「スター・ウォーズ」史上最も珍妙な宇宙船11選
なぜこんなものを……?
スペース・オペラ「スター・ウォーズ」の世界にはさまざまな宇宙船が登場します。ミレニアム・ファルコンや、X-ウイング、スター・デストロイヤーなど、一度見たら忘れられないカッコいいものもありますが、中にはへんちくりんな宇宙船もたくさんあるんです。
そこで今回は「スター・ウォーズ」に登場する、特に珍妙な宇宙船を11隻ご紹介します。
11. CF9クロスファイア・スターファイター
エピソード4の「ヤヴィンの戦い」から130年後くらい(この時代は「レガシー時代」と呼ばれる)に登場したこのクロスファイアは、銀河連合自由同盟の主要なスターファイターでした。あの伝説のローグ中隊でも使われた機体ですが、その姿はまるでX-ウイングを酔っ払いがデザインし直したかのよう。
X-ウイング・スターファイターと同じく、4つの翼の先にレーザー砲が備わっており、そこから敵に向かって交わるようにレーザーが放たれるために「クロスファイア」という名称になっています。ある意味、第二次世界大戦のプロペラ式戦闘機から翼や操縦席後ろを引っこ抜いたようにも見えますが、幸いなことにレーザーのついた翼部分はぐるぐる回ったりはしません。
10. TIEヴァンガード
どう見ても整備不良か事故によってソーラーパネルが曲がったようにしか見えません。もしかすると、敵にそう思わせて攻撃の優先順位を下げるのが目的だったのかもしれませんが、一応これは偵察に特化した機種であり、パネルが曲がっているのは偵察用スキャナの邪魔にならないようにするため。
そう聞いても、やっぱり壊れているようにしか見えない……。
9. E-ウイング
反乱同盟軍はアルファベットの形の戦闘機を作るのが大好きなようです。映画の旧三部作に登場しただけでも、A、B、X、Y-ウイング・スターファイターが登場します。こちらはシリーズの拡張世界の中で帝国が没落して間もなく登場した、重装備の護衛用の機体です。
X-ウイングを置き換えるべく導入したE-ウイングは、基本的にはX-ウイングのSフォイル(稼働する4枚の翼)の上の二組を取り払った形となっています。こうすることで、上から見ればアルファベットの「E」の形となるわけです。X-ウイングだって翼を広げていようがいまいが上から見ると「E」の形をしていますけどね。
E-ウイングの初期バージョンには武器システムに問題があったため、多くの新共和国パイロットたちは結局X-ウイングを使い続けたようです。
8. プレデター・ファイター
こちらもレガシー時代の拡張世界からのもの。TIEファイターのコックピットを引っこ抜いて、両脇に葉っぱを生やしたかのような形状をしています。銀河連合自由同盟のパイロットたちからは「目玉」と呼ばれていたこの機体ですが、多くの帝国パイロットからは嫌われていたようです。
可動式の翼はもろかったため破損が多く、コックピットは目視が難しい形となっていました。一直線にこちらへ向かって飛んできた場合は通常のTIEファイターよりもシルエットが大きいですし、戦闘機のデザインとしてダメなんじゃないかな、これ。
7. ジオノージアン・ソーラー・セーラー
エピソード2で登場した、ドゥークー伯爵が乗った優雅な船ですが、現実世界でも宇宙船の推進に考えられている太陽帆を採用しています。
どう見ても戦闘には向かないこの船は、「貧乏人どもよ、私の豪華なヨットを渇望のまなざしで見るがよい」感にあふれていて、舌を打つような音でコミュニケーションをとるジオノージアンが作っているせいか、この船の正式名称もヘンテコな「プンウォーカ116級恒星間スループ」(Punworcca 116-class interstellar sloop)という名前です。
6. ワールド・デヴァステイター
もともとは巨大な「造船工場」船、リヴァイアサンとして知られていた船だったものを、銀河帝国亡き後の自暴自棄気味の宇宙船デザイナーがそれを破壊目的にも使えるよう改造したもの。
宇宙船を作るための道具やら、超巨大なトラクタービームを腹部分に備えており、ゆっくりと惑星に降りて行って、トラクタービームで人でも建物でも天然資源でもなんでも吸い込んで、それらを資源に変えて船を作ります。
なんだか町がそのまま飛んでいるかのような形は、映画「エイリアン」のノストロモ号のけん引する鉱物精製施設部分みたいな雰囲気。
なお、インペリアル級スター・デストロイヤーにも「デヴァステイター」という名前のものがありますが、それは「新たなる希望」の冒頭でレイア姫の乗るコレリアン・コルベット「タンティヴIV」を捉えていた機体で、ワールド・デヴァステイターとは全くの別物です。
5. K-ウイング
また出たよ、アルファベット戦闘機……。この重装備の戦闘爆撃機は18ものさまざまな攻撃用装備が搭載できる、詰め込みすぎな宇宙船です。
たぶん一番の問題は「K」に見えないことでしょう。それとも反乱軍は、帝国軍パイロットが「お、今度の反乱軍機は……これなんてアルファベットなんだろう?」と考えている間に撃ち落とすといった作戦を思いついたのでしょうか?
