1: Egg ★@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 09:07:55.05 ID:CAP_USER9.net
今季、ここまでの田中将大は15度の先発で10度のクオリティ・スタートを記録している。防御率も3.01と及第点だ。何よりも、ローテーションをしっかり守っている。
しかし、その投球には渡米初年度の故障前のような圧倒的な印象はなく、奪三振が減っている。
セイバー系シンクタンクの代表格である『ベースボール・プロスペクタス』にも寄稿するベン・ダイアモンド記者は、米スポーツ情報サイト『SBネーション』では、三振率の低下に関し興味深い考察を掲載している。
Masahiro Tanaka was a big strikeout pitcher when he broke into the league in 2014, but has since seen his Ks taper off. Could this be a sign of trouble?
2014年にメジャーに打って出た頃の田中将大は三振を次々と奪う投手だった。しかし、その後の奪三振は目に見えて減少している。これは不吉な前兆だろうか?
三振を奪うことが投手の価値のすべてではないが、急に奪三振が減ってくると心配にもなるというものだ。
ダイアモンド記者は、「田中は現在のメジャー有数の好投手で、間違いなくヤンキースのエース」としながらも、奪三振率(9回あたりの奪三振数)は、デビューの2014年の9.31から翌年の8.12へ、そして今年に至っては6.60まで低下していることを指摘している。
記事では、今季の田中の投球を『ベースボール・プロスペクタス』が運営する『ブルックス・ベースボール』のデータで分析している。そして「今季の田中の速球はシンカー中心で、フォーシームは少なくなった」ことが紹介されている
(シンカーも「速球」の範疇に入れるのは彼の地では一般的だ)。芯を外しゴロで打ち取ることを目的とするシンカーを多用するということは、空振りを奪える頻度が低下することを意味している。
そして、スプリットをスイングさせた際に空振りを奪える比率が2014年の46.01%から今季は28.88%まで低くなっていることも指摘している。
2014年、田中のスプリットよりも空振り率が高かった投手と球種の組み合わせは、ヤスメロ・ペティットのカーブ、アービン・サンタナのスライダー、そしてスティーブン・ストラスバーグのチェンジアップの3つしかなかった。
しかし、今季はスプリットに限っても空振り率が田中より高い投手が7人もいるという。記事内では、田中のスプリットの球速に変化はないこと、以前ほどの落差ではないことを指摘しつつ、それでもこのことが奪三振率低下の最大の要因ではないと述べている。
つづく
ベースボールチャンネル 6月29日 6時50分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160629-00010000-baseballc-base&p=2
2: Egg ★@\(^o^)/ 2016/06/29(水) 09:08:05.00 ID:CAP_USER9.net
スプリット依存からの脱却
重要なのは、スプリットの球速や落差以上にそれをどのコースに投げているかだ。田中のようなスプリットを持っているなら、ストライクゾーンから外れていくほど低めに投げれば空振りを奪えるはずが、今季はもう少し高めに投げているという。このことは奪三振率に影響を与えているとしている。
また、見落としてはならない点として、ウィニングショットとしてスプリットに依存していないことが挙げられている。ツーストライクからスプリットを投げる率が低下しているのだ。
これを打者の左右別に見て見ると、昨季まではツーストライクを取ると、左打者には43%、右打者には36%の比率でスプリットを投げていた。ところが今季は左打者には38%と顕著な違いはないが、右打者には22%しか投げていないという。
今季フォーシームよりもシンカーを多用し始めており、スプリットの空振り率が低下しているのは事実だが、これは投げ込むコースの変化によるものだというのがダイアモンド記者の見解だ。一般的には奪三振率の低下は力の衰えと結び付けて考えがちだが、田中にそれは当てはまらないとして、記事を締めくくっている。
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