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沙織
20121101021213
優花里
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1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 12:53:16.22 ID:Zrv+fZVV0.net
沙織「あ……でも……ちょっときもちよくなってきたかも……」

優花里「ではもっと強くしますね」

沙織「おぉぉ!!アァー!!」

優花里「はい!!」ブゥーン

沙織「あぁはん!!そこぉ!!いぃ!!」

みほ「優花里さん、なにしてるの?」

優花里「西住殿。このハンディータイプの電気マッサージ器で武部殿お尻を解していました!!」

みほ「そうなんだ……」

沙織「ゆかりん!もっと!もっと!」

優花里「はい!!」ブゥーン

沙織「ゆかりぃぃん!!いひぃぃん!!!」

4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 13:09:50.81 ID:Zrv+fZVV0.net
優花里「いやぁ、武部殿は反応が良くて嬉しいです」

沙織「あれぇ?もうおわりぃ?」

優花里「まだやるんですか?流石に西住殿もいますし」

沙織「あと5分!5分でいいからぁ!」

優花里「しかし……」

みほ「あ。気にしないで」

優花里「そうですか?」

みほ「戦車の座り心地が良いとはいえないし、そういうマッサージも時には必要かもしれないから」

優花里「西住殿がそういってくださるのでしたら。えいっ」ブゥーン

沙織「おほぉぉ!!きくぅー!!!ゆかりぃー!!」

優花里「ここですか!?ここがいいんですか!?」

沙織「そこぉ!!そこだよぉ!!ゆかりぃー!!」

みほ「……」

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 13:16:57.05 ID:Zrv+fZVV0.net
優花里「ふぅ……。もういいですよね」

沙織「ん……もう……いいかも……」ビクッビクッ

みほ「……」

優花里「西住殿もどうですか?」ブゥーン

みほ「え!?いい!いい!!私のことは心配しないで!!」

優花里「そうですかぁ?西住殿こそこういうケアは大事だと思うんですけど」ブゥーン

みほ「と、とりあえず、マッサージ器のスイッチを切ろう。ね?」

優花里「あ、そうですね。すみません」

みほ「はぁ……」

沙織「みぽりん?顔赤いけど、どうしたの?」

みほ「え?そ、そうかな?そんなことないと思うけど……」

優花里「いや、赤いですよ。風邪ですか?風邪薬ありますよ。市販ですけど」

みほ「わ、私は平気だから!気にしないで!」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 13:25:44.95 ID:Zrv+fZVV0.net
優花里「そうですか。西住殿がそういうなら」

みほ「う、うん。ありがとう、優花里さん。心配してくれて」

優花里「いえ!西住殿の体調になにかあったら一大事ですから!!」

沙織「そうだよぉ。いつでもおかゆとか作ってあげるからね!」

みほ「うん。とっても嬉しい」

優花里「なんでもないならいいんですけど」

沙織「ところでゆかりん。このマッサージ器ってどこで売ってるの?アウトレットの中でも見たことないんだけど」

優花里「欲しいんですか?」

沙織「だってぇ、超いいじゃん!ぶるぶるするのたまんないよぉ!1人のときでもしてみたいし」

優花里「そうですか。他の誰でもない武部殿のためなら購入できる場所を教えてもいいんですが……」

沙織「ならおしえてよぉ!もったいぶらないでぇ!」

優花里「そうですねぇ……」

みほ「……」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 13:34:40.76 ID:Zrv+fZVV0.net
優花里「武部殿。今からいう注意事項を守っていただけるのでしたら、お教えします」

沙織「守る!!」

優花里「分かりました。では注意事項なんですが、これは飽くまでもマッサージ器なので、おかしな場所に使用すると大変危険なのです」

沙織「おかしな場所?たとえば?」

優花里「それは……」

みほ「あ、あの!」

優花里「はい?」

みほ「そ、そういうことは言わなくてもいいような……」

優花里「いえいえ!!大事なことですよ!!これは何も知らない武部殿には伝えなくてはいけません!!」

みほ「でも……あんまり……説明することでも……」

沙織「あれ?みぽりん、このマッサージ器使ったことあるの?」

みほ「ううん。ないよ」

沙織「あ、そうなんだ」

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 13:44:46.53 ID:Zrv+fZVV0.net
優花里「では、武部殿、その危険な場所なのですが」

