【ミリマス】ジュリア「プロデューサーがチルオタだった」
※Mr.Childrenネタ
※オチ無し
ジュリア「おはようございまーっす」ガチャ
P「~♪」フンフンフフーン
ジュリア(ヘッドホン?珍しいな)
ジュリア「おーいっ、プロデューサー」
P「~~♪」フフ~ン
ジュリア(こりゃ聞こえてないか…)
ジュリア「プロデューサー何聴いてるんだ?」ニュッ
P「おわっ! …おうジュリアか、おはよう」
ジュリア「おはよ。随分ノリノリだったな」
P「あちゃ、見られたかー、恥ずかしいぞ」
ジュリア「で、ノリノリで何聴いてたんだ?」
P「ん、ミスチル」
ジュリア「へぇ、プロデューサーってミスチル好きなのか」
P「そうそう、学生時代からずっと。ライブにも何回か行ってるし。…ジュリアはあんまり聴かなさそうだな」
ジュリア「んー…確かに聴き込んだりしたことはないかな。あたしはもっとこう、パンクなのが好きだし。でも有名な曲は一通り知ってるぞ?」
P「お、さすが」
ジュリア「やっぱり売れてるバンドにはそれだけの要素があると思うから。自分の曲作りの参考になるかもしれないしな」
P「...ジュリアは努力家だなあ」ナデナデ
ジュリア「な、なでるなバカPっ///」
P「そうかそうかー。うーむ、でもやっぱりマイナーな曲にこそ良さが詰まってると思うんだよな。月並みな言葉だけどさ」
ジュリア「うん、それはわかるよ。ジャンル問わず、みんなが思うことだよな」ウンウン
ジュリア「そうだ! なんならちょっと話聞かせてくれよ。まだレッスンまで時間あるし」
ジュリア「今まであたしの好きな音楽の話はたくさんしてきたけど、あんたのそういうのは聞いたことなかったしさ」
P「そういえばそうか。よし、じゃあアルバム別に、あまり知られていない曲を紹介していこうか」
P「デビューしてから20年以上もやってるバンドだし、全部見ていくのは(作者が)大変だからある程度昔の作品に絞って見ていくぞ」
P「初期のミスチルは今よりもかなりポップ色の強い作風でな、このアルバムも終始明るさと若さに満ちてる」
ジュリア「若さか...この時のメンバーって何歳くらいなんだ?」
P「22歳くらいのはずだ。まだまだ人生に大きな希望を持っている年齢だな(遠い目」
ジュリア「なんかおっさんくさいぞ」
P「うるへー。そんでもってこのアルバムの中の俺のお気に入りがこれだ」カチッ
~♪<友達のままで>
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14536291
ジュリア「うわぁ...想像以上にバブリーな音だな」
P「だろ。これは思わせぶりな女に翻弄されたあげく、フラれた男の曲だ」
ジュリア「よくわかんないけど小悪魔女子ってやつか?翼みたいな… あんたも気をつけろよ」
P「俺はジュリア一筋だからへーきへーき」ナデナデ
ジュリア「なっ…///」カアァッ
P(照れて口パクパクさせてるジュリアかわいい)
P「さて、次は【KIND OF LOVE】だな。これは【EVERYTHING】と同じ年に出されたもので初のフルアルバムだ」
ジュリア「同じ年ってことは曲調も似たような感じなのか?」
P「そうだな、アルバムタイトルにもあるようにLOVE、恋愛をテーマにした曲がほとんどだ」
P「特に、4曲目に収録されている<抱きしめたい>はオルゴールにもなってて知ってる人も多い。んじゃあ俺のお気に入りを」カチッ
~♪<Distance>
https://www.youtube.com/watch?v=59N91_ilYvg
ジュリア「……失恋モノか?」
P「お、正解だ。自分から心が離れていった彼女との最後のドライブに繰り出す男の嘆きを唄っている」
P「でもなんで一瞬でわかったんだ?」
ジュリア「そりゃイントロでこんなメロディ聴かされたらわかるさ」
ジュリア「それにしても関係を終わらせるためにドライブか…なかなかのロマンチストだな」
P「男は総じてロマンチストなんだぞ?」
ジュリア「あんたもか?」
P「…...お次はこちらだァ!」つ【Versus】
ジュリア「無視すんなよな」
P「…...ジュリアとの金婚式でどんなサプライズをしようか考えているくらいには」
ジュリア「えぇ…(困惑」
P「引かないで」
P「ゴホン、さて、このアルバムは暗めの曲と明るい曲が交互になるように収録されている。Versusっていうタイトルもそこに由来するらしい」
ジュリア「対、か。そういうのもなかなか面白いな」
P「ここで問題!俺のお気に入りは明、暗どっちでしょーう?」
ジュリア「うーん、失恋モノが2曲続いたし暗い方か?」
P「ぶっぶーざんねーん!明るい曲でーっす!」カチッ
ジュリア「…」イラッ
~♪<LOVE>
https://www.youtube.com/watch?v=1V_wCdGImrA
ジュリア「こりゃまた直球なタイトルだな…」
P「しかーし、この曲はただ単に好きだ好きだ言ってる訳じゃないんだぞ」
ジュリア「へぇ、どういう意味だ?」
P「よく聞いてくれたッ!!」ドンッ!
