686 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:02/04/25(木) 00:56 ID:17Y+EGio
昨年の十二月、日の落ちかけた時のこと。
突然、家の外から子供の甲走った声が聞こえてきました。口調がただごとではありません。
いそいで表に出てみると近所の小学生の男の子が、
「ばあちゃん! ばあちゃん!」
倒れているのは、その子の祖母。横にスーパーの買い物袋が落ちています。
私がどうしたの? と訊くと、急におばあちゃんがうずくまって意識がなくなったとのこと。
すぐに私は救急車を呼びました。救急車が来るまでの間、男の子は泣きながら
気が狂ったように、ばあちゃん、ばあちゃん、と叫んでいました。
結局おばあさんは助かりませんでした。くも膜下出血だったのです。
男の子の両親は数年前に離婚し、母親、祖母との三人暮らしでした。
母親は仕事に出るので食事の支度はおばあさんがしていました。
その日はお米を買うので、男の子に運ぶのを手伝ってもらったようです。
しかし男の子は重い荷物をいやがって他の軽い物を持ち、お米はおばあさんが持ちました。
通夜の席で男の子は、あの時自分が重いお米を持っていればおばあちゃんは死ななくてすんだ
かもしれないと言っていました。
私は、子供のあれほどの身も世もない叫びを聞いたことがありません。
きっとおばあちゃんっ子だったのでしょうね。