提督「駆逐艦は可愛いなぁ・・・」
春雨「あ、本当・・・」
時雨「うん、本当に綺麗だね」
時雨「知っているかい? 鮮やかな青色をしたあじさいには」
時雨「冷淡、無情、高慢という花言葉があるんだ」
時雨「こんなに美しいのにね」
時雨「僕の姉妹もみんな美人さんだから、きっと・・・・・・」
夕立「・・・・・・」
春雨「・・・・・・っ///」モジ
春雨「すごいたくさん・・・」
時雨「うん、本当にたくさんいるね」
時雨「梅雨の時期は特にたくさん出てくるよね」
時雨「こうして手に取ってみると、すごく可愛い顔をしているんだ」スッ
時雨「でもね? 幼少期の子供の中には」
時雨「蛙を潰して遊ぶ子もいるんだ」
時雨「子供故の残虐性というものなのかな?」
時雨「静かな雨と、とてもよく雰囲気が似ているよね」
時雨「ぷちっ」
時雨「ぷちっ」
時雨「ぷちっ」
時雨「ぷちっ」
時雨「ぷちっ・・・とね?」
夕立「・・・・・・」
春雨「・・・・・・んっ///」モジモジ
時雨「ふふ・・・ふふふふ・・・・・・」ニコニコ
提督「・・・・・・」
提督「(艦娘とは言え、まだ見てくれも中身も少女みたいなものだ)」
提督「(出撃や遠征がない時間、彼女達は自由に過ごす)」
提督「(外出をする娘、元気に遊ぶ娘、静かに本を読む娘)」
提督「(実に様々だ、まるで学生のような・・・)」
提督「(微笑ましい、美しい、可愛い、そして)」
提督「(羨ましい・・・・・・)」
天津風「ちょ、ちょっと! あたしはまだ走るなんて・・・!」ゼェゼェ
島風「ほらほら行くよ!」ガシ
天津風「ひぃっ!?」
島風「それそれぇーっ!」タッ
天津風「」
提督「・・・・・・」
提督「(できるにはできる)」
提督「(しかし、若さと力が足りないのだ)」
提督「(神々の愛した本当の遊び)」
提督「(それは、やはり彼女達子供にしかできない神秘の儀式)」
提督「(俺も・・・子供のころは楽しかったなぁ)」
提督「(駆逐艦を見ていると、よく思い出す)」
提督「(無数のトンボ、ひぐらし、神社に山)」
提督「(そして楽しい仲間達・・・)」
提督「(いっぱい遊んで、暗くなったら家に帰る)」
提督「(疲れ切って、泥だらけになって、母さんに怒られる)」
提督「・・・・・・母さん」ボソ
提督「(俺は一際甘えん坊だったから、よく頭を撫でてもらっていた)」
提督「(あの家も、母さんも、父さんも、友達も・・・)」
提督「(全てにおいて落ち着き、楽しかった・・・)」
提督「(それが大人になった今はなんだ)」
提督「(毎日のように上に気を遣い、仕事仕事仕事・・・!)」
提督「(お国の為だとか、共産主義やら封建主義を押し付けられる!)」
提督「(常に戦績を残し、部下の信頼を掴まなければならない!)」
提督「(常に期待の眼差しを向けられる!)」
提督「(幽閉の如く鎮守府に閉じ込められ、楽しみはタバコくらいしかない・・・)」
提督「はぁ・・・疲れたなぁ・・・」
提督「もう一度・・・もう一度、あの頃に戻りたい・・・・・・」ボソ
響「司令官」
提督「」ビク
響「司令官、無理してないかい?」
提督「え?」
響「最近、疲れが酷そうに見えるんだ」
響「少しは休みも必要だよ?」
提督「い、いや、大丈夫だよ」
響「・・・私も長いこと秘書艦を務めてきたんだ」
響「司令官は責任感が強い人だからね」
響「色々思っていることも多いと思うんだ」
提督「・・・・・・」
提督「し、しかしだな、それでは他の娘に察しが・・・」
響「大丈夫だよ、みんなわかってくれるさ」
響「みんな、司令官に感謝しているんだ」
響「司令官が過労で倒れた方が、みんな心配で堪らなくなるよ」
提督「・・・すまないな、響」
提督「どうやらお前に嘘はつけないようだな」
提督「では、少しだけお言葉に甘えさせてもらうか・・・」
響「・・・・・・」
響「」ニコ
― 寝室 ―
提督「ひ、響も一緒に寝るのか」
響「嫌かい?」
提督「そ、そんなことはないさ」
響「うん」ギュ
提督「はは、まるで親子だな」ナデナデ
響「司令官はそう思うのかい?」
提督「まぁな」
響「そう・・・親子か・・・」
響「・・・・・・」
響「」ニコニコ
響「司令官」
提督「ん?」
響「司令官が良い夢を見られるように」
響「おまじないをしてあげるよ」
提督「おまじない? 何だか子供の頃を思い出すなぁ」ハハッ
響「」ニコ
響「良いじゃないか、効き目があるんだよ?」
提督「ほぉ、それじゃあお願いするかな?」
響「うん、わかった」
響「じゃあ、目を閉じて・・・」
提督「・・・・・・」
響「ゆっくり呼吸をするんだ・・・」
提督「・・・・・・」
響「私のいる方に意識を集中させて・・・」
提督「・・・・・・」
響「・・・・・・」
提督「・・・・・・Zzz」
響「・・・・・・」
提督『ここは・・・家?』ムク
提督『俺の実家じゃないか・・・何故ここにいるんだ?』
提督『あれ? こんなところにタンスなんてあったか・・・?』
提督『(・・・そういえば昔はここにあったような?)』
???『○○』
