どうやら艦長は晴風の事も私達の事も覚えていないようだ」
「5歳ぐらいまでの記憶しかないってことね」
ましろ「ああ。そうだ」
ヒメ「なんだか漫画みたいだね」
モモ「いやいや、今時漫画でもこんな展開ないっすよ~」
ココ「やっぱりAPTX486……」
ましろ「どんな小さなことでもいい!」
「うーん……」
「何にも思いつかないなぁ」
「精神年齢的には大して変わらないじゃない?」
まゆみ「ネズミの仕業ぐらいしか思いつかないよねぇ」
ましろ「なるほど、ネズミか……」
美波「……ありえない話ではないな」
メイ「なんかもう何でもアリって感じだよねぇ」
ヒメ「ネズミの仕業ということは~?」
モモ「みなみさんの出番っす!」
ましろ「いや、まだネズミの仕業と決まったわけじゃ……」
美波「…とにかく一度見てみよう」
美波「ネズミの仕業でなくとも何か分かるかもしれない」
一番可愛いのはドイツの娘だけど