18日に池袋で友人の結婚式があり、前日の17日から前のりで上京した。
初日――
名古屋を出たのが10時過ぎで、東京へ到着したのは12時過ぎ。そのまま秋葉原へ直行した。秋葉原は3年ぶりくらいだろうか。本当は朝から「
駄菓子屋ゲーム博物館」へ行きたかったのだけど、家を出る前にゴミ出しやら子どもの送りやらしていたら結局は出発が遅れてしまった(笑)
13時前には秋葉原に到着。コインロッカーに荷物を預ける。ここで重大なミスに気づく。よく考えたら事前にまったく下調べしてなかった!
2016年現在、秋葉原にどんなレトロゲームショップがあるのか。
まったく調べて来なかったのである。うかつだった。かつてファミコンを探し回っていたころ、僕はいつも行き当たりばったりだったので悪いくせが出たな。
とりあえず最初に思いついたのが
BEEPだったのでスマホ検索で場所を調べて向かうも、なぜかたどり着いたのは
フレンズだった。その昔、ここで『囲碁名鑑』を購入したとき、
店員さんに「おめでとうございます」と言われたのはいい思い出……
当時、ファミコン集めの最初に訪れる壁は「囲碁の壁」だった。『囲碁名鑑』はその中でもトップクラスの絶壁だったのだ。聞くと、ちょうど今、入荷したばかりだったという。運が良かった。それらのすべての背景を、たった一言であらわすと「おめでとうございます」だったのだ。こういう店員さんとマニアの分かり合っているやりとりってのは、バイト店員が対応するチェーン店が多い現代では味わえないのかもしれない。当時は店頭で
値引き交渉も普通にやってたもんね(それは僕だけかな)。
しかし今は思い出にひたってる時間はあまりない。さっそくファミコン漁りを開始。昔より品揃えがさみしくなった印象を受けた。
僕は今、ファミコンソフトの完品コンプリートを目指しているので、箱説を持ってないカセットリストってのをスマホに入れてるわけだけど、それを確認していたら「スマホ禁止」の張り紙が目に飛び込んできて慌てた。今度からプリントアウトして来よう……
次に
トレーダー、
レトロげーむキャンプなど巡る。カセット1本1本が厳重にケースに入れられている陳列は名古屋では見られない光景だ。昼食後、名古屋にも進出してる
スーパーポテトを見つける。店内の装飾や陳列。3階にレトロゲームセンターがあるなど雰囲気づくりは抜群だった。女性や海外の方もたくさんいた。
そしてついにBEEPを発見。しかし、こんな看板が……
本日は17時からだと!?
時刻は13時30分。途方に暮れる。ふと横を見ると
駿河屋を発見。一瞬、入店を躊躇するほど、たくさんの店員さんがすごい勢いで品出しをしていた。お店自体が勢いに乗ってる感じがした。
その後、いくつかの店を覗いたあと一区切りをつけ、何事も経験とメイド居酒屋へ。独特の雰囲気に引く。ビールに「美味しくなーれ」という呪文をかけてもらうも、やはり引く。僕が大人げなく引きすぎたのだろうか、しまいには
枝豆が無言で出て来る始末。普通の居酒屋でも「枝豆でーす」ぐらいは言うだろう。そうとう引いてたんだなと反省した。
ここで一旦、友人の結婚式が行われる池袋へ向かう。無事ホテルに到着してしばらく部屋で休憩。10%を切っていたスマホを充電させたまま、ちょっと買い物にでかけた。今思えばこの軽率な行動が運の尽きだった。
見事、
大都会のジャングルで遭難。
ホテルの場所がわからず1時間ほど池袋のまちをうろつく。住所も電話番号もわからない。コンビニに入ってタウンガイドみたいな本を開くもわからない。店員さんに聞くも、親切に対応はしてくれたがわからない。なんだかんだ言って現代人とスマホは切っても切れない関係なんだということを改めて思い知った。
後日、嫁から「スマホショップとかでネット検索すれば良かったのに」と鋭い指摘。言葉を失った……
結局、池袋を出たのは19時だった。再び秋葉原へ到着。
BEEPへ向かう。
地下へ降りて店舗らしくない鉄の扉をひらく。にわかにディープな世界が出現。思いのほかお客さんが多かった。レトロパソコン系の充実っぷりはさすが専門店だ。皆さんからお勧めされていた
