米国の新興EVメーカーFaraday Futureが、カリフォルニア州での自動運転車運行の許可を取得しました。今年後半から、自動運転EV試作車両で走行テストを開始する見込みです。Faraday Futureはミシガン州でも同様の許可申請をしています。
これまではFaraday Futureによる自動運転車の開発については、ほとんど情報が伝えられていませんでしたが、6月21日にロイターが報じたところによると、Faraday Futureは2015年からサンノゼにある技術開発拠点で完全自動運転も可能な「最高水準のドライバー補助システム」を開発しており、さらにテスラの車同様にOTAアップデート機能も備えているとされます。
もちろん、自動運転用の試作車両はCES 2016 で公開したスーパースポーツEV「FFZero1」とは違ったものになるはずです。とはいえ、一時はアップルとの関係も噂されたFaraday Futureの車がどんな格好で現れるのかも気になるところです。
カリフォルニア州で自動運転車の試験走行許可を得たのはFaraday Futureが13社め。もはやカリフォルニアの公道は、自動運転車の路上教習コースと言っても過言ではなさそうです。
ちなみに、Faraday Futureは最近、元フェラーリのマルコ・マティアッチ氏を役員として迎え入れました。マティアッチ氏はフェラーリのアジア・パシフィック部門を指揮したのち、フェラーリ日本法人を設立し代表を務め、さらにフェラーリ北米部門CEOに就任するなど、凄腕の経営者としてのし上がった人物。ただ、2014年にはフェラーリF1チーム代表となったものの目立った成績をあげられず、社内のゴタゴタもあってフェラーリを離れる結果となっていました。