沙織「うんうん」

みほ「あ、頭!!」

沙織「え?」

みほ「頭のことだよ。ほら、こんなに振動するのを頭のてっぺんに当てたら痛いから」

沙織「確かに!!それは危険だね!!でも、頭をマッサージするなら普通は揉むんじゃない?」

みほ「えーと、確か……毛穴を刺激することで、毛が生えてくるとか……きいたことあるような……」

沙織「あー!それね!!きいたことあるある!!確かにこれだけ振動するなら効きそうだよねぇ」

みほ「そうそう」

優花里「……西住殿」

みほ「は、はい!?」

優花里「流石です!!持っていないのに分かるなんて!!」

みほ「うん。ほら、車長は常に広い視野と先のことを考えていないといけないもの」

優花里「西住殿ぉ……かっこいいですぅ……」

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 13:51:04.55 ID:Zrv+fZVV0.net
沙織「じゃ、頭に使用するのはダメっと」

優花里「でも、もっと危ないところがあるんですよね……」

沙織「そうなの!?」

みほ「待って!」

優花里「なんですか?」

みほ「頭以外に危ないところはないよ!ないから!」

優花里「お言葉ですが、あるんですよ」

みほ「優花里さん……」

優花里「私もあの場所に使ったことで大変な目に……」

沙織「ど、どんなことになったの?」

優花里「一面水浸しになってしまって。そのとき布団を敷いていまして、もう布団が恥ずかしいことに」

沙織「水浸し?なんで水がでてくるの?」

みほ「わー!わー!あー!」

22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 13:58:36.22 ID:Zrv+fZVV0.net
沙織「もー、みぽりん、うるさいってぇ」

優花里「どうかしましたか?」

みほ「優花里さん、ちょっとこっちにきて」

優花里「なんでしょうか?」

みほ「(幾ら女の子同士でもそういうことは言わないほうがいいよぉ)」

優花里「(西住殿、顔が近いです……)」

みほ「あぁ、ごめんなさい」

優花里「しかし、取扱説明書には記載がないことなので、間違って武部殿が使ってしまったら、私と同じ目にあっちゃうんですよ?」

みほ「でも……それは……自己責任……みたいなところもあるから……」

優花里「確かにそうですが、それでも注意を促すのが使用者たる私の役目だと考えています」

みほ「でも……そのぉ……優花里さんの話が生々しくて……」

優花里「そうですか?では、どのように説明をしたらいいでしょうか」

みほ「使ってはいけない場所を説明するんじゃなくて、使っていい場所だけを説明するってどうかな?それならおかしな場所もいわなくて言いと思うんだけど……」

24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 14:05:43.03 ID:Zrv+fZVV0.net
優花里「なるほど。逆転の発想ってやつですね。流石です、西住殿!」

みほ「あ、ありがとう」

優花里「では、説明してきます!」

みほ「う、うん」

優花里「武部殿。これより、このマッサージ器を使ってもいい場所だけを説明します」

沙織「使っちゃいけない場所はどうなったの?」

優花里「気にしないでください!!」

沙織「えー?きになるよぉ」

優花里「いけません!!これからいう箇所にだけ使ってください。それ以外は何があっても責任はもてません!!」

みほ「うんうん」

沙織「ぶぅー。わかったよぉ。で、使っていいところはどこなの?」

優花里「丸い先端部を疲れた筋肉に当ててください。それ以外の場所には使わないでください」

沙織「それってさぁ、頭以外なら体のどこでもいいってこと?」

26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 14:12:00.87 ID:Zrv+fZVV0.net
優花里「まぁ、そうですね。でも、口とか骨に直接当たるようなところは避けてください」

沙織「はぁーい」

みほ「ふぅ……よかった……」

優花里「絶対に守ってくださいよ」

沙織「わかったって。それより、どこで買えるの!?ねえ、ねえ!」

優花里「それは……」

みほ「それは……?」

沙織「みぽりん?」

みほ「え?」

優花里「西住殿も欲しいのですか!?」

みほ「ち、ちがう!!ちがうの!!優花里さんがもったいぶるからつい……」

優花里「そうですかぁ。西住殿にも使ってほしかったんですけど」ブゥーン

みほ「そ、そうなの……?」

27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 14:19:43.19 ID:Zrv+fZVV0.net
沙織「うそー!!学園艦の中で売ってるの、これ!!」