PCエンジン『ベラボーマン』他を購入。
合計3000円以上だったのでくじを引く。飛行機からパラシュートで「1等」とか「2等」って島に降りるゲームのやつ。懐かしい。適当に押したら3等だった。店員さんが「おお!」とか驚いてるので、そうとうすごいものが当たったと思ったら
有効期限が半年以内の「次回500円引き券」だった。ノリが良くていい感じのお店だ。店員さんとお客さんが非常に親しげにしゃべっている。僕自体、どこかのゲーム屋さんの常連になったことはないのだけど、なんだか、古き良き時代のマニアの店って感じがした。
BEEPはオークションも調子良さそうだし、レトロゲーム界で今、一番注目されているお店だと思う。しかし半年以内に再び来られるかどうか……
翌日――
朝一に国会図書館でも行こうとと思ったけど、昨晩飲み過ぎたのか寝坊したため午前中をつぶす。友人の結婚式は11時に始まり15時頃に終わった。その足で中野ブロードウェイへ向かう。目的はもちろん「
まんだらけ」だ。中野ブロードウェイはじつに7,8年ぶりだろうか。
古本はもちろん、昭和グッズ、玩具、そしてレトロゲーム。とにかくまんだらけの底知れぬパワー“まさに日本のカルチャー”に圧倒される空間だった。
※写真について、撮影およびブログへの掲載OKという確認を取っております。 ファミコンの品揃えも圧倒的。そういえば我がファミコンルームのショーケースのラインナップを長い間変えてなかったことに気づき、参考に1枚パシャリ。僕がホームページでレアソフトのコーナーを更新していた10年以上前に比べると、そのラインナップはずいぶん変わったもんだ。当たり前か。(だったら更新せい!)
その後、
トマトランドへ寄って、今回のレトロゲーム旅は終了。
僕は今、
箱説を持ってないソフトを1000円以内で発見したら問答無用で買うというルールでファミコン集めを再開しているので、何本か買ったけど当然、全部ダブリなので収穫というほどのものはない。まあ、そんなことは昔からわかっていたのだ。
せめて袋の写真だけでも載せておきます(笑) これは
10年前の記事にも書いたが、
秋葉原に行けばたいていの物はあるけど高いのだ。それは10年前と変わっていなかったし、今後、変わることもないだろう。中野のまんだらけも同様である。
だから僕はいつも東京に来たら自分へのお土産のつもりで買っている。その点では、改めて名古屋の優しさを感じた。(一瞬、家に帰る前に大須に寄ろうかとしたくらい(笑)
いずれにしても今回はもともと東京のレトロゲーム文化に肌で触れ、刺激を受けに行くことが目的だったので、ほぼ達成である。反省点は下調べしていけばもっと充実したレトロゲーム旅になっていただろうってこと(初歩的過ぎる!)と、夜、疲れすぎてレトロゲームバーに行く元気がなかったことか……
あと、ちょっとくらい高いものでも、欲しい物があったら勢いで買っちゃえ!と思って、まあまあな軍資金を用意して行ったが、僕が欲しいものは軒並み10万円オーバーでさすがに手が出なかったのが心残りだった。ちょっと前まで5,6万円だったのになあってものが多い。多い。最近のプレミアソフトの高騰化は異常な勢いだ。
なんにせよ、勢いがあるってことは良いことだと思いたい。さあ、明日からまた、地元のゲーム屋を回るぞ!
追記:肝心なオチを書くのを忘れていた。2日ぶりに家に帰ってファミコン部屋に入ると妙に涼しい。おかしいなと思って、ふとクーラーを見たら顔面蒼白となった。なんと、
東京へ行ってる間、ずっとクーラーつけっぱなしだったのだ……
今月の電気料金が逆に楽しみだわ!(ヤケクソ)
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自分も先月に名古屋出発でアキバ行ってBEEPも寄ってきたのですが、さすがの品揃えと感心しました。近ければ通いたいですね。
ところでオロチさんは名古屋だとどこを探索するのでしょうか。
大須だとまんだらけ、めいこや、スーパーポテト、K-HOUSEあたりでしょうか。