充満する不穏な空気。デヴィッド・フィンチャーのロングショット集
フィンチャー作品を観た時の、あの何とも言えない緊張感が蘇ります。
デヴィッド・フィンチャーといえば「ファイト・クラブ」や「ゴーン・ガール」などを手がけた、鬼才とも呼ばれる名映画監督ですが、彼は強い心理効果をもたらす画面作りが特徴的で、ロングショットは得意としている手法の1つです。
そこで今回は、フィンチャー監督作品のロングショットだけをまとめた映像をご紹介します。なお、一般的にロングショットとはカメラを役者から離れた場所に置いて撮影すること。そうすることで人物の全身と周囲の状況が映ります。
こちらはJacob T. Swinneyさんがまとめた動画。
まるで、起きていることに対して何もできない傍観者の感覚を刻み込まれているようです。単なる状況説明ではない荘厳なロングショットの連続が、時間の経過を遅くしているかのようにも感じます。
以下が動画に登場した映画のリストです……と言っても、劇場公開されたフィンチャーの全作品です。
エイリアン3(1992)
セブン(1995)
ゲーム(1997)
ファイト・クラブ(1999)
パニック・ルーム(2002)
ゾディアック(2007)
ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008)
ソーシャル・ネットワーク(2010)
ドラゴン・タトゥーの女(2011)
ゴーン・ガール(2014)
なお、動画を制作したJacob T. Swinneyさんはロングショット集とは真逆な、フィンチャーの接写集もアップしています。
(勝山ケイ素)
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