家賃が収入の50%を占めるアメリカ人は過去最高の1100万人…ハーバード大学の調査
アメリカの経済格差は急速に広がっており、中流層でさえも簡単に貧困へ転落しかねない状況にあります。
「家賃は収入の3分の1以内が妥当」とはよく言われるところですが、この言葉のルーツはアメリカだそうです。
そのアメリカで、1100万人が所得の半分を家賃が占めていると、ハーバード大学の住宅研究センターが報告しています。
11 million Americans spend half their income on rent
調査は2014年のもので、1100万人は過去最高を記録しています。
ちなみに3分の1を家賃が占めている人は2130万人で、そちらも過去最高記録となっています。
こうした傾向が顕著なのは住宅相場の高い10都市の中流家庭で、のしかかる家賃コストが重荷になっているようです。
この件に対する、海外掲示板の意見をご紹介します。
●たった1100万人?
↑おそらく5000万人は収入の4分の3を家賃に使っているのさ。
↑もし自分が2人のルームメイトと暮らしてなかったら、自分の収入の90%を家賃に使うことになる。
実際には2ルーム1バスルームではなく、1ルーム1バスルームの部屋を借りて、収入の60〜70%を家賃にしていたと思う。今はルームメイトがいるので収入の25%くらいになっている。
↑もし自分にルームメイトがいなかったらホームレスだね。どんな場所もひとりで暮らすのは無理。参考までに自分は年収6万ドル弱(約600万円)ある。カリフォルニア州サンフランシスコ南部。
↑ホームレスになれば街がルームメイトになる。
↑ニューヨークとかサンフランシスコとか、バカげた(高すぎる)家賃のところを考えれば、むしろ低いと思った。
●いや、真面目に言うが、知り合いで家賃が収入の半分じゃない人を知らない。
●だいたいなんで30万ドル(約3000万円)もする家に住むんだよ。1億ドルの橋の下にただで住めるというのに。
●この辺ではペットの家賃まで取っている。しかも支払い戻しのない前金まで取る。今住むところを探しているんだけど、それが当たり前のようになっていてショックを受けている。
●面白いのはオフィスを賃貸するとき、家賃の3倍の収入がないと貸せないと言われ、税引き前で3倍の収入を言うとOKだった。だが税引き後で何%になるかというと、額面で35%なのが、手取りだと50%にもなる。
●ちなみに自分の学生ローンの返済額は、家賃の倍。
●サンディエゴに住んでいるけど、収入の60%を家賃(ワンルームのアパート)に使っている。だけど幸運にも来月安いところに引っ越す。そうなると20%になる。
●6年ほど一人暮らしをしていたけど、収入の50%が家賃だった。ところがそのアパートを建て替えてコンドーミニアムにされたとたん、どこにも住めなくなった。
みんな家賃の3倍の収入を証明しないといけないという。今36歳になって彼氏の両親の家で部屋をシェアさせてもらっている。ちなみにアリゾナ州フェニックス。
●自分も半分以上だよ。ホノルルのスタジオが家賃1200ドル(約12万円)で、それは良い方だと言われる。
●「アメリカ人はバカなことに無駄遣いするから金がないんだよ」と言われることにへどが出そうだ。
アメリカ人は、家の費用、食費、医療費、保険料、そしてその他のすべてが収入を超えるから金がないんだよ。ほとんどの人はどれくらい悪い状況かを理解していない。
↑学生ローンを忘れているよ。
●医療を受けられることが特権だなんて社会はありえないよ。
低い賃金のほとんどが家主に支払われ、教育は裕福な人か借金をしないと受けられず、警察には粗暴に扱われ、上流階級と下層階級の標準は同じではないんだ。
多分そういう社会で何が起こるかは、歴史を見れば何かがわかる気がする。
●この調査には全ての人口が含まれていない。マイホームを持っている人は省かれているし、子供や配偶者、高齢者などは省かれている。なので実質では何%が所得の半分以上の家賃を払っているかを知りたいところ。
自分はサンディエゴに住んでいるが、ここで収入の50%以上を払っている人が半分以下なら驚くよ。
都市部に暮らす人だと、もっと多いと実感するようでした。
アメリカの都市部で生活するには、かなりの家賃負担を覚悟しなくてなはならいようです。