優花里「はい。結構、分かりにくい場所にありますからね。看板も出てないですし。私は探険しているときに偶然見つけたんですけど」

沙織「へぇー。ゆかりんは物知りだね」

優花里「いやぁ、1人で遊ぶことに慣れてますからぁ」

みほ「……」

沙織「ねえねえ、今から買いにいかない!」

みほ「え?今から?」

沙織「いいよね!?」

みほ「う、うん……」

沙織「ゆかりんもいるし、オススメのとかあれば教えてよぉ」

優花里「いいですよ。種類も割りとありますからね。自分にあったのを見つけるのも大事なことだと思います」

沙織「よーし!!しゅっぱーつ!じゃなかった、パンツァー・フォー!!」

みほ「……お財布、お財布」

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 14:26:23.89 ID:Zrv+fZVV0.net
優花里「ここでぇーす」

沙織「ただのビルじゃない、本当にあるの?」

優花里「このビルの5階部分がお店になってるんですよ」

沙織「へぇー。そうなんだぁ。ま、とりあえずいってみよっか」

みほ「……」

沙織「あ、こっちのお店DVDって書いてある。レンタルショップまであるの?」

優花里「そうですけど、映画とか置いてなかったんですよね。ここ」

沙織「じゃあ何をがあるの?アニメとか?」

優花里「それは……」

みほ「優花里さん、優花里さん。こっちが非常階段」

優花里「え?はい、そうですね」

みほ「何かあったら大変だから、こういうのは確認しておかないと」

優花里「おぉー!!どんなときにも避難経路は確保する!!戦車戦術でも大切なことですね!!」

みほ「さ、上にいこっ」

31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 14:32:41.09 ID:Zrv+fZVV0.net
優花里「ここですよー」

沙織「ホントに看板出てないし、店の名前もないんだね」

優花里「不思議なお店ですよね。どうやって利益を出しているのか不思議です」

みほ「……」

沙織「自動ドアでもないし……。よいしょっと」ガチャ

みほ「わぁ……」

沙織「なんか、変な臭い……」

優花里「でも、癖になりますよ」

沙織「そうかなぁ」

みほ「わぁ……たくさんあるぅ……」

沙織「みぽりん、あんまりフラフラしちゃダメだって。他のお客さんもいるみたいだから」

みほ「あ、うん……そうだね……」

沙織「それにしても男性客ばっかりだけど……」

優花里「そんなことありません。女性のお客さんもよくみますよ。この前なんてカバさんチームのみなさんが全員で来ていましたし」

33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 14:42:47.76 ID:Zrv+fZVV0.net
沙織「マジ!?おりょうさんとかも!?」

優花里「はい。4人で楽しそうに商品を選んでましたよ」

沙織「そうなんだ……。じゃ、いっか。えーらぼっと」

みほ「色んな形のがあるんだ……」

優花里「これ一応、マッサージ器みたいなんですけど、サイズは小さめですよね。どこに使うんでしょうか」

沙織「パッケージには書いてないなぁ。極上の快楽をなんて書いてはあるけど」

優花里「携帯するのには便利そうですよね。このローターとかいうの」

沙織「なるほど。携帯用なんだね。あ、みてみて!指先ローターとかある!」

優花里「これは授業中なんかでも使えそうですね!」

みほ「確かに……」

沙織「これすごい!携帯音楽プレーヤーみたい!!」

優花里「おぉー。それにしますか?」

みほ「うーん。あ、奥にもなにかある」

34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 14:48:44.59 ID:Zrv+fZVV0.net
みほ「こんなにあったんだ……」

どんっ

みほ「あっ……すみません……」

桃「い、いえ、こちらこそ……すみません……」

みほ「あれ?」

桃「……」

みほ「あの、もしかして……」

桃「いや、人違いだ」

みほ「でも……」

桃「人違いだぁ!!!」ダダダッ

沙織「なになに?どうしたの?」

優花里「西住殿!!なにかありましたか!!」

みほ「え?あ、ううん。なんでもないよ。知っている人によく似た人がいただけ」

35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 14:55:24.94 ID:Zrv+fZVV0.net
沙織「そうなの?さっき大急ぎで出て行ったロングコートの人だよね?誰に似てたの?」

