9283399千葉地裁での裁判員裁判によると、事件は昨年11月、人口約150人ほどの小さな集落で起きた。被告のAと被害者のB氏は約40年来の隣人同士で、約20年前にB氏がAに、「生活排水が自宅に流れ込んできている」とクレームを付け始めたという。



B氏は毎日のように「40年分の迷惑料を払え」などと押しかけてきた。鎌がついた棒を持っていることが多く、脅迫じみた言動を振るうことも少なくなかった。

事件が起きたのは27年11月6日。「200万か300万円持ってこい」の一言に、Aはとうとう「カッとなった」。B氏を足払いしたところ、Aもバランスを崩れ共倒れに。Aは頭部を蹴りつけて立ち上がり、顔面を蹴りつけた。

このとき、Aの脳裏を、これまでクレームに悩まされ続けた近所住民らの姿がよぎった。「これ以上、周りのみんなに迷惑をかけないようにさせたい」。AはそのままB氏を引きずって、敷地内にある池に落とし頭を押さえつけた。


ガチの隣人トラブル



B氏の迷惑行為に悩まされていたのは、Aだけではなかった。この公判で弁護側は、Aの罪の軽減を訴える地域住民や親戚、同級生ら、1千人以上の署名が寄せられた嘆願書を提出した。

嘆願書は、Aが普段から地域のボランティアに努めており、温厚で面倒見がいい人物などとして「寛大な処分を」などと訴えるものだった。

千葉地裁の岡田健彦裁判長は5月に開かれた判決公判で、「同情できる面もあった」として、求刑懲役14年に対し、懲役9年の判決を言い渡した。

詳細は(source: 産経ニュース - 「みんなに迷惑かけないよう殺した」20年超続いたご近所トラブルの末の惨劇 1千人が減刑嘆願した理由とは…

恐怖の隣人トラブル