白垣根「友達になりませんか?」心理定規「拒否よ」
- 2016年06月12日 23:10
- SS、とある魔術の禁書目録
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勢いだけで書いたから細かいところは気にしないでくれるとありがたい。
完全に妄想ワールドですからご注意を……
………スクールのアジト………
心理定規「……」
心理定規「つい一ヶ月前までは四人もいたのにね、今は一人か」
心理定規「結構ホコリ積もっちゃってるわね……掃除面倒そうだな」
心理定規「とりあえずみんなの場所だけは掃除しちゃいましょう」ゾーキン
心理定規「……ここが私が良く座ってた、人をダメにするクッション」パッパッ
心理定規「……」ゴホッ
心理定規「これは外に干した方がいいかも」
心理定規「……ここは誉望くんが突っ立ってることが多かったかな」フキフキ
心理定規「ヘッドギア、見つけておいたからね」ポン
心理定規「……この椅子は猟虎ちゃんが気に入ってたっけ」フキフキ
心理定規「あなたはラッコの人形置いておくわ」スッ
心理定規「……で、ここがリーダーが座ってたとこね」フキフキ
心理定規「アジト破壊されたのはいい思い出ね」
心理定規「あれから一ヶ月足らずでこんなことになるとは思ってなかったんだろうな」
心理定規「とりあえず白いカブトムシ置いておくわね」
心理定規「さてと……前を思い出すわね……」
心理定規「なんで私だけ生き残ったんだろう?」
心理定規「はぁ、なんだか寂しいわね……」
心理定規「みんな二、三日で死んじゃうんだもん、寂しくないわけが無いよね」
「……心理定規」ボソ
心理定規「……彼の幻聴? ついにそこまで病んでしまったかしら」クルッ
心理定規「ってあなた、なんで生きてるの??」
垣根?「……」
心理定規「体真っ白だけど」
垣根?「……なぜ生きているのかと聞かれましても……そもそも死んでませんし」
心理定規「……あなた、誰?」
垣根?「学園都市第二位の垣根帝督ですよ」
心理定規「嘘、リーダーは人に敬語なんか使わないもの」ザッ
白垣根「……確かにあなたが知っている垣根帝督ではないかもしれません」
白垣根「彼の精神の一部分が私になっているので」
心理定規「なるほど、良く分からないわ」
白垣根「あはは……」
心理定規「で、その一部分さんが何の用かしら?」
白垣根「用というほどのことでもないんですけど」
白垣根「私と友達になりませんか?」スッ
心理定規「は?」
心理定規「突然何を言い出すのかしら」
白垣根「元の私のことが知りたくなったんですよ」
白垣根「そして記憶をたどってきたらここにたどり着いたと」
心理定規「……そう」
心理定規「申しわけないけど、あなたの好奇心に付き合うことはできないわ」
白垣根「そうですか……」
心理定規「でも彼のことを話すくらいならいいわよ。どうせ暇だし」
心理定規「彼との思い出に浸るのも悪くないわ」
白垣根「そうですか、ありがとうございます」ニコ
心理定規「彼じゃないみたいな表情ね、その顔でその表情をされると不思議な感じ」
白垣根「へえ、そうなんですね」
心理定規「ねえ、そう言えば……記憶をたどってきたって言ったわよね」
白垣根「ええ、それがどうしたのでしょう?」
心理定規「なら、その記憶を遡って自分のことを知ればよかったんじゃないの?」
白垣根「……」
白垣根「なかなか鋭いですね」クス
心理定規「まあね。彼には及ばなかったけど」
白垣根「確かに及んでない。私は客観的に見た私のことが知りたいんです」
白垣根「主観的に見た自分で満足していたら、また過ちを犯すかもしれません」
心理定規「あらら……トゲトゲしたところは残ってるのね」
白垣根「トゲトゲ……私も前の私も垣根帝督であることは違いないので本質的には変わりませんよ」
心理定規「……面白そうじゃない」
白垣根「そうですか? 私としてはあなたの方がとても興味深い存在ですけどね」
心理定規「そうだ、白いリーダーに少し手伝って欲しいことがあるんだけど」
白垣根「私にできることでしたらある程度なら」
心理定規「ええ、話しながらでいいからここの掃除を手伝って欲しいの」
心理定規「全自動自走型清掃機はもう動かしてるけど、高いところのほこりとかは私だけじゃ取れないのよ」
