薔薇乙女のサンクスファーザー・リベンジ
- § 主な登場人形紹介
真紅 究極少女アリスのパワーを持ったローゼンメイデン第5ドール。ウナギを何よりも優先する。
雛苺 ラリっているとしか思えない第6ドール。食う、寝る、排泄するをノータイムで行う。
翠星石 人見知りで小動物系な第3ドール。小動物系と言っても野獣である。
蒼星石 意識高い系な第4ドール。最近、特撮にも興味がある。
水銀燈 最凶の逆十字を捺された第1ドール。大体いつもお腹を空かしている。
金糸雀 人生隙だらけな第2ドール。アホウドリよりも簡単に捕まえられる。
珪孔雀 女子力高めな第8ドール。真面目にボケたおす体質。
雪華綺晶 大ジュンの幸せなお人形な第7ドール。主食はアロマキャンドル。
薔薇水晶 フェイク。槐と温泉旅行を満喫しているため今回はお休みです。
- § 桜田ジュンの部屋
蒼星石「やあジュン君、借りていたベルセルクの13巻を返しに来たよ」
ジュン「ありがとう。わざわざ持ってこなくても、何かのついでで良かったのに」
蒼星石「いやいや、久しぶりに翠星石達の顔も見たかったから。それはそうと…」
翠星石「お父様！ お父様！ お父様ァアアアアッーーー！」ジタバタ
雛苺「うにゃにゃにゃにゃ！ お父様ー！ おおお、お父様ぁー！」ジタバタ
真紅「お父様ァー！ オーッ！ オトァアー！ オアアアアアッーーー！」ごろごろ
蒼星石「どうして三人とも悶絶してるの？ nのフィールドを介した高度な精神攻撃を受けてる？」
ジュン「いや…。あれは父の日が迫ってきているにも関わらず
特に何もすることが思いつかないから、取りあえず『お父様』って叫び回っているだけだ」
蒼星石「それって何の解決にもならないどころか、最悪のヒステリーじゃあないか」
翠星石「うわああああああーーーーっ！ 以前の父の日に翠星石は留置所に居たせいで（※）
お父様からの心象が最悪レベルですのに、挽回方法が思いつかないですぅー！！」
※ 薔薇乙女達のノー・マネー・ノー・ファーザーズ・デイ及びサケとクスリに溺れる翠星石参照
真紅「逆に考えるのよ翠星石。留置場でもいいさと考えるの。You、お父様と一緒に牢屋に入っちゃいなよ」
翠星石「真紅はチビ人間と牢屋でバレンタイン過ごしたことがあるから（※）
そんな風に言うですが、お父様を牢屋にぶち込む方法だなんて無いですよ！」
※ ジュンと真紅のハッピーバレンタイン参照
真紅「お父様のネグレクトぶりは、出るとこ出れば結構な問題になるでしょ。
nのフィールドにもいつの間にか警察ができてるし。アリスゲームも実際、暗黒非合法だわ」
蒼星石「でも、この間ラプラスの魔にアリスゲームの闇について問い詰めてみたら
『不適切だったかもしれませんが違法ではありません』って言ってたよ」
雛苺「ラプラスの魔の言うことを信じるだなんて良くないのよね蒼星石」
蒼星石「いや、まあ…それはそうだけども」
ジュン「そもそもアリスゲームに合法も違法もないと思うが…」
翠星石「違法だとしても父の日にお父様を刑務所送りにしたくないです！ お父様には喜んでもらわないと、です」
雛苺「みょわわわっ！ ヒナもお父様の喜ぶ顔が見たいけど、あの人は顔が無いのーーー！」ジョワァー
ジュン「失禁してるぞ雛苺。もう最近、お前ガバガバじゃねーか。いっぺん、病院行くか？」
ボス猫「にゃおおおっーーー！」シュバッ
ジュン「ッ！？」
真紅「えっ！？ ネ、ネコが突然の乱入！？」
翠星石「ご近所のボス猫さん！？ チビ苺のお友達の…！」
ボス猫「にゃおお！ にょおおおおっ！」ズズー
蒼星石「雛苺の漏らした尿を飲んでいる！？」
雛苺「うぃ、ネコさんとヒナはおもらしでWIN-WINの関係を築いたの。もう、これで多い日も安心なのよ」
翠星石「え？ 何ですかそれは？ コワイですぅ！」
雛苺「昔のTHEレースで砂漠横断した時も、陰ではこうしてネコさんに水分補給していたのよね（※）」
※ SIMPLEアリスゲームTHEレース参照
ボス猫「にゃぉお～ん。にょおおうん」
ジュン「マジで！？」