みほ「あの……副会長に……」

沙織「ってことは女性!?」

みほ「そうじゃないかな?」

沙織「やっぱり女の人もいるんだ」

優花里「だから、言ったじゃないですかぁ」

沙織「まぁ、それはそうと、ゆかりんのオススメはどれなの?」

優花里「私のオススメは勿論、このフェアリーシリーズですね」

沙織「これ?」

優花里「はい。電マの先駆け的な商品なんです。あ、電マっていうのは電気マッサージ器の略です」

沙織「ほうほう」

優花里「まぁ、このシリーズを買っておけば間違いはないですね」

沙織「そうなんだぁ」

みほ「そうなんだぁ」

39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 15:06:20.88 ID:Zrv+fZVV0.net
沙織「みぽりん、やっぱり欲しいの?」

みほ「え!?いや、知的好奇心を刺激されただけで……」

優花里「西住殿の勤勉な姿勢!!感服いたします!!」

みほ「あはは……」

沙織「でも、そのフェアリーシリーズっていうのもたくさんあってよくわかんないんだけどぉ」

優花里「そうですね。これが先ほど武部殿の臀部をブルブル震わせたベーシックな電マです」

沙織「あぁ、これだったね」

優花里「大きさなんかもありますし、デザインも違いますから。迷いますよね」

沙織「とりあえず、この普通のを買っておけばいいの?」

優花里「はい。で、それだけでは満足できなくなったときのためにアタッチメントなんかもあるんですよ」

沙織「おぉー!!なんかこっちもいっぱいある!!」

優花里「アタッチメントを付け替えることでまた違ったマッサージができていいんです。こういう棒状のアタッチメントが豊富にあるんですよ」

みほ「この形って……!!この形は……!!」

沙織「変な形だね。これで肩とかほぐれるの?」

41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 15:15:27.19 ID:Zrv+fZVV0.net
優花里「この太いやつなんて、Ⅲ突みたいですよ」

みほ「お姉ちゃんが使ってたやつだ……」

沙織「おぉー。これなんか二箇所あるよ」

優花里「サイズ的にはM3ですね」

沙織「すごいねー」

優花里「ふっふっふっふ。実はさらにすごいのがあるんですよ」

沙織「なになに!?」

みほ「どこにあるの?」

優花里「これです!」

みほ「なにこれ……椅子みたいなクッション……?」

優花里「ここに穴が開いていますよね」

沙織「うん。座ると丁度……大事なところに当たりそう……」

優花里「ここに電マを挿入してマッサージするらしいですよ」

沙織「どこを!?」

43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 15:20:46.44 ID:Zrv+fZVV0.net
優花里「位置的にはお尻でしょう」

沙織「なんだ。そっちか。まぁ、この位置だと大事なところかお尻の二択だもんね」

みほ「おぉぉ……」

沙織「みぽりん、どうしたの?」

みほ「え?これ、画期的じゃないかな?」

沙織「まぁ、座るだけでマッサージしてくれるわけだしね」

優花里「買いますか!!電マとセットで!!ちょっとお高いですけど」

みほ「うーん……ど、どうしよう……」

沙織「みぽりん、そんなに欲しかったんだ」

みほ「え!?あ、その……」

優花里「やっぱり、西住殿も疲れていたんですね!!言ってくれたら、私がマッサージしたのですが」

みほ「ご、ごめんね……。実は……電マにはあまりいい思い出がなくて……興味はあるんだけど……」

沙織「なにかあったの?」

みほ「まだ大洗に来る前のことなんだけど……」

47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 15:32:34.37 ID:Zrv+fZVV0.net
―1年前 西住邸―

みほ(作戦ノート、忘れちゃった。今日は大事なチームミーティングがあるのに……!またお姉ちゃんに怒られる)

みほ「……」ガチャ

みほ「誰も、いないよね……」

みほ「確かリビングに……置き忘れて……」

まほ「はぁ……はぁ……あっ……んっ……」

みほ「お姉ちゃん?」

まほ「な……!?」

みほ「な、なにしてるの!?あれ!?学校は!?というか、そ、その手にあるのは……!?」

まほ「これは……その……誰もいない時間ぐらいしか使う機会がなくて……」

みほ「学校に行かないで……そんなことを……」

まほ「……何が悪い!!私だって女の子だ!!」

みほ「わ、私の知ってるお姉ちゃんじゃない!!……うわぁーん」タタタッ

まほ「ま、待って!!みほ!!」ヴィーン!!!!

