あくまでEchoを魅力的なデバイスにするために。Amazonが独立した音楽ストリーミングサービスを開始か
もう群雄割拠ですよ音楽ストリーミングサービス。
定額制音楽ストリーミングサービス、もうプラットフォームが多すぎてわけがわからなくなってきている感があります。日本ではサイバーエージェントとエイベックス・デジタルによるAWA、LINEによるLINE Music、そしてAppleのApple Musicとそれぞれしのぎを削っております。アメリカではSpotify、Pandora、Jay-ZによるTidal、とさらに参加プレーヤーは多くなっています。
そんな中、ロイターが「Amazonも単独の定額音楽ストリーミング・サービスを開始しようとしている」とレポートしましたよ!
あれ? プライム会員のサービスに音楽ストリーミングサービスなかったっけ...?というアナタ、正解です。日本でも開始されたプライム・ミュージックですが、こちらは年会費を払って加入するプライム会員向けのサービス。
アメリカでこの度ローンチされようとしているのは単独の定額音楽ストリーミングサービスなんですね。夏の終わりから秋にかけてのローンチが計画されているこちらのサービス、月額は約1,000円(9.99ドル)とのこと。
アメリカではプライム会員も月額での支払い受付を開始したり、ビデオコンテンツだけの定額サービスを開始したりと、Amazonは定額サービスを多様化させる狙いのようです。しかし、これでSpotifyとApple Musicで正面からガチンコですよ...。
Amazonの期待のルーキー音声アシスタント「Echo」との連携ももちろん想定されており、それによってEchoが消費者にとってより魅力的になることを狙っているようです。
確かにプライム会員になろうとは思わないけど、音楽だけ(あるいはビデオだけ)なら...という人を取り込むことでEchoの使い勝手をユーザーに合わせて高めることができますね。
単独の音楽ストリーミングサービスとしてSpotifyやApple Musicから顧客を一気に奪っていく、というような事態は考えられないものの、Amazon帝国がどんどん便利になっていく布石としては意義がありますね。
source: Reuters
(塚本 紺)
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