提督『え?』クル
響(母)『ふふ・・・まだ寝ぼけているのね?』
響『私は貴方の母ですよ?』
提督『え? あ、あぁ・・・』
提督『か、母さん? 随分若返ったように見えるけれど・・・?』
響『あら、随分と酷いことを言うのね、この子は』
響『私はまだおばさんではありませんよ?』ギュ
提督『か、母さん!?』
響『ほら、こんなことされて喜んでいるなんて』
響『まだまだ子供ね』
提督『う・・・』
響『でもまぁ・・・今はまだ、たくさん甘えなさい』
響『母さんはいつでも貴方を見守っていますから』
提督『母・・・さん・・・』ギュ
響『ふふ・・・』ナデナデ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
提督「夢か・・・」
提督「(母さん・・・あれは・・・本当に母さんだったのか?)」
提督「(いや、でも本当に昔のままだった)」
提督「(多少雰囲気は違えど、あれは俺が小さい頃住んでいたままの家)」
提督「(そして、綺麗だった母さん・・・)」
提督「(あの温もりは確かに・・・)」
提督「・・・ん?」クンクン
提督「(なんだ? この甘いにおいは?)」
提督「?」
響「司令官」
提督「」ビク
響「良い夢、見られたかな?」
提督「あ、あぁ、色々と懐かしい気持ちになれたよ」
提督「ありがとうな、響」ナデナデ
響「そう」
響「それは」
響「良かったね」
響「司令官」
響「」ニコニコ
提督「(と言っても、ひたすら母さんに甘えて、話をするのだが)」
提督「(寝るのが楽しみになってきたな)」
提督「(・・・そろそろ夢の中でも遊びに行きたいってのは)」
提督「(贅沢過ぎるよなぁ・・・)」
提督「・・・○○精肉店の○○ちゃんとか、今何しているんだろう?」
提督「そういえば○○ちゃん、冷やし茶漬けばっかり食べていたなぁ・・・」
提督「(よくよく考えれば、小さい頃は女の子の友達しかいなかったな)」
提督「(田舎だから、よく山の神社とかで遊んだなぁ)」
提督「(4人揃って・・・)」
提督「はぁ・・・・・・」シミジミ
響「・・・・・・」
響「そうか」
響「あと」
響「3人」
響「必要なん
コメント一覧
-
- 2016年06月27日 22:18
- つまり、どうゆう事だってばよq
-
- 2016年06月27日 22:18
- 察しがつかないってなんだよ
-
- 2016年06月27日 22:21
- バブみかと思ったら只のホラーでしたか。
-
- 2016年06月27日 22:22
- つまり、駆逐艦は最恐ってことだね……
サイコだわー
-
- 2016年06月27日 22:28
- 天津風の髪にとろけるチーズを乗せるとタヒぬ
-
- 2016年06月27日 22:30
- 駅前の待ち合わせに遅れたら相手が事故ってた男と緑髮の看護師の話を思い出しちまった…オエェ…
-
- 2016年06月27日 22:34
- 昔似たようなオチを読んだな
あちらは黒幕が吹雪で提督じゃなくて長門が退行してたが
-
- 2016年06月27日 22:35
- 父ちゃん…オラだよ、分かる?
-
- 2016年06月27日 22:39
- よく分からない
素直な感想はつまんない、かな
-
- 2016年06月27日 22:40
- 色々と日本語がおかしい
-
- 2016年06月27日 22:41
- ※8
やめろその台詞だけで泣ける。ってか泣いた
-
- 2016年06月27日 22:43
- 足柄さん!早く来てくれーッ!!
-
- 2016年06月27日 22:50
- ハーブは山雲の専売特許やろ!
-
- 2016年06月27日 23:00
- 結局響は何がしたかったんだ…?
-
- 2016年06月27日 23:01
- これは…オトナ帝国ならぬヒビキ帝国の逆襲かも!
-
- 2016年06月27日 23:07
- 精神浸食系のお話にしたかったんだろうけど、怖さが全くない。
-
- 2016年06月27日 23:08
- 藤子不二雄短編集にもこんなのあったな
最後に会社乗っ取られる所で終わるやつ
-
- 2016年06月27日 23:18
- 抽象的すぎ
-
- 2016年06月27日 23:25
- これ笑ゥせぇるすまんじゃない?似たような話あった気がする
-
- 2016年06月27日 23:34
- セリフだけで充分想像できる
かなり楽しめた
しかし母性を求めるならおっぱい大きい勢がいいのでは? そのへんは作者の趣味かな?
-
- 2016年06月27日 23:41
- おっぱいの大きさよりも、心の大きさ。母性ってそういうもんだろ?
-
- 2016年06月27日 23:57
- と思う五航戦の貧乳の方だった
…かが
-
- 2016年06月27日 23:59
- つまり、しょうかくせいということか
-
- 2016年06月27日 23:59
- 怖っ!
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