50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 15:43:40.51 ID:Zrv+fZVV0.net
みほ「そのまま電マを持ったお姉ちゃんに100メートルぐらい追いかけられたの」

沙織「……」

優花里「……」

みほ「それ以来、興味はあったんだけど、なんだか手にするのは躊躇って……お姉ちゃんみたいになったらどうしようとか色々考えて……」

沙織「これって……そういう使い方なの……ゆかりん……」

優花里「初めてききましたぁ。それよりも黒森峰のエースである西住まほ殿がそのようなことをしてたなんて……ショックですぅ……」

沙織「わかる……わかるよ、ゆかりん……」

みほ「え!?あれ!?あの……これって……そういうのじゃないの……!?」

優花里「いえ、私は純粋にマッサージ器だと考えていましたが」

みほ「で、でも優花里さんはそのいけない場所に使って水浸しにしたって……」

優花里「それはテーブルに置いてあった花瓶が床に落ちただけです。あのときスイッチをいれたままテーブルに置いてしまって、テーブルがブルブルーとなって」

みほ「それで花瓶が落ちて……水浸し……」

優花里「はい。西住殿はどのような状況だと考えていたのですか?」

みほ「……ごめんなさい」

53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 15:53:16.92 ID:Zrv+fZVV0.net
沙織「やめよう……。こんなの使うなんて……女の子失格……」

みほ「えぇ!?そ、そうなの!?」

沙織「そうだよぉ!!こんなの使うなんて痴女だよ!!痴女!!」

みほ「痴女!?」

沙織「あぁー!!おりょうさんとかカエサルさんとかも買ってたんだよね!?」

優花里「い、いえ、カバさんチームのみなさんで来店して商品を物色していたのを見ただけですので……買ったかどうかは……」

沙織「でも!!買った可能性は高いよね!?」

優花里「高いかもしれませんね」

沙織「うぅ……おりょうさんたちが……こんな卑猥なものを……」

みほ「ま、待って。沙織さん。ち、違うよ」

沙織「なにがちがうのぉ?」

みほ「だって、ほら、マッサージ器なんだよ?ほら、パッケージにもマッサージ器ってちゃんと書いてある」

沙織「それがぁ?」

みほ「お姉ちゃんは間違った使い方をしていただけ。本来の使い方は優花里さんが言っていた通り、筋肉をほぐすためにあるんだよ。だから、このマッサージ器を否定しちゃダメだと思う」

55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 16:02:17.75 ID:Zrv+fZVV0.net
沙織「あ、そっか。確かに」

みほ「で、でしょ?このマッサージ器自体は卑猥なものでもなんでもないよ」

優花里「そうですね。戦車だって普通の車では走行不能な悪路を進み人命救助をすることもあります」

みほ「そうそう。それ」

沙織「使う人次第なんだね」

みほ「そうだよ、沙織さん」

沙織「ごめんね、みぽりん。私が間違ってたみたい」

みほ「そんな。私のほうこそ、おかしな話をしたばっかりに」

沙織「よし。買っちゃう。このフェアリーシリーズの電マ!」

みほ「よかったぁ。私も買おうと思ってたんだ」

沙織「そうなんだ。だったら一緒に買おうよ、みぽりん」

みほ「うんっ。沙織さんと一緒なら買える」

沙織「じゃ、レジまでパンツァー・フォー!」

みほ「おー」

57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 16:10:42.37 ID:Zrv+fZVV0.net
左衛門佐「やはり時代はたまご型!!このキュートな造型がたまらない!!」

エルヴィン「いやいや、ここは指にはめることができる装着タイプを」

カエサル「可愛さ重視!!癒しの肉球ローターだ!!」

おりょう「どんなところからでも悪戯が可能な無線リモコン式バイブぜよ」

左衛門佐・エルヴィン・カエサル「「それだぁ!!!」」

優花里「カバさんチームのみなさんですぅ。声をかけましょうか?」

みほ「ダメ!」

優花里「え?」

みほ「優花里さん、それだけはダメ」

優花里「わ、わかりましたぁ」

沙織「……みぽりん?」

みほ「ほら、別にいやらしいことに使う感じはしないから。大丈夫、大丈夫。みんな健全」

沙織「それもそうだね」

優花里「レジはこっちですよぉ」

59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 16:18:55.90 ID:Zrv+fZVV0.net
「ありがとうございましたー」

