ジョジョの奇妙な冒険DU第13話「やばいものを拾ったっス!」感想
前回、いい感じになったと思われたジョセフと仗助の仲がモヤモヤしてしまう前半には視聴者もヤキモキした今週。
特にジョセフファンには辛くて苦々しい場面もありましたが、一方の億泰は甘味を満喫。
アニメだと億泰いつも甘いもん食ってるような印象があります。原作でもアイスとか食べてますけど。
さらにはジョセフと仗助の間を取り持つ気がさらさらない承太郎さんがクールすぎます。まさにダディクール。
承太郎さん驚異の洞察力があれば、ボケ老人ジョセフと今時の若者仗助では
すれ違い等が発生してしまうであろうことは想像できていそうなものですが、人間関係の機微には鈍めな御方です。
承太郎さんとしては「言わなくても分かりあえる」と考えているのだからこその仗助ジョセフ放置プレイなのでしょうけど
承太郎さんの「分かる」能力が超スゴイなだけで、常人はきっちり対話しなければ中々分かり合えないものです。
- 杜王町レイディオ「付き合っている彼女と連絡が取れない」
- 吉良じゃ!吉良の仕業じゃ! と思ってしまうのが吉良吉影の業の深さ。吉良さんへの風評被害も
甚だしいかもしれませんが、よく考えればこの程度では風評にすらならない吉良さんマジ変態殺人鬼です。
- ジョースターさんと呼ばしてもらう
- ジョセフショック。しかし、仗助を16年ほったらかしにしたという自責もあるので、何とも言えない実にビターな場面。
おじいちゃんと呼んでくれていたのが速攻でジジイになった三部承太郎に比べたら
大変に礼儀正しいと言えないこともないですが、仗助の呼び方には愛が無いのが辛いです。
仗助とジョセフの信頼関係が出来ても、仗助からはジジイ呼ばわりになっちゃうんですけど、これは愛があるからOK。
- ホワイトディアー(漫画)⇒ブライトディアー(アニメ)
- 長距離バスの名前が変わってます。だからドーダコーダ言うワケではありませんが。
今回、内容本編にツッコミどころがあまり無いので、細かい重箱の隅をつつきます。
固有名詞が変更されているのは、漫画版では現実に実在する名称、あるいはそれに酷似していたからでしょうか。
この他にも、ベビー用品の「チュチュトレニー⇒チュパトレニー」、「ヌーク⇒ヌークス」などなど。
こういう細かいところまで気を配らないといけないとなるとアニメって大変だなと思えてきます。
- たまげたなァ こいつは
- 透明の赤ちゃんにたまげる仗助。漢字で書くと「魂消る」なので、透明の赤ちゃんに対する感想としては
なかなかキッチュでポップ、そしてニヒリズム漂う独特の言語センスだと受け止めるのは勘ぐりすぎでしょうか。
終盤の『見たこともねぇ他人の子供のために』も、うまいこと言いやがってな感じがして好き。
- 以前にちょっとやったことあるけど遥か昔だしの
- 徐倫の事なのか、マニッシュボーイの事なのかがかなり気になります。連載当時の知見ではマニッシュですけど。
ともあれ、マニッシュボーイの経験から赤ちゃんがスタンド使いという発想もジョセフには自然だったのでしょう。
- 単行本用の修正お願いしますね先生
- 手だけ登場の露伴先生(らしき人物)。まるで吉良の彼女に対抗しているかのような手タレっぷりです。
- 妙に原作再現度の高いベビーショップ店のやり取り
- ジョジョ世界の中でも一番無駄な問答として挙げても良いかもしれないベビーグッズ店でのやり取り。
具体的なメーカーを想起させるセリフが削除されているぐらいで、ベビー知識の怒涛の羅列っぷりは流石です。
原作漫画でも資料で調べた内容ぶち込みました感を醸したギャグシーン的なノリでありました。
店員さんは決してボケ老人相手だからと無闇に売りつけたのではなく、仕事熱心なだけだと思いたいです。
でも流石に13万は注意してあげた方が親切だったはずです。
- まわりの物も透明にし始めているぞ
- 何故、透明の赤ちゃんは自分本体だけでなくウンコまで透明だったのかが明らかにされたシーンです。
透明人間に関する問題で、食べたものやウンコまで何故透明になるのかは永遠のテーマですが
アクトン・ベイビーは力技と言いますか、そもそも何でも透明にする能力なのだから
「ウンコ透明ナンデ!?」という問題提起自体が、お門違いなパターンでした。
- 血の色がどんどん透明になっていく
- 血の量が多いのはジョセフの体がでかいからとしても、そもそも赤ん坊の位置に向かって都合よく
血が流れていっているようにさえ見えますが、これはジョセフの凄味かあるいは波紋能力の残滓ということで
屁理屈はこねられます。波紋使いはその能力性質上、血の量が多い…はずです、きっと、多分。
そして波紋は生命探知への応用もできたので、波紋使いの血が生命体である赤ん坊に向かっていくのも自然。
さらにさらに探知型幽波紋「隠者の紫」を操るジョセフの血に微弱な探知能力が備わっていても多分おかしくはなく
波紋と幽波紋の相乗効果で赤ちゃんの大体の位置特定の真似事も出来たのではないかと思われます。
逆に言うと、あの状況では隠者の紫で水中の赤ん坊は探せなかったというわけでもありますので
やっぱりジョセフのスタンド能力も衰えてしまっているのかなと感じます。
三部時点のジョセフなら、池の中のアクトン・ベイビーも隠者の紫で探索&釣り上げちゃいそう。
しかし能力的な衰え等はあったとしても、その誇り高き血統に衰えはありませんでした。
仗助の前でカッコつけたいという考えもあったとのジョセフ自身の言もありますが
世界一カッコいいリストカットを見せつけたジョセフの雄姿は、三部ジョセフに勝るとも劣らない黄金の精神の塊です。
以上、今週のジョジョアニ感想です。本当にありがとうございました。
- 関連記事
- :-:2016/06/29(水) 22:51:54
- お前の感想を待ってたんだよ!(迫真
SLPY兄貴が感想書いてくれてウレシイ・・・ウレシイ・・・
仗助が「ジョースターさん」と呼ぶことだけでなく、ジョセフが「仗助くん」とよそよそしく敬称をつける部分が時折2人の距離感を表しているようで切なくなりました
SLPYさんはよそよそしく敬称をつけられて悲しくなったり股間が萎えたりしたことはありますか?
- :-:2016/06/29(水) 23:23:16
- 四つんばいになった犬に赤ん坊が襲われそうになったときに咄嗟にハーミット出して赤ん坊持ち上げたり
煙草の火から即座に庇ったりと考えるよりも先に動いてるような場面で
ボケてもこの男はずっと自分達が見てきたジョセフジョースターだなと思った(二部好きの感想)