法律によってつぶされた素晴らしきファンメイドのゲーム6選
残念ですが、どれも非公式ですからね……。
シリーズが何作も出ている超有名ゲームについて、続きが気になったり、自分でその後の展開を妄想したりというのはよくあること。
そして、ゲーム開発の技術を持っていると、いわゆるファンメイドのゲームを作ってしまうツワモノが出てくるものです。そんな作品の中でも、権利の問題で制作を中止せざるを得なかったものがあります。
今回は、そんな経緯でつぶされたファンメイドのゲーム6選をご覧いただきます。どうぞ!
ZoominGamesがまとめた動画では、法律によってつぶすにはあまりにも惜しいタイトルが紹介されていました。以下の6本です。
「ゼルダの伝説:30年に捧ぐ」
発売から30周年を祝うべく、初代「ゼルダの伝説」を斜め上から見下ろす3Dにしたブラウザー用ゲーム。しかし、内容が完全に元のゲームのままだったので、リリースから数日後には任天堂からお手紙が届いたのでした。
「クロノ・トリガー2」
「クロノ・トリガー」と「クロノ・クロス」のストーリーを包括する続編で、開発に5年を要し、プレイ時間は35時間、そして10種類ものマルチ・エンディングを用意した超大作に仕上がったのですが……2009年にスクエニの弁護士から取り下げを求める通知が来てしまいました。
他にも「クロノ・トリガー」のファンメイド・ゲームはいくつもありましたが、すべてつぶされてしまいました。
「ファイティング・イズ・マジック」
「マイリトルポニー」ファンのコミュニティーは巨大かつ根強いもので、そのアニメを題材にした格闘ゲームが「ファイティング・イズ・マジック」です。これは乳ガン研究基金に使用する2千万円の寄付を募る大義名分があったものの、ハズブロ社からのお許しは得られず……。
しかし、今では姿形を変えて「ファームズ・ファイティング・ハード」という前作とは微妙に違うゲームが、2017年4月にリリースされる予定とのこと。こちらは大丈夫なはず……。
「ストリート・オブ・レイジ・リメイク」
開発に8年をかけ、100のステージと19人のプレイアブル・キャラクター、そして大量のサウンド・トラックまで用意したファンメイドの「ベア・ナックル」。
開発していたのはスペインにあるスタジオだったのですが、セガは彼らに取り下げを要請し、その後セガ自身が作っていた「ベア・ナックル」のリメイクすら開発を中止してしまいました。
「メタルギア・リメイク」
こちらは恐らく、HDリメイク「シャドーモセス」のことでしょう。コナミはこれに待ったをかけましたが、新たなファン・プロジェクトが立ち上がり、スネークの声優が参加を表明しました。
「MMO版ポケモン」
「ポケモン」ファンは世界規模に広がっており、彼らは常々MMO(大規模多人数同時参加型オンライン)版の「ポケットモンスター」を望んでいました。
公式には作られていないため、ファンたちが「ポケネット」を作ってしまったものの、やはりアウトに……。その他のファンメイドの「ポケモン」MMOゲームもすべてつぶされてしまいました。
熱烈なファンたちが自分たちで遊べる、または世界に散らばるファンたちに遊んでもらいたいと熱望し、ファンメイド・ゲームを作りたくなる気持ちはファンであればわかることでしょう。しかしメーカー側も当然、権利を守らなければいけない事情があります。
いろんな思惑が交差するわけですが、完成品を公開/販売するのであれば、ファンは先にメーカーへお伺いを立てたほうが良いようです。
(岡本玄介)
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