のあ「またガンプラをつくるわよ」みく「あの」
・ガンプラを作ったことが無い人向けの講座っぽい感じです
・前作で紹介しなかったテクニックの紹介になります
・前作『のあ「ガンプラをつくるわよ」みく「あの」』
みく「雨だし部屋で遊ぼうって言ったのはみくだけど、なにそれ」
のあ「お泊りセットよ」ズッシリ
みく「なんでキャンプ出来そうな大荷物なのにゃ! 何入ってるのにゃ!」
のあ「4日分の食料よ」
みく「今日泊まってくだけでしょ!? いつまで居座る気なの!?」
アーニャ「アー、ミク。紅茶に入れるジャムがないです」
みく「あーにゃんはくつろぎ過ぎにゃ!」
みく「奈緒ちゃんは、何も悪く無いにゃ……のあにゃんたちが自由すぎるのがいけないにゃ」
奈緒「それは、まあうん。けど、またガンプラ作りたいって言ったのは私だからな」
のあ「そう……今日はそのために集まった……」ゴソゴソ
みく「ああ、リュックの中身は食料じゃなくてガンプラかにゃ」
のあ「それと、奈緒が観たがっていたGガンダムのDVDを……」
奈緒「菜々ちゃんが『すっごく面白いんですよ! 菜々も当時感動しました!』って言ってて、気になってさ」
みく「また墓穴掘ってるし……それで、今日は何を作るにゃ?」
のあ「これよ」スッ
(これ)
奈緒「これは、何ていうガンダムなんですか?」
のあ「その名は……ガンダムヒュッケバ」
みく「やめにゃいか!」バシッ
のあ「ひどいじゃない……みく……」
みく「色んな所から怒られそうなネタはやめるにゃ! 消されちゃうでしょ!?」
奈緒「おお……よくわからないけど、ヤバそうなのはわかったぞ……」
アーニャ「消される、ロシアではよくありますね」
奈緒「返しづらいリアクションはやめよう?」
アーニャ「HGCEフォースインパルス……REVIVEって、どういう意味です?」
奈緒「あれ、フォースインパルスのガンプラって、小さい時にも見かけたような気がするけど……それとは違うんですか?」
のあ「そう……奈緒が言うHGフォースインパルスは、10年以上前に発売されたもの……」
のあ「『最近のガンダム』としてよく槍玉に挙げられるSEED、Destinyだけど、放送から10年以上経っているのよ」
みく「へー、そんな昔にも発売されてたんだ」
~どこかのウサミン~
菜々「えっ嘘……つい最近までやっていたような気がするのに……」
心「ナナ先輩、急に震えてどうしたんですか☆」
のあ「言い換えれば、当時のものは可動、色分けなどが見劣りしてしまう、とも言えるわ」
のあ「REVIVEは、当時のキットを最新技術で再設計し復活させたもの……まさしくリバイブね」
みく「じゃあ、新しいものの方がいいの?」
のあ「そうとも言い切れない……。再設計した、と言った通りプロポーションも変わっている……」
のあ「REVIVEは、全体的にスマートな体型になっているけれど、『ずんぐりとした方がいい』という人もいる」
のあ「動かして遊びたいのなら、可動範囲にすぐれたREVIVEを。スタイルが好みで、動かさず塗装して飾るなら旧型もいい……」
のあ「要は好み……自分の目的にあったものを選ぶべき……」
奈緒「なるほどなー」
みく「Gサイフォス……海賊みたいなフックがついてるにゃ」
アーニャ「アー、ロシアではすぐに沈められてしまいますね」
みく「また反応に困る……あれ、あーにゃんの分は?」
アーニャ「今日は、二人のノウマシュ……アー、お手伝いです」
アーニャ「片腕、片脚、めんどうなところは任せてください」フンス
奈緒「確かに、同じ工程やるのってダレるからなー。頼みにしてるよ、アーニャ」
アーニャ「ダー」
のあ「今回は、簡単にできるクオリティアップの方法を教える……」
のあ「まず、奈緒のフォースインパルス。このキットは、目にあたるパーツがクリアなのが特徴よ」
奈緒「ホントだ……けど、シール貼るならクリアの意味がないんじゃ?」
のあ「そうね……なので今回は、クリアパーツを活かす方法を教えましょう……」
のあ「まず、目パーツの瞳の部分以外――シールでは黒の部分――を墨入れペン、ガンダムマーカーなどで塗りつぶす」
奈緒「うぐぐ……瞳につかないように塗るのって難しい……あっ! ついちゃった!」
のあ「その時は、薄め液を浸した極細綿棒で拭き取るといいわ……。まず浸した方で軽く撫で、その後逆のほうで拭き取る……」
のあ「薄め液を使用する際は、換気をして匂いをかぎ過ぎないこと……」
のあ「マーカーでの塗装が難しければ、細筆を用意するのも手ね……」
のあ「では、次のステップへ。説明書には、付属の銀シールを使うと書かれているけれど、今回はこれを使いましょう」スッ
奈緒「ラピーテープ?」
のあ「そう……装飾などに使うキラキラしたテープね。これの銀色をシールの代わりに貼り付ける……」