雛苺「そして今では時々、ネコさんじゃあなくて雪華綺晶がヒナのお漏らしを飲みに来る時もあるのよ」
ジュン「マジで！？」
真紅「流石の私もそれは引く」
翠星石「所詮は白薔薇も獣ということですか…」
蒼星石「ともかく、全体的に桜田メイデンは色々とひどすぎる迷走ぶりだね」
翠星石「一人だけ涼しい顔しているですけど、蒼星石はちゃんと準備できているんですか！？ 父の日の！」
蒼星石「勿論、桜の盆栽を送ろうと思っている。ちょうどお父様の顔の穴に収まるぐらいのミニサイズを。葉桜だけど」
雛苺「あやややややや！ なんとも素敵なプレゼントなのー！ もうMVPは蒼星石以外に考えられないの！」ジョビジョバー
ボス猫「にょおおっーー！」ゴクゴク
ジュン「……」
真紅「蒼星石、その桜の盆栽を私達との連名のプレゼントということにできない？」
蒼星石「無理。もう配送の手配を済ませちゃったから」
翠星石「ぬあああっー！ 蒼星石ぃ！ そういうことする前に翠星石だけにでも一言ぐらい連絡をですね…！」
蒼星石「え？ 連絡したよ、レンピカに頼んで。でも、その時に翠星石は返答で
『盆栽なんてジジ臭いのより、もっと凄いプレゼントを翠星石は考えるですぅ』…って」
翠星石「…マジで？」
蒼星石「マジで」
翠星石「翠星石が本当に言ったです？ そんな事を？」
蒼星石「そうだよ」
雛苺「うにょらーーー！ 翠星石は自らに与えられたチャンスを踏みにじり唾を吐くゲス乙女なの！」
真紅「あなたって本当に最低のクズね翠星石！」
翠星石「そ、そこまで言わなくても…ですぅ」
蒼星石「それはさておき、まだ日時に余裕はあるんだし頑張ってみたら？」
真紅「頑張る～？」
翠星石「出たですよ、何でもかんでも出来ちゃう乙女の無責任な『ガンバレ』発言が」
雛苺「薔薇乙女がみんな蒼星石と同じレベルだと思わないでほしいのよね」
蒼星石「そ、そんなつもりは！ みんななら何とか出来ると信じているからであって…」
ジュン「蒼星石…、残念ながらこいつらの気力と根性はかなり腐ってしまっているんだ」
蒼星石「そんな！？ まさか！」
ジュン「蒼星石の考える最悪よりも、さらに斜め下どころか螺旋を描いて下降中なんだ」
蒼星石「現在進行形で性根がダウングレード中！？ このままだと、どうなってしまうんだ！？」
翠星石「さぁて？ どうなるんですかねぇ…？ きっしっし…」
真紅「完全なる虚無が待ち構えているに違いないわ」
雛苺「乙女のブラックホールや～」
ジュン「ダラダラ自堕落な生活しているだけで虚無に到る！？ 怖ッ！」
翠星石「大体ですね！ 蒼星石が早め早めにこういう対応をするから悪いんです！」
蒼星石「へっ？」
真紅「そうね。蒼星石のせいで私達が時間通りの対応をしても、何か評価が低くなってしまう」
雛苺「ヒナ達の頑張り損なのよね」
蒼星石「いや、それは僕が悪いわけでは…」
ジュン「分かってきただろう蒼星石？ 三馬鹿はこうなんだ。自分達の評価を上げるより、他人の評価を下げようとする」
蒼星石「何て最悪な乙女達…、クレイジーの一言だよ」
真紅「いつまでも蒼星石と押し問答していては埒が開かない。そろそろ行動しなくては」
翠星石「ですね、ウォーミングアップも済んでるです」
ジュン「さっきまで叫んで転げ回っていたのはウォーミングアップだったのか」
雛苺「ヒナもスッキリして、サッパリしたの」チョロロロ
ボス猫「にょぉおうん」ペロペロ
ジュン「残尿、残尿！ まだ漏れてるぞ雛苺」
翠星石「それで行動って、具体的に何をするですか真紅？」
真紅「蒼星石の父の日への対応がチョッパヤなだけで、まだ燻っている薔薇乙女もいるはず」
雛苺「つまりプレゼント準備中の姉妹に頼み込んで、連名させてもらうって作戦なのよね」
真紅「その通りだわ雛苺。理解の早い子は好きよ」
翠星石「ほほう、自らの手は煩わせずに最大限の利益を得る…上策ですね」
蒼星石「文句だけは綺麗だけど、よく考えると最悪の発想だ」
真紅「善は急げよ。そぉれ、乗り込めー！」ダバダバ
雛苺「うぇええーい！ シュッパツしんこー！」ダバダバ