白垣根「だから身長高い私に手伝ってくれ、と」
心理定規「そういうこと。いいかしら?」
白垣根「……ええ、その程度でしたら……そうだな……」
心理定規「え、条件つくの?」
白垣根「……やっぱり、友達になってもらうのが条件ですね」ゲスガオ
心理定規「……ふん、女に手を貸してあげることもできない男の友達になんかなれないわよ」
心理定規「もういい……私との心の距離を縮めさせてもらうから……」
心理定規「単位距離15ってとこかしら」
心理定規(彼も可愛さ余って憎さ百倍タイプだろうからあまり使いたくはなかったんだけど……)
心理定規(まあ、殺す殺さないって場面じゃないし、いいかな)
心理定規「……どうよ」チラ
白垣根「別に害意があるわけではないんですけどね……」アハハ…
心理定規「まるで効いてないのかしら……」
白垣根「いえ、割と効いてますよ」
心理定規「……じゃあどう? やらない?」
白垣根「どうやら私は相手とどんなに親しくても願望を聞くか否かは気分によるところが多いみたいですよ」
心理定規「つまり?」
白垣根「条件つきです」ニッコリ
心理定規「うわぁ、敬語なのにムカつくわね……」
白垣根「褒め言葉をありがとうございます」
心理定規「ど、どういたしまして」
白垣根「おや、面白くないですね」
心理定規「面白くなくて結構よ」
心理定規「じゃあ、そろそろ掃除はじめるから」チラ
白垣根「どうぞ」
心理定規「はじめるわよ」チラ
白垣根「あの……勝手にはじめていいですよ」
心理定規「……ちっ」ブンッ
白垣根「女の子が人の顔に雑巾を投げ付けながら舌打ちをしていたら嫌ですね」パシッ
心理定規「……」フキフキ
白垣根「無視ですか……」
心理定規「話をしてあげるってのは掃除とセットだから」
白垣根「そうですか。思っていた以上に手厳しいですね」
心理定規「そんなことないわ。ゆるゆるよ」フキフキ
白垣根「では、私も少し黙るとしましょう」
心理定規「……」ギュー フキフキ
白垣根「……」ジー
心理定規「……」
心理定規「ねえ」
白垣根「……なんですか?」
心理定規「見てるだけなら帰って欲しいんだけど」
心理定規「いるんだったらせめて話すか掃除するかしなさいよ」フキフキ
白垣根「……」クスッ
白垣根「焦らされるのが苦手なんですか?」
心理定規「なぜそんな質問から入るのかしら!?」ボト
白垣根「話せと言われたので」
白垣根「かつて私が言った言葉を覚えていますか?」
心理定規「カラーの方ね」
白垣根「ええ」
白垣根「女の落とし方、焦らすこと、以上……でしたっけ」
心理定規「ああ、そんなこと言ってたわね」
心理定規「まだ知り合ってすぐの頃だったから、こいつ頭おかしいのかって思ったけどね」
白垣根「実際にある程度おかしいですよ。レベル5に普通の頭を求めるのは違うと思いますし」クスクス
心理定規「なるほど、それなら白いリーダーもおかしいってことかしら?」
白垣根「まあ、そうなりますね」
心理定規「……さてと、次は窓の掃除かな」ガサゴソ
白垣根「何を探してるんです?」
心理定規「クイックルワイパー」
白垣根「え?」
心理定規「私の身長じゃ上まで届かないから、雑巾を先にくっつけて拭くってわけ」
白垣根「なるほど、考えますね……」
心理定規「手伝ってくれない白いリーダーにそんなこと言われてもね」ゴシゴシ
白垣根「は、はぁ、気に障ったのならすみません」
心理定規「別に。正直一人で黙々と掃除するよりはマシだから」ゴシゴシ
白垣根「もしかして寂しがり屋なんですか」
心理定規「さあね」
心理定規「もし寂しがり屋だとしても暗部のガキが何言ってるんだって話じゃない」
心理定規「何人も殺してる私に同僚をなくしただけで寂しいって言う権利なんてあるわけないし」ゴシゴシ
白垣根「確かに言っている通りですね」
心理定規「でしょう? だから私は別に寂しいなんてことは……ないわ」ゴシゴシ
心理定規「まあ、でも、白いリーダーが帰っちゃったら面白くはないけどね」チラ
白垣根「……白だけに?」
心理定規「……大丈夫?」
白垣根「すみません、調子乗りました」
心
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