のあ「今回の場合は、見えなくなる場所だから適当な大きさで構わないわ……」
奈緒「はみ出た部分を適当にデザインナイフで切り取って……っと。こんな感じかな」
のあ「グッド。こうすることでテープが光を反射し、目を印象的にすることが出来る……」
のあ「何も貼ってない場合と比べると、一目瞭然ね……」
(左が貼ったもの)
奈緒「おおー! カメラアイが反射してるっぽい!」
のあ「クリアパーツの裏に銀を配置するのは簡単だけれど、効果は大きいわ。他にも、銀の代わりに蓄光テープを貼るのもいい……」
のあ「それは『フラッグ』。HGガンプラの対象年齢は8歳以上、つまり8歳の子どもでも怪我をしないための安全処理ね」
のあ「けれど、付いたままでは格好がつかないのも事実……。取ってしまっても構わない」
奈緒「ニッパーで切り取っても大丈夫ですか?」
のあ「面倒ならそれでもいい……。アンテナとフラッグの境界にニッパーを入れれば、上手く切り取れる」
のあ「慎重にするなら、ある程度ニッパーで切り取ってから、残りをヤスリやデザインナイフで処理するといいわ」
みく「ふふーん! みくは、お利口さんだから前回やったことは、ちゃんと覚えてるにゃ!」
みく「答えは墨入れにゃ!」
のあ「さすがね……アーニャ」ナデナデ
アーニャ「ダー」ドヤーニャ
みく「なんでにゃ!」
のあ「冗談よ……」ナデナデ
みく「もう……」ナデラレ
奈緒(めっちゃ嬉しそう……)
みく「つや消し……って、つやを消しちゃうの?」
のあ「その通り。説明書の写真と、手元のパーツを見比べて違いがあることに気がつくかしら?」
みく「違い……うーん?」
アーニャ「アー、説明書のは、落ち着いた……? 感じがします」
みく「あっ! そうにゃ! 写真のガンプラは、光沢が薄いんだにゃ!」
のあ「そう……ガンプラはプラスチック製のため、プラスチック特有の光沢が浮かんでしまう」
のあ「けれど、作中ではモビルスーツは金属製……そのギャップが、ガンプラがオモチャであることを思い出させてしまう」
のあ「つまり」
みく「その光沢――つやを消せば、本物っぽくなるってことだにゃ!」
のあ「………………そうよ」
奈緒(台詞取られてへこんでる……)
みく「にゃ!? 室内でスプレーなんて正気じゃないにゃ! りーなちゃんでもやらないにゃ!」
のあ「つや消しの定番は、つや消しスプレーを用いる……。けれど、みくの言うとおり室内ではオススメしない……」
のあ「なので、今回はこれ……メラミンスポンジを使うわ……」
アーニャ「グープカ……スポンジ、ですか?」
のあ「普通のものではなく、必ずメラミンスポンジを用意すること……」
みく「これをどうするにゃ?」
のあ「簡単……使いやすい大きさに切り取り、つや消ししたい箇所を擦るだけ……」コスコス
のあ「メラミンスポンジがパーツの表面を薄く削ることで光沢が消え、つや消しスプレーを使ったようになる……」
(右が使用後)
アーニャ「アー、右はマットな仕上がり、なってますね」
のあ「ただ、これはあくまで表面を削っているに過ぎない……そのため塗装した箇所に使えない……」
のあ「素組用のテクニックだということは覚えておいて……」
奈緒「出来たー!」
みく「こっちも出来たにゃ!」
アーニャ「ダー。二人とも、上手にできましたね」
奈緒「確かにつや消ししただけなのに、前よりも本物っぽくなったなー」
のあ「簡単な工夫でも成果が表れる……それもまたガンプラの面白さ……」
みく「けど、またのあにゃんは作らなかったけどよかったのにゃ?」
のあ「いいのよ……私は、代わりに大切なものをつくり上げることが出来た……」
奈緒(……! この流れは!)
奈緒(ま、また前回みたいなことになるの
コメント一覧
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- 2016年06月27日 23:44
- メラミンスポンジ加工は手の汚れがプラにびっしりつくので、よく遊ぶ色の薄いガンプラに使ったら後で泣きを見るぞ!
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- 2016年06月27日 23:55
- みくにゃんの聖水がぶ飲みして奈緒の眉毛で歯みがきしてえなあ
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- 2016年06月27日 23:59
- SSとは全然関係ないんだけどさ
ただみく って名前かなりロックじゃないか? なつき…友達に聞いたらそうでもないって言ってたんだけど…結構ロックだよね?
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