ジュリア(あ、めんどくさいやつだこれ)
P「スゥー......男性のみなさん、振った元カノが自分と離れた途端に綺麗になったように見えたことはありませんか?」イケボ
ジュリア「誰に話してるんだよ」
P「元カノに新しい彼氏ができたりするとモヤモヤしたりしたことはありませんか?」
ジュリア「もしもーし バカPさーん」
P「そう、別にその子ともう一度やり直したいという訳じゃない、でもなんか自分の知らない女性になっていくのが寂しいような、そんな気持ち…」
P「それもまた違ったLOVEの形ってことでいいじゃん!!......ってことだよジュリアッ!」ドドン!
ジュリア「お、そうだな」ジャララーン
P「ファッ!?」
P「…気を取り直して次はこれだ!」つ【Atomic Heart】
P「今まで恋愛をテーマにした曲がほとんどだったミスチル。しかしこの頃から社会風刺や人生にフォーカスした曲も多くなってくる」
ジュリア「おっ、そういうのを待ってたんだよ。恋愛モノから気分転換したいしな」
P「よし、ではこれを流そうか」カチッ
~♪<Round About ~ 孤独の肖像~>
https://www.youtube.com/watch?v=Ned7LKk-Kzg
ジュリア「なっ…」
ジュリア「な…なんだ…こ、この…」
P&ジュリア「「スーパーで流れてそうなイントロは!?」」
P「あはははっ、やっぱりそう思うよなっ?」
ジュリア「悔しいけどあんたと思考回路が一緒だ……っくっふふふっ」
P「ふふ、でも歌詞は結構刺激的なんだぞ?」
P「この頃は女子高生の間にミニスカが流行ったり、援助交際が社会問題化してきた時期でな。人の欲望だったり歪んだ夢を素軽いメロディーに乗せて風刺してるんだ」
ジュリア「チャッチャラララー、チャチャチャラララーララーララー…くふふふ」ニヤニヤ
P「えぇ…(困惑」
P「ジュリアもキモチワルイモードから生還したし次にいこう」つ【深海】
P「これは発売から20年が経った今なお語り継がれる名盤だ」
ジュリア「そうなのか?うーん…パッと見た感じでは知らない曲が多いけど」
P「ライトな層からしたらその通りだな。ここは少し詳しく話すぞ」
P「【深海】が発売されたのは1996年。この時ミスチルは既に新曲を出せば当然のようにミリオンを記録、ミスチル現象なんて言葉も生まれてテレビに雑誌に引っ張りだこのモンスターバンドとなっていたんだ」
P「しかしバンドとして大きく成長し売れていくにつれて、メンバーの心は荒んでいった」
ジュリア「ん?なんでだよ?売れて、たくさんの人に自分たちの音楽を聴いてもらえて幸せなんじゃないのか?」
P「もちろん、音楽に関してはそうだろう。でも、問題はそこじゃない場所にあったんだよ」
P「バンドマンだって楽器を置けば一人の人間だ。当然、個人の生活がある」
P「それなのに毎日のように付きまとうマスコミ、記者、カメラ。プライバシーなんてあったもんじゃない。有名税なんて言葉、当人からしたらたまったもんじゃないだろうな」
ジュリア「…」
P「売れることが夢だったのに、夢が叶った先には...」
ジュリア「苦悩…か」
P「ああ。当時ボーカルの桜井さんは自身の不倫問題もあって本気で死にたいと思っていたそうだ。そんな精神状態の中で製作されたのが【深海】」
ジュリア「うわぁ…なんかすっごく興味出てきた。プロデューサーの喋りもやけに熱こもってるし」
P「それは嬉しいな。なんならCD貸そうか?」
ジュリア「いいのか?じゃあお願いしようかな」
P「ウィ、明日持ってくる。是非最初はシャッフルせずに通しで聴いてみてくれ。そんじゃここではこれを聴こうか」カチッ
~♪<深海>
https://www.youtube.com/watch?v=ChOc1tUFA1k
P「悲痛な歌詞がとても印象的な、このアルバムの最後を飾るにふさわしい名曲だと思う」
ジュリア「...」
P(聴き入っている…邪魔しないでおこう)
P「さて、続いてはジャケットの女の子が可愛いこれだ」つ【BOLERO】
P「まあジュリアのほうが可愛いんだけどな」
ジュリア「だから急にそういうこと言うな!......くぅ…///」
P(照れてるジュリアかわいい)
P「【BOLERO】は【深海】の翌年に発売したもので、【Atomic Heart】以降のアルバム未収録のシングルをすべて収めた豪華なアルバムだ」
ジュリア「Everything (It’s you)、シーソーゲーム、Tomorrow never knows…確かに知ってる曲が多いな」
P「しかーし、注目すべきはそれらの間にある曲たちなのだよぷぅちゃん!!」
ジュリア「その呼び方はやめろぉ!」
P(かわいい)
P「このアルバムも前作と同様に厭世観にあふれているんだが、【深海】では内向的な曲が多かったのに対して【BOLERO】には外向的で、攻撃的で、ロックな曲が多い」
ジュリア「ジャケットも寒色と暖色で分かれてるし、その2盤は対になってるのか」
P「その通り。桜井さん曰く、【深海】と【BOLERO】は3Dメガネの青と赤のようなものらしい。んじゃ、ここでは刺激的な曲を」カチッ
~♪<タイムマシーンに乗って>
http://www.nicovideo.jp/watch/nm16519721
P「社会を強烈に風刺した歌詞の中にテクニカルな韻踏みが散りばめられていて、とても面白い曲だ」
ジュリア「“わずかにあるマネーで誰かの猿真似”…ふふっ、よくこんな歌詞思いつくよな」
P「桜井さんは学生時代に落語研究会に所属していたらしいから、その経験が活きてるのかもな」