沙織「おぉ。買っちゃったぁ、電マぁ」

みほ「ついに……ついに……」

優花里「家に帰って早速使ってみます?」

沙織「そうだね!それじゃ、みぽりんの家にもどろっか」

みほ「え!?あ、うん……そうだね……」

沙織「あれ?なんか都合わるい?」

みほ「ううん!そんなことないよ!!」

優花里「では、戻りましょうか」

みほ「うんっ」

杏「大量、大量」

みほ「会長……!?」

優花里「わぁ!?なにしてるんですか!?」

杏「ん?あぁ、このレンタル店ちょーいいの揃ってるから、よくくるんだよねぇ。三人は何してたの?」

62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 16:26:50.94 ID:Zrv+fZVV0.net
みほ「あ……その……」

優花里「電マを購入したいと武部殿と西住殿が仰るのでここに来ていたんです」

杏「ふぅーん。電マを」

沙織「べ、別にいやらしい目的で使ったりはしませんから!!勘違いしないで!!」

杏「なんにも言ってないじゃん。でもまぁ、使うなら、このDVDでも見ながら使ったら?ほいっ」

みほ「こ、このディスクは……?」

杏「電マと一緒に見れば効果抜群間違いなーし」

みほ「ま、まさか……!!これが……!!あの……!!」

優花里「ダメですよ!!又貸しになります!」

杏「あぁ、そっか。じゃ、こっちで」

優花里「こちらはなんですか?これもレンタルのだったら……」

杏「それは今、買ったやつだから貸してあげる。ここ販売もしてっからさ」

みほ「買ったんですか……!?」

杏「うん。たまに買うよー。やっぱり気に入ったのは手の元に置いておきたいんだよねぇ」

63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 16:33:53.21 ID:Zrv+fZVV0.net
みほ「買っていいんですか!?」

杏「なんで?別に犯罪じゃないし」

みほ「……そうかもしれないですけど」

沙織「ここって映画とは置いてないんですよね?」

杏「うん。そういう店じゃないからね」

優花里「一体、どんなものを借りたのですか!?」

杏「さぁ、目に付いたやつを借りてるだけだし」

沙織「衝動買いですか」

杏「そんなとこだねー。いやぁー、ここはホントいい店だよ」

みほ「優花里さん、沙織さん……」

沙織「どしたの?」

みほ「急用を思い出したから……その……今日は……ここで……」

優花里「えー!?そうなのですかぁ!?残念ですぅ。これから私のマッサージを西住殿に受けて欲しかったのですが……」

みほ「ごめんね。それじゃ、また明日!!」

沙織「あ、うん!みぽりん、バイバーイ。……どんな用事だろう」

65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 16:38:59.59 ID:Zrv+fZVV0.net
杏「二人はこれからどうするの?」

沙織「どうするといわれても……」

優花里「行くところがなくなってしまいましたぁ」

杏「路頭に迷ったわけかぁ。よぉーし、なら。私の家に来る?」

沙織「え?いいんですか?」

杏「1人で見るより戦車道の仲間と一緒に見るほうがいいからね」

優花里「おぉ!確かにその通りですぅ!!」

沙織「なんで?」

優花里「色んな意見を出し合ったりできるからですよ」

杏「そうそう」

沙織「どういうものなんですか?」

杏「ま、うちにおいでよ。見せてあげるからさ。電マも一緒だと臨場感でるんだよねぇ」

優花里「もしかして、お尻に当てるんですか?」

杏「お!わかってるねぇ。そうそう。戦車に乗ってる感じがでていいんだよね」

66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 16:46:07.87 ID:Zrv+fZVV0.net
角谷宅

『うてー!!!』ドォォォン

杏「おぉぉ……ぶるぶるするぅ……。秋山ちゃん、もっと強くできる?」

優花里「はい!」ブゥーン!!!!

杏「んほぉん……!!あぁ……!!」

沙織「あの……これって……」

杏「これ?市場には絶対に出回らないはずの軍隊の極秘訓練映像。戦車道をやるからには本物に動きとかをみないとね」

優花里「中々犯罪チックな映像ですけど、戦車マニアにはたまらないんですよね」

杏「で、電マをお尻に当てながらみると……」

優花里「はいっ!」ブゥーン!!!!

杏「あぁぁん……まるで戦車にのっているかのような……かん……かくにぃ……なるぅ……」

沙織「なんか、意味あるんですか?」

杏「ないけど、気分だよ。秋山ちゃん、最大で」

優花里「はいっ!!!」ブィーン!!!!!