翠星石「フゥー！ どの姉妹から攻めちゃるですか～」ダバダバ
蒼星石「すっごく心配だから、僕もついていくよ！」ワタワタ
ジュン「うーん、いつものパターンでみんな出て行ってしまった。いつもの駄目なパターンだ。
真紅達が成功する未来が少しも見えない。父の日のためのプレゼントを通販で探しておくか…」
ボス猫「ふにゃぁ～ご」ゴロゴロ
ジュン「ん？ お前は残ってくれるのか。優しいネコだな」ナデナデ
ボス猫「にゃうう～ん」ペロペロ
ジュン「ははは、手を舐めるなよ。くすぐったい」
- § nのフィールド・箱庭お茶会広場
水銀燈「お父様ァー！ オーッ！ オトァアー！ オアアアアアッーーー！」ごろごろ
金糸雀「水銀燈、落ち着いてかしら！」
珪孔雀「そうです水銀燈お姉様、喚いても何の解決にもならないんだから」
雪華綺晶「お父様に特に愛憎深い黒薔薇のお姉様は父の日へのプレッシャーも相当だとは言え、見苦しいですわ」
水銀燈「な、何よぉッ！ あんた達だけ澄ました顔しちゃって！ 私と同じで父の日ノープランのくせに！」
金糸雀「いや、だからそれをどうしようかみんなで話し合うのが今日のお茶会の目的で…」
雪華綺晶「お姉様が突然、発作的に暴れるから議論が進まないんですわ」
水銀燈「……」
珪孔雀「一旦、場の空気を変えるためにも席を一つずつズレて移動しませんか？ お姉様方」
金糸雀「そうね、席替え席替え！ 気分を新たにナイスアイデアを生み出すかしら。ほら、水銀燈」
水銀燈「…ふぅ、悪かったわねアンタ達。今は少し落ち着いた」ペコリ
金糸雀「ッッ！？」
珪孔雀「水銀燈お姉様が…！？」
雪華綺晶「素直にゴメンナサイした…ですって！？」
水銀燈「その『クララが立った！？』みたいな驚き方やめて」
？？「ムッハハハハハ！ ザマぁないのだわ水銀燈！」
？？「最凶の逆十字=サンも丸くなったものですねぇ！」
？？「無様に転げまわってみっともないったらないの！」
水銀燈「だ、誰！？」
真紅「『だ、誰！？』と聞かれたら！？」
翠星石「答えてあげるが世の情け！」
雛苺「雛苺！」
真紅「真紅！」
翠星石「翠星石！」
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- ：-：2016/06/16(木) 19:14:12
- えぇ…(ドン引き)
それにしても銀姉様のハイスペックぶりよ
- ：-：2016/06/16(木) 19:42:31
- >翠星石 人見知りで小動物系な第3ドール。小動物系と言っても野獣である。
ラーテルかな？（FarCry4で猛威をふるいまくったアレ）
- ：-：2016/06/16(木) 19:52:31
- あくまでこれをローゼンメイデンと呼ぶか
- ：-：2016/06/16(木) 20:01:31
- JUMの部屋がもはやある種の収容施設になってる…
「ここは、薔薇乙女センター。
アリスゲームが終わってしまって、おかしくなってしまったかわいそうなお友達が大勢いるんDA。
でも、みんなくじけずに明るく元気に暮らしているんDA」
- ：-：2016/06/16(木) 20:20:00
- 蒼星石「ともかく、全体的に桜田メイデンは色々とひどすぎる迷走ぶりだね」
お前が言うなと言おうとした口を思わず閉ざすほどの迷走ぶりだった。
- ：-：2016/06/16(木) 20:32:00
- おれも雛苺ちゃんのしょんべんを飲み尽くしたいゾ（ノンケ）
- ：-：2016/06/16(木) 20:52:41
- もうSLPYはちょぼ先生の虜ですね…
- ：-：2016/06/16(木) 21:28:58
- ゴクゴクじゃないよ
JUMくんの部屋、尿溜まりだらけになってる・・・
- ：-：2016/06/16(木) 22:06:45
- おいしい尿ですか？
薔薇乙女の尿は実際安全で依存性などはいっさいありません。高くはない。
- ：-：2016/06/16(木) 22:46:47
- 「な～んてね」の後に「そーですぅ」を入れて欲しかった…