4. TIEディフェンダー
1994年の名作フライトゲーム「Star Wars: TIE Fighter」に登場し、のちにレゴ化(8087)もされているTIEディフェンダー。紙の上ではTIEファイターの正当な進化版となっており、TIEファイターには搭載されていないハイパードライブやシールドが標準装備されているほか、武装も強化されています。
でも見た目は誰かがTIEインターセプターのプラモデルを間違えて組み立てて、1つ余分に羽を引っつけたみたい……
3. アレフ級スターファイター
残念ながらアレフ級スターファイターの画像はありませんが、日本版が発売されなかった小説「Legacy of the Force」シリーズの、Aaron Allston著「Betrayal」に登場するスターファイターです。Wookiepediaの説明を訳すと、とんでもなくヘンテコな形の戦闘機だと想像できます。
ニックネーム「トゥイー」からもわかるように、アレフ級はトワイレックの頭部に似た2本の長く先が細いドライブユニットがボール型の運転席ポッド後部から伸びています。
TIE/LNスターファイターのものにも似ていますが、より大きくなっているのです。この戦闘機の不格好な見た目にはほかにも、操縦席の両脇にクアッド・レーザー・タレットが突き出ており、まるでイヤーマフにも似ています。
これらのタレットは操作に問題があり、即座に反応できなかったり、すべて同時にジャムってしまったりすることもあるのです。
トワイレックは、ジャバ・ザ・ハットの執事ビブ・フォーチュナや、青色のジェダイ・マスター、アイラ・セキュラなどで知られる、頭の後ろから2本の触手の伸びた種族。
もしかしたら「スター・ウォーズ 反乱者たち」に登場するヘラ・シンドゥーラの頭が宇宙に浮かんでいる様子をイメージすると当たらずとも遠からず、でしょうか。
アレフ級はレーザー・タレットの問題のほかにも、信頼性の低さと操縦のむずかしさが問題となっており、見た目のダサさと相まって、まさに宇宙のごみくずといえるでしょう。
2. サン・クラッシャー
金色のアイスクリームコーン型宇宙船。
ひどい見た目とは裏腹に、その装甲はデス・スターのスーパーレーザーをも偏向することができ、戦闘機サイズながらもハイパードライブも装備しています。攻撃力はデス・スター以上で、1つの星どころではなく、1つの星系を丸ごと破壊できるレゾナンス(共振)魚雷を放つのです。
こんなのが一機あれば銀河の支配なんて簡単。でもちょっとやりすぎたと気づいたのか、この機体の創造主である小説家Kevin Andersonは、ジェダイ・パダワンのキップ・デュロンにサン・クラッシャーを操縦させ、ブラックホールに突っ込みます。このあたりは日本語版も存在する「ジェダイの末裔」以降、数作品続く小説シリーズ「ジェダイ・アカデミー」で読めるので、ぜひチェックしてみてください。
1. TIEエクスペリメンタルM1
TIEディフェンダーを作ったあとでプラモデルキットを見返したら、TIEファイターの操縦席が2つあるけど、羽が1つしか残ってなかった……無理やり作ったらこうなりました……と言われても違和感のない、悪夢のようなTIEファイターの仲間。ゲーム「Star Wars: X-Wing Alliance」に登場しています。
これはさすがに手を抜きすぎでしょー!
Top Image by TIE Defender Art from Star Wars the Roleplaying Game: Starships of the Galaxy, by Ron Lemen.
source: Wikipedia, Google, Wookieepedia
- スターウォーズ USAディズニーストア限定 ダイキャストビークル TIEファイター / STAR WARS Disney Store DIE CAST Vehicle TIE FIGHTER
- US Disney store
- トミカ スター・ウォーズ SC-02 スター・カーズ BB-8 スクーター
- タカラトミー