杏「はぁぁん……いぃ……ぶるぶるするぅ……!!」ビクッビクッ

68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 16:53:19.27 ID:Zrv+fZVV0.net
西住宅

みほ「……」ブゥーン!!!

『右へ転回!!』

みほ「……」ブゥーン!!!

『うてー!!』ドォォン

みほ「……」ブゥーン!!!

みほ「私……なにしてるんだろう……」ブゥーン

みほ「優花里さんも沙織さんも会長も……みんな……おかしなことなんて何も考えてなかった……」ブゥーン

みほ「私……これだと……痴女……」ブゥーン

みほ「お姉ちゃんと同じ……痴女……」ブゥーン

みほ「副会長もカバさんチームも……きっと違う……私がただから回りしてただけ……」

みほ「うぅ……」

みほ「変わらなきゃ……このままじゃ……エッチなままじゃ……いけないよね……!!」

みほ「戦車の勉強しよう」

『撃てー!!』ドォォン

71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 17:00:33.20 ID:Zrv+fZVV0.net
翌日

みほ「会長。これ」

杏「おー。どうだった?」

みほ「とっても勉強になりました」

杏「そう。そりゃよかった」

みほ「……色々、すみませんでした」

杏「なんのなんの」

沙織「みぽりーん。ほら、格納庫いこうよ」

みほ「うん」

優花里「五十鈴殿も冷泉殿も待っていますよ」

みほ「うんっ!急がなきゃ!」

優花里「武部殿。結局、あのあと電マは使ったんですか?」

沙織「え?あ……うん……ちょっとだけね……」モジモジ

優花里「顔が赤いですよ?風邪ですか?」

72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 17:05:41.93 ID:Zrv+fZVV0.net
演習場

みほ「カバさんチームはあんこうチームを追って来てください」

エルヴィン『りょうか……いぃ……ん……』

みほ「どうしたんですか?」

エルヴィン『い、いや……少しむせた……だ……け……!』

みほ「そうですか?」

エルヴィン『こら!やめろ!バレるだろ!』

カエサル『口答えか?』

左衛門佐『スイッチ、オン』

エルヴィン『おぉ……あぁ……やめて……授業中だぞぉ……』

おりょう『次は私!私がやるぜよ!!』

左衛門佐『まぁまぁ、順番だから』

みほ「なにしてるんだろう……?」

73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 17:13:06.30 ID:Zrv+fZVV0.net
杏『こちらカメぇ。私たちはなにすればいいのー?』

みほ「はい。カメさんチームはそのまま待機を」

杏『了解ぃ』

柚子『あぁあああ……ひぃぃ……あぁぁ……!!』

みほ「どうかしましたか?」

杏『いやぁ。なんでもないよぉ。気にしないでぇ』

柚子『桃ちゃ……ん……もう……だめだよぉ……』

桃『桃ちゃんと呼ぶな!!これは昨日買った新製品だ!!ここでしか試せないだろう!?』

柚子『ちょっと……!!ひゃぁぁ……!!!せいと、かいしつでぇ……!!』

みほ「あの……」

杏『気にしないで。戦車乗ってるとぶるぶる震えるから、それで変な声がたまにでちゃうんだよね』

みほ「そうですか。そうですよね」

杏『そうそう』

桃『こうしてやる!!こうしてやる!!!』

柚子『あぁぁぁ……!!!らめぇぇ……!!』

77: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/10/06(月) 17:23:39.96 ID:Zrv+fZVV0.net
桂利奈『アァ……アイィィィ!!!!』

梓『沙希ちゃん!!桂利奈ちゃんになにしてるの!?』

優季『わぁ、桂利奈ちゃん。水浸しだよぉ?』

みほ「ふぅー……」

優花里「西住殿。空を見上げてどうしたのですか?」

みほ「私は変わったの。もうおかしな想像はしないって。私は痴女じゃないから」

優花里「はぁ……」

みほ「カバさんチームとカメさんチームはきっとくすぐりあっていただけだし、ウサギさんチームもそれは同じのはず」

優花里「そうですか」

沙織「はぁぁ……いぃ……これぇ……ぶるぶる……するぅ……これは……しゅごいぃ……」

麻子「沙織、何をしているんだ?」

みほ「みんな健全に、真摯に、戦車道と向き合ってる。それは絶対だから!」

優花里「勿論ですよ!!西住殿!!さぁ、始めましょう!!」

みほ「では、訓練を開始します!パンツァー・